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■原因
InterScan MSS では、宛先に指定された送信先アドレスが多いメールを受信する際に、そのメールを不正と判断し、配信できない仕様になっています。上記のメッセージは、この制限に抵触した場合にログに記載されます。

具体的には、下記の内容について設定情報を参照し、制限に該当するか否かを判定します。
 1. メールヘッダ部のTOもしくはCCフィールドに指定された送信先アドレスの数
  ・設定情報:
「IsntSmtp.ini」内の[MessageModule]セクション「LimitRecipients
  ・制限に抵触した場合の動作:

   →メールは配送されず、上記のログが出力され隔離フォルダに隔離されます。この場合
   InterScan MSSはメールを受信しますが、隔離フォルダに保存される為、メールは後段MTA
   へ配送されません。

 2.エンベロープ情報の「RCPT TO」コマンドにて指定されてた送信先アドレスの数

  ・設定情報:「IsntSmtp.ini」内の[Message]セクション「LimitRecipientNumberPerMessageTo
  ・制限に抵触した場合の動作:
   →
メールは配送されず、「552 Too many recipients」を前段MTAに対し応答し、メールの
   受信を拒否します。この場合InterScan MSSはメールを受信しません。
 
 ※デフォルト値は共に100件が制限値に設定されています。
 ※エンベロープ情報とメールヘッダ部のTO,CCフィールドにて設定された宛先の数が同じ場合には「1.」の制限が優先され、メールは隔離されます。
 ※エンベロープ情報とヘッダ情報の違いについては、下記製品Q&Aをご参照ください。
 エンベロープとヘッダについて

■対応方法

上記パラメータは下記の手順で管理コンソールより変更可能です。
(管理コンソールより変更した場合は、上記の2つのパラメータが共に変更されます。)
 
  1.管理コンソールより、「SMTP設定」内の「メッセージ」を選択
  2.「メッセージごとの受信者数を制限する」を変更
  3.「保存」ボタンを押下
  4.「適用」を押下


■参考情報

設定ファイル「IsntSmtp.ini」を手動で設定しない限り、両パラメータは同じ値が設定されます。
別々の値を設定する場合には、下記の手順にて<インストールディレクトリ>¥IsntSmtp.iniファイルの該当パラメータの編集をお願いいたします。
※デフォルトの<インストールディレクトリ>はC:¥Program Files¥Trend¥IMSSです
 【編集手順】
 1. 製品Q&A:WINDOWS:サービスを起動・停止する順番をご確認いただき、InterScan MSSのサービスを手動で停止します。
 2. <インストールディレクトリ>¥IsntSmtp.iniファイルを編集します。
 3. 製品Q&A:WINDOWS:サービスを起動・停止する順番をご確認いただき、InterScan MSSのサービスを手動で起動します。
 以上で設定完了です。