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■機能概要

Webポータルサイトにてポリシーメニューより承認済みリスト、ブロック済みリストを設定することで、Trend Micro Email Reputation Services(以下、ERS)の各データベースとは別に、ご利用環境にあわせた接続許可(承認済み)リスト、接続拒否(ブロック済み)リストを作成することが可能です。
 

 

 


それぞれのリストにおいて、国別IPアドレス別の2通りの方法にて設定が可能です。

■重複して該当する場合の動作

同一のIPアドレスが双方のリストに重複して該当する場合は、承認済みリストの設定が優先されます。
(例)承認済みリストで国別指定にて日本を設定し、ブロック済みリストに日本に存在する任意のIPアドレスを設定していた場合、ブロック済みリストに登録のあるMTAからのメールであっても、承認済みリストの設定が優先される為、ERSにおけるクエリにおいて、メールの受信は拒否されません。

■処理順序

処理の順序は以下のようになります。

1.承認済みリストをチェックします

(一致した場合)

ERSデータベースは、同データベース内に該当IPアドレスの登録がない旨の否定応答を返し、ご利用のERS導入サーバはメールを受信します。

Email Reputation Services Advancedをご利用されている場合は、「4.再度承認済みリストをチェックします。」へ進みます。※1

(一致しない場合)
次へ進みます。

2.ブロック済みリストをチェックします
(IPアドレス→国名の順番にて確認を行います。)

(一致した場合)

ERSデータベースは、同データベース内に肯定応答を導入サーバに対して返し、導入サーバは、それに基づき該当メールの

受信を拒否します。

(一致しない場合)
次へ進みます。

3.RBL+データベースを参照します

(一致した場合)

ERSデータベースは、同データベース内に肯定応答を導入サーバに対して返し、導入サーバは、それに基づき該当メールの

受信を拒否します。

(一致しない場合)
次へ進みます。

Email Reputation Services Standardをご利用のお客さまは
以上でクエリ処理が完了します。

いずれのリストにも該当しない場合は、該当IPアドレスの登録がない旨の否定応答を返し、ご利用のERS導入サーバはメールを受信します。

Email Reputation Services Advancedをご利用のお客さまは以下の処理が続きます。

4.再度承認済みリストをチェックします

(一致した場合)

ERSデータベースは、同データベース内に該当IPアドレスの登録がない旨の否定応答を返し、ご利用のERS導入サーバはメールを受信します。

(一致しない場合)
次へ進みます。

5.QILデータベースを参照します

(一致した場合)

ERSデータベースは、同データベース内に肯定応答を導入サーバに対して返し、導入サーバは、それに基づき該当メールの

受信を拒否します。

(一致しない場合)

該当IPアドレスの登録がない旨の否定応答を返し、ご利用のERS導入サーバはメールを受信します。

※1

Email Reputation Services Standard とEmail Reputation Services Advanced の両方を有効にしている場合、 Email Reputation Services Standard の処理結果を引き継いで Email Reputation Services Advancedの処理を行うわけではなく、それぞれの処理が行われます。そのため、両方を有効にしている場合、「1.承認済みリストをチェックします。」の処理において承認済みリストと一致した場合でも「4.再度承認済みリストをチェックします。」の処理が行われます。