事象内容
TPS/TXE TOS 6.1.0 の環境でシステムメモリ使用率が増加し、システムが Layer-2 Fallback の状態に遷移する(非監視状態になる)
※Layer-2 Fallback は TippingPoint のシステム異常時に監視ポートの通信を停止させないためのバイパス機能になります。
詳細についてはこちら のアナウンスをご参照願います。
事象原因
TippingPoint TPS/TXE システムの内部スイッチがメモリリークの事象によってメモリ使用率が徐々に増加し、最終的に監視通信への影響を回避するためにシステムが Layer-2 Fallback の状態に遷移します
影響を受ける製品・バージョン
TippingPoint TPS シリーズ TOS 6.1.0
TippingPoint TXE シリーズ TOS 6.1.0
※TOS 6.1.0 以外のバージョンは影響ございません。
対処方法
TippingPoint TPS/TXE TOS 6.1.0 から 6.2.0 へのバージョンアップ
TippingPoint SMS/TPS v6.2.0 へのアップグレード手順についてはこちら の製品FAQをご参照願いますTippingPoint TPS/TXE TOS 6.1.0 から 6.1.0 未満のバージョンへのロールバック
TippingPoint TPS/TXE TOS のロールバック手順
- SMS クライアントから SMS サーバーにログインし、Devices 画面を表示し、左ペインから該当のデバイスを選択し、ツリーを展開します
- Device Configuration のツリーを展開し、System Update を選択します
- 右ペインの"Previous TOS Version"の項目からロールバックしたい TOS バージョンを選択し、"Previous Version Rollback"ボタンを押します
- 確認のポップアップが表示されたら"はい(Y)"ボタンを押してロールバックを開始します
事象が発生し、Layer-2 Fallback に遷移した場合の暫定対処方法
以下の手順で"reboot-full"コマンドを実行し、監視ポートの瞬断を伴うフルリブートを実施します。
注意点
- 監視ポートのリンクダウン・リンクアップが発生します
- 監視ポートの瞬断に伴う通信の停止が数秒程度発生します
- SSH クライアントから該当デバイスの管理ポートに super-user 権限でログインします
- ログイン後、"reboot full"と入力してリターンキーを押します
※TPS のシステム再起動、および監視ポートの瞬断に伴う通信断が発生します
- 確認のプロンプトが返ってきたら"y"と入力してリターンキーを押します