■目次
・Patch 6とは
・インストールの前に
・事前準備
・システム要件
・最新版ダウンロード
・インストール手順
・予想適用時間
・Patch1、Patch2適用環境からPatch6を適用した場合
・インストールの確認手順
・インストールの後に
・アンインストール(ロールバック)手順
・修正される既知の問題
・既知の制限事項
・Control Managerを利用されているお客様へ
・変更されるファイル一覧
・Patch6 のリリース履歴
・寄せられる質問
■Patch 6とは
本Patchには、InterScan Messaging Security Suite (以下 InterScan MSS) 5.11 Linux版リリース以降に配布された不具合修正と追加機能がすべて含まれています。
InterScan MSS 5.11 Linux版 Patch 6収録ビルド
モジュール | ビルド番号 |
InterScan MSSモジュール(imssd) | 5.11-Build 1215 |
検索モジュール(libCIS_DLL.so) | 5.11-Build 1273 |
メッセージモジュール(libtmmsg.so) | 5.11-Build 1340 |
Trend Micro Control Managerエージェント(libEN_Product.so) | 5.11-Build 1215 |
eManagerモジュール(libem_core.so) | 5.11-Build 1208 |
既にPatch 1、Patch 2、Patch 3、Patch 4、Patch 5の適用を実施している場合、それらのPatchを適用した状態で今回公開した修正プログラムを適用することが可能です。また、それらPatchの適用を実施していない場合、マスタープログラムより、今回公開したPatch 6の適用を実施することが可能です。
■インストールの前に
インストールを行なう前に、付属のReadmeファイルおよび管理者ガイドをお読みください。InterScan MSSのご利用にあたり重要な情報が記載されています。
本Patch 6の適用前にInterScan MSS 5.11 マスタープログラムがインストールされている必要があります。InterScan MSS 5.11 をご利用されている場合、再インストールする必要はありません。
次のファイルは「最新版ダウンロード」からダウンロードできます。
InterScan Messaging Security Suite 5.11 Linux版 マスタープログラム | ||||
プロダクト | バージョン | サイズ | 日付 | ユーザ・ガイド |
5.11 | 51.9MB (54,486,977 bytes) | 2006/08/28 |
■事前準備
Patch 6のインストールトラブルに備え、各種ファイルのバックアップを行ってください。バックアップしたファイルはシステムのリカバリに使用することが可能です。
製品Q&A:24991「InterScan Messaging Security Suiteのバックアップとリカバリ方法」
■システム要件
InterScan MSS 5.11 Linux版のシステム要件に準じます。また、本Patchをインストールするためには、100MB以上のディスク空き容量が必要です。
■最新版ダウンロード
次のファイルは「最新版ダウンロード」からダウンロードできます。
InterScan Messaging Security Suite 5.11 Linux版 Patch 6 | ||||
プロダクト | バージョン | サイズ | 日付 | ユーザ・ガイド |
5.11 | 12.0 MB (12,674,377 bytes) | 2007/05/21 |
■インストール手順
本Patch 6(Build_1215)のインストール手順は次の通りです。
1. root(システム管理者)権限でログインします。
2. 任意の箇所にディレクトリを作成し、移動します。
# mkdir /tmp/IMSS511_PATCH6 |
3. 本Patch 6(5.11-Build_1215)を先の手順にて作成したディレクトリに展開します。
# gzip -cd imss511_lin_patch6_r1.tar.gz | tar xvf - |
4. 展開されたディレクトリに移動し、インストールスクリプトを実行します。
# ./imssinst |
このスクリプトの実行により、次の作業が自動で実行されます。
・InterScan MSS関連サービスの停止
・置換するモジュールのバックアップ
・Patch 6の適用
・置換するモジュール情報の書き込み
・InterScan MSS関連サービスの再起動
5. 使用許諾が表示されます。表示された内容に同意いただける場合は、リターンキーをクリックしてください。
Do you accept the license agreement? [y/n] |
6. インストール先ディレクトリを確認するメッセージが表示されます。問題ない場合はそのままリターンキーをクリックしてください。
