■詳細
100個を超えるファイルが1ファイルに圧縮されるているファイルをメ-ルに添付し、InterScan Messaging Security Suite(以下、InterScan MSS)を通した場合、「ウイルス検索の中断により、メッセージにウイルスが含まれている可能性がある場合」のフィルタで、処理されてしまいます。
次の手順により、InterScan MSSにて複数(100個を超える)ファイルがアーカイブされた圧縮ファイルを通過させることが可能です。
■設定方法・バージョン 5.11
1.全てのInterScan MSSサービスを停止します。
# /$imss_dir/script/S99ISIMSS stop
※$imss_dir は初期設定の場合、 /opt/trend/imss です。
2./$imss_dir/config/eMan_db.xml ファイルを任意のテキストエディタにて開きます。
※eMan_db.xmlファイルの編集の注意点
・eMan_db.xmlファイルの編集を行う場合は、下記の製品Q&Aを確認の上、適切な方法で
編集を行ってください。
UNIX:eMan_db.xmlを修正する手順
3.次のパラメ-タの設定例を参考にして、/$imss_dir/config/eMan_db.xmlファイルに追記します。
<追加すべきパラメータ>
「FilterManager/0001/0001/MaxDecompressCount」の箇所に次のようにパラメータを追加、修正します。
<value type="dword" valueName="MaxDecompressCount">0x00000064 (100)</value>
「MaxDecompressCount」は初期設定では同ファイル内に設定されておりません。 |
※修正時の注意点
・「MaxDecompressCount」に設定する値は「0x8桁表記の16進数(10進数)」になります。
このため、1つの圧縮ファイル中に1500個のファイルを許可するポリシーを採用したい
場合には、次のとおり設定いたします。
0x000005DC (1500)
・「MaxDecompressCount」の最大値は0xFFFFFFFF (4294967295)になりますが、最大値まで
設定せず、0x00002710 (10000)程度を推奨します。
・eMan_db.xmlファイルの編集前にバックアップをお取りいただくことを推奨します。
設定例(100個のファイルを許可する設定) 0x00000064 (100) |
4.全てのInterScan MSSサービスを開始します。
# /$imss_dir/script/S99ISIMSS start
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■参考 16進数の確認方法
10進数から16進数への変換は電卓プログラム(CALC.EXE)の利用が有効です。
1.[表示]メニューにおいて[関数電卓/10進/Deg]が選択されていることを確認します。
2.変換する数値を入力します(例では「1500」を入力)。
[表示]メニューにおいて[関数電卓/16進/Dword]が選択されていることを確認します
(例では「1500」を16進変換した値「5DC」が得られます)。