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InterScan for Domino(以下 ISD)と ServerProtectなどのサーバ用ウイルス対策ソフトウェアを同居させる場合、サーバ用ウイルス対策ソフトウェアがドミノサーバとISDの作業ディレクトリからウイルスを検出しないように「検索除外」設定する必要があります。

解説

ドミノサーバとISDは動作中に作業用ファイルを作成する場合があります。

サーバ用ウイルス対策ソフトウェアによってこれらの作業用ファイルからウイルスの検出/処理が行われた場合、ISDのウイルス処理が正常に行なわれない場合があります。
発生しうる現象として次の様な事例が考えられます。

  • ウイルスが発見できない。
  • ウイルスを発見するが指定した処理(駆除、削除など)が正常に行われない。
  • ウイルスログが正常に記録されない。
  • 発見時の通知メッセージが正常に送信されない。

対応方法

上記のような現象を防ぐため、以下のディレクトリ/ファイルをサーバ用ウイルス対策ソフトウェアにて[検索除外]に設定してください。

除外すべきディレクトリパス名補足
InterScan for Domino管理データベース[ドミノデータディレクトリ]\smd ディレクトリ以下-
InterScan for Domino作業用ディレクトリ「InterScan 設定」-「設定」-「サーバ設定」で対象のサーバを選択し、「作業ディレクトリ」に表示されるパスISDが検索時に使用する作業領域です。
Entity.cfg
(Interscan for Domino 3.0)
例:

C:\Lotus\Domino\Entity.cfg

Entity.cfg は通常はドミノのnotes.iniと同じディレクトリに作成されます。ただし、パーティションサーバではドミノデータディレクトリごとに作成されます。

Control Managerエージェントをインストールされた環境では、Control Managerエージェントの設定ファイルEntity.cfgを検索除外ファイルに指定してください。
Agent.ini
(Interscan for Lotus Domino 5.0)
C:\Lotus\Domino\Data-
notes 一時ディレクトリ

C:\Windows\Temp\notes***

C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\Temp\notes*** など

※一時ディレクトリのパスは Domino サーバおよびNotesクライアントのバージョンや設定内容により、上記と異なる可能性があります。一時ディレクトリの指定先については、Domino サーバおよび Notes クライアント提供ベンダにご確認ください。

[Notes format API]および[SMTP-style API]の動作により、該当領域に一時ファイルが作成され、他製品の検索動作と競合する恐れがあります。

補足

サーバのパフォーマンスを考慮される場合には、以下のディレクトリも検索除外に指定することをお勧めします。

除外すべきディレクトリパス名補足
ログファイル記録やコンポーネントアップデート時の作業領域[ドミノデータディレクトリ]\smdtempISDのインストールにより、本ディレクトリが作成されます。ServerProtectなどのサーバ用ウイルス対策ソフトウェアがこの領域を検索することによりパフォーマンスに影響が出る場合があります。

また、こちらのサイトで紹介されている拡張子を検索除外対象に指定することもご検討ください。