The installation directory is /opt/trend/imss. Is it correct? [y/n] Default is 'y'. |
7. インストールを継続するかどうかの確認メッセージが表示されます。継続する場合はリターンキーをクリックしてください。
Continue the installation? [y/n] Default is 'y'. |
8. スクリプトが実行され、一連のインストール作業が実行されます。サービスの再起動後、インストールが完了します。
===== stopping daemons ===== |
適用後にOSの再起動は必要ありません。
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■予想適用時間
平均 5分間
*検証環境における修正プログラム適用に要した時間を記載したものです。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なります。あくまでも目安としてご利用ください。
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■Patch1、Patch2適用環境からPatch6を適用した場合
Patch1、Patch2を適用している環境から、Patch6を適用する場合には、以下の作業がPatchインストール後に必要になります。
1. 作業前に設定ファイルのバックアップを行います。バックアップしたファイルはリカバリに使用することが可能です。
製品Q&A:24991「InterScan Messaging Security Suiteのバックアップとリカバリ方法」
2. InterScan MSSのサービスを停止します。
<インストールフォルダ>/imss/script/S99ISIMSS stop |
例: /opt/trend/imss/script/S99ISIMSS stop
※<インストールフォルダ>はデフォルトで「/opt/trend」です。
3. <インストールフォルダ>/config/imss.iniファイルを開き、[Update]セクションの[UpdateServer]パラメータ値を以下に変更し保存する。
UpdateServer=http://imss-unix-p.activeupdate.trendmicro.co.jp/activeupdate/japan |
4. InterScan MSSのサービスを再起動します。
<インストールフォルダ>/imss/script/S99ISIMSS start |
例: /opt/trend/imss/script/S99ISIMSS start
※<インストールフォルダ>はデフォルトで「/opt/trend」です。
■インストールの確認手順
インストールおよびアップデートの確認手順は次の通りです。
1. Webブラウザを起動し、ポート番号 (8081または8445) をつけたInterScan MSSのURLを入力します。IPアドレスの部分は、InterScan MSSのFQDN名またはIPアドレスのいずれかを入力します。
http://(InterScan MSSのIPアドレス):8081/IMSS.html
https://(InterScan MSSのIPアドレス):8445/IMSS.html
2. InterScan MSSの管理コンソールにはパスワードが設定されています。初期設定ではInterScan MSSの管理コンソールのパスワードは設定されていません。
3. 管理コンソールにログイン後、表示される下記情報を参照してください。
ビルド番号: 1215
Service Pack:
Patch: 6
HotFix: 12150
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■インストールの後に
インストールを行なった後に、ウイルスパターンファイルおよびウイルス検索エンジンのアップデートを行なうことを強くお勧めします。最新のウイルスに対応するために、ウイルス検索エンジン、ウイルス検索パターンファイルを、常に最新の状態に保っていただく必要があります。
製品Q&A:26968「パターンファイルと検索エンジンのアップデート方法」
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■アンインストール(ロールバック)手順
本Patchのインストール後に問題が発生した場合、ロールバックしInterScan MSSをPatchインストール前の状態に戻すことができます。
インストール前の状態にロールバックするには、次の手順に従ってください。
1. 次のコマンドを実行します。
# ./imssinst |
このスクリプトの実行により、次の作業が自動で実行されます。
・InterScan MSS関連サービスの停止
・Patch 6のアンインストール
・InterScan MSS関連サービスの再起動
2. 使用許諾が表示されます。表示された内容に同意いただける場合は、リターンキーをクリックしてください。
Do you accept the license agreement? [y/n] |
3. インストール先ディレクトリを確認するメッセージが表示されます。問題ない場合はそのままリターンキーをクリックしてください。
The installation directory is /opt/trend/imss. Is it correct? [y/n] Default is 'y'. |
4. アンインストール確認のメッセージが表示されます。問題ない場合は y を入力しリターンキーをクリックしてください。
Do you want to roll back patch 6? [y/n] |
5. スクリプトが実行され、一連のアンインストール作業が実行されます。サービスの再起動後、アンインストールが完了します。
... |
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■修正される既知の問題
本Patch 6の適用により修正される既知の問題は次のとおりです。
InterScan Messaging Security Suite 5.11 Linux版 Patch 6 | ||
項番 | 製品Q&A/設定 | 問題内容 |
1 | - | フィルタアクションのe-mail通知で送信先として「オリジナルメッセージの送信者」をオンにした場合、下記の設定によりエンベロープではなくMIMEヘッダの送信者アドレスから取得する設定の追加 |
2 | - | 通知メールに挿入する%RCPTS%トークン (受信者アドレス) の値を、MIMEヘッダの「TO:」フィールドではなくエンベロープの「RCPT TO:」フィールドから取得する設定の追加 |
3 | - | ファイル名が63バイトを超える特定のbinhex形式のファイルが添付されたメッセージを処理中に、InterScan MSSの子プロセスが停止する問題 |
4 | - | POP3検索で一時ファイル用ディレクトリに書き込めなくなったときに退避れるメールデータのサイズが0バイトになってしまう問題 |
5 | - | メッセージの添付ファイルの文字セットがEUC-JPのとき、InterScan MSSのユーザインタフェースでデコードの問題が発生して、ログファイルに判読できない添付ファイル名が表示される問題 |
6 | - | eManagerのモジュールがMicrosoft Office 2003とPDFのファイルを展開できないため、これらのファイルのフィルタに失敗することがある問題 |
7 | - | Trend Micro Control Manager (以下、Control Manager) エージェントがControlManagerサーバにeManagerのセキュリティログを送信する際、ログ中のフィルタタイプ (SL_FilterType) およびコンポーネントコード (CLF_ComponentCode)の値が正しくない問題 |
8 | - | InterScan MSS通知メールの本文にユーザが%DATE&TIME%トークンを設定した場合、通知メールに英語形式で表示される問題 |
9 | - | imss.iniファイルの [MessageModule]セクション LimitRecipientsの値によって受信者制限を設定した場合、等しい値のメッセージには処理が実行されず、 値を超えたメッセージにのみ処理が実行される問題 |
10 | - | メッセージの本文が0バイトのとき、eManagerのメッセージサイズフィルタが添付ファイルの総サイズを正しく把握できずフィルタされない問題 |
11 | - | eManagerのコンテンツフィルタで [添付ファイルのファイル名に次の内容が含まれる場合] を設定していると、ファイルとして添付されているメールの件名もフィルタの対象に含まれる問題 |
12 | - | Patch 5適用後、Control Managerサーバの配信機能でパターンファイルなどのアップデートができなくなる問題 |
13 | - | InterScan MSSが不正なメールを処理および隔離する際の通知メッセージの送信時に、MTAからSMTPセッションを切断できなくなる問題 |
14 | - | InterScan MSSがPOP3メッセージを処理中に、メッセージの最後に余分な改行が 追加されてしまう問題 |
15 | - | eManagerフィルタが、メールクライアントThunderbird 1.5を使用して作成されたメールから添付ファイル名をフィルタできない問題 |
16 | - | Becky!で作成された件名と添付ファイルのみで本文のないメールがeManagerの詳細コンテンツフィルタによって正常にフィルタされない問題 |
17 | - | InterScan MSSの停止前にネットワークインタフェースがシャットダウンした場合、imssagentのプロセスを停止できない問題 |
18 | - | InterScan MSSがパターンファイルのアップデートによって生成された通知メールをqmail経由で送信できない問題 |
19 | - | 添付ファイルをUUENCODE化した文字列の最上位ビットをオンに設定した場合、InterScan MSSがこのファイルをデコードできない問題 |
20 | - | malformメールに対して生成される通知メールで、メールヘッダの受信者フィールドが常に「root@localhost」と表示される問題 |
21 | - | 破損したメッセージの処理および隔離の際にInterScan MSSから通知メッセージが送信されると、imssdのCPU使用率が100%になる問題
|
22 | - | MIME multipartバウンダリが含まれないメッセージの場合、eManagerコンテンツフィルタがメッセージヘッダをフィルタしない問題 |
23 | - | 通知メールのサイズがディスクの容量を圧迫する問題 |
24 | - | InterScan MSS管理コンソールからアドレスグループの設定後、アドレスグループのメールアドレスが正常に表示されない場合がある問題 |
25 | - | Postfix用キューディレクトリを変更すると、InterScan MSSがこのディレクトリを取得できずにキューのモニタに失敗する問題 |
26 | - | Postfixパラメータが設定ファイルの最初のインスタンスに書き込まれるにもかかわらず、Postfixが自身のプロセス設定に最後のインスタンスを使用する問題 |
27 | - | 検索エンジンのアップデート後、Control Managerエージェントが、アップデートされた検索エンジンのバージョン番号をControl Managerサーバに正常に送信できない問題 |
28 | - | Control Managerサーバからのパターンファイルのアップデート直後に、imssdプロセスが正常にシャットダウンできない問題 |
29 | - | 詳細コンテンツフィルタで、添付ファイルのファイル内容を確認する設定にしている場合、添付PDFファイルの検索が正常に実行されない問題 |
30 | - | InterScan MSSの起動または終了時に、InterScan MSSとは関係のないプロセスが強制終了させられてしまう問題 |
31 | InterScan MSSがPOP検索を正常に実行できない問題 | |
32 | - | 一時フォルダの空き容量が不足している場合に、SMTP検索でメールが消失する 可能性がある問題 |
■既知の制限事項
制限事項はありません。
■Control Managerを利用されているお客様へ
Control Managerを利用されているお客様は、こちらの製品Q&Aをご覧ください。
■変更されるファイル一覧
Patch 6イントールにより次のファイルが変更されます。
ファイル名 | 日付/サイズ | ビルド番号 | 機能 |
aphost | 2007/03/15 | 1215 | 管理コンソール補助モジュール |
func.js | 2005/10/22 | 1159 | - |
imssd | 2007/03/15 | 1215 | メールデータ処理メインモジュール |
imsssysmon | 2005/10/29 | 1159 | プロセス等の監視モジュール |
imssutilerr.dat | 2005/10/29 | 1159 | - |
libtmau.so | 2005/10/29 | 1159 | - |
scheduled | 2007/03/15 | 1215 | スケジュールアップデートモジュール |
S99ISIMSS | 2007/03/15 4,661 | 1215 | imssd 用起動スクリプト |
S99APHOST | 2006/05/24 | 1199 | imssd 用起動スクリプト |
S99IMSS | 2006/05/24 | 1215 | imssd 用起動スクリプト |
tmi | 2007/02/12 | * | - |
AuPatch | 2006/10/11 | 1215 | - |
libtmactupdate.so | 2006/10/11 1,867,261 | 1215 | - |
about.htm.xhtml | 2005/10/22 | 1159 | 管理コンソール内設定画面 |
delivery_settings.htm.xhtml | 2005/10/22 | 1159 | 管理コンソール内設定画面 |
do_querying.htm.xhtml | 2005/10/22 | 1159 | 管理コンソール内設定画面 |
general_settings.htm.xhtml | 2005/10/22 | 1159 | 管理コンソール内設定画面 |
httpd | 2005/12/02 | 1.3.34 | 管理コンソールメインモジュール |
libssl.so | 2005/12/02 | 2.8.25 | 管理コン |