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本製品 Q&A の手順で作成した手動更新用モジュールを用いて、Apex Central から下記ビルド以降の Apex One  サーバのアップデートを実施する場合、 Apex Central 側で「ActiveUpdate サーバに公開されているモジュールの真正性を確認するための機能」を有効化する必要があります。

・Apex One Patch 1 (ビルド 2087) 以降

上記ビルドのApex One サーバのアップデートを計画している場合、下記製品 Q&A に記載の方法で当該機能を停止している際には、有効化した上で手動更新用モジュールを作成してください。

ActiveUpdateサーバに公開されているモジュールの真正性を確認するための機能を停止する方法

詳しくは、下記製品Q&Aをご確認ください。

プログラムアップデート確認ロジックの強化並びに確認されている動作について

事前準備

手動更新モジュールを作成する際には、インターネットに接続可能なApex Central サーバを一台用意する必要があります。
(手動更新モジュール作成用のApex Centralサーバへ製品を登録する必要はありません。)
インターネットに接続可能なApex Centralと、接続ができないApex Central(手動更新モジュールを適用したい側)のバージョンは必ず同一にしてください。
 

注意事項

  • 本手順で作成するモジュールは、モジュールを作成したApex Centralで管理可能な製品にのみ対応しています。
  • 本手順で作成するモジュールは、Apex Centralで配信可能なパターンファイルおよび検索エンジンの全てが含まれます。パターンファイル用と検索エンジン用のモジュールを別個に作成することはできません。
  • このFAQ以外の手順でお客様が独自に作成された手動更新モジュールについての問い合わせ対応や動作保証はいたしかねます。
  • 「Deep Discovery不正プログラムパターンファイル」をダウンロードする場合は管理コンソールにて本パターンファイルを選択しダウンロードする必要があります。詳細につきましては下記関連リンクをご参照ください。

作成手順

  1. Apex Centralサーバで、下記のサービスを停止します。

    Trend Micro Apex Central
    Trend Micro Management Infrastructure
     
  2. [スタート]-[ファイル名を指定して実行]から”cmd”と入力してコマンドプロンプトを起動し、カレントディレクトリをApex Centralのインストールディレクトリへ移動します。
    インストールディレクトリが、初期設定の場合、以下のコマンドを実行します。

    32ビット環境の場合:
    > cd “C:¥Program Files¥Trend Micro¥Control Manager”

    64ビット環境の場合:
    > cd “C:¥Program Files (x86)¥ Trend Micro¥Control Manager”
     
  3. *オプション:以下のコマンドを実行し、SystemConfiguration.xmlファイルのパラメータを修正します。

    > xmlmodify m_iDuplicateAll 1 SystemConfiguration.xml

    正常に変更されると、以下のメッセージが出力されます。
    Update XML succeeded! [m_iDuplicateAll = ‘1’]

    (SystemConfiguration.xmlファイルの内容は自動的に変更されませんので、一度修正すれば2回目以降の手動更新モジュール作成時には修正する必要がありません。)

パラメータm_iDuplicateAllが1(有効)になると、TMCMはUIのダウンロード設定に関わらず全てのコンポーネントをAUサーバーからダウンロードします。これはTMCMのUIでは一部選択できないコンポーネントがあった仕様上、ダウンロード漏れを防ぐために追加されたオプションとなります。

Apex CentralではUIの改善により原則全てのコンポーネントをUI上で選択かつダウンロードができます。
m_iDuplicateAllを1にするとダウンロードするデータサイズが非常に大きくなるため、お客様の環境でダウンロードが必要な製品のコンポーネントが全て把握できているのであれば、このパラメータはONにしないことが推奨されます。

  1. Apex Centralのインストールディレクトリ内にある、下記のファイル/ディレクトリを全て削除します。

    AU_Data¥AU_Cache ディレクトリ内のファイル/ディレクトリ全て
    AU_Data¥AU_Log¥TmuDump.txt
     
  2. 手順1.で停止した2つのサービスを開始します。
     
  3. Apex Centralの管理コンソールにログインし、[運用管理]-[アップデート]-[手動アップデート]を選択します。
     
  4. 「コンポ―ネント」のカテゴリを展開し、いずれかのコンポーネントにチェックが入っている事を確認します。
    チェックが入っていない場合は、チェックを入れ、「アップデート元」から「トレンドマイクロのアップデートサーバ」を選択し、「配信計画」では「配信しない」を選択した状態で「ダウンロード」をクリックします。

    (手順3.の設定を行った状態では、「コンポーネント」欄のチェックの有無に関わらず、全てのコンポーネントがアップデートサーバからダウンロードされます。その為、通常のダウンロードよりも時間を要します。)
     
  5. ダウンロードが完了したら、Apex Centralのインストールディレクトリ内にある、下記のディレクトリ全体を記録メディアやファイルサーバ等へコピーします。

    ¥WebUI¥download¥activeupdate
     
  6. コピーされたactiveupdateディレクトリが手動更新用モジュールとなります。アップデートを実行したいApex CentralサーバからUNCパスでこのactiveupdateディレクトリを指定します。

ディレクトリパスに半角スペースや全角文字が含まれているとアップデートができません。ご注意ください。

インターネットに接続できないApex Centralがインターネットへ接続できるApex Centralへ直接HTTP接続可能な環境では、インターネットに接続できるApex CentralのURLを以下の様に直接ダウンロード元に指定することでモジュールの更新が可能です。
この場合は手動更新モジュールをメディア等でコピーする必要はありません(8以降の手順が不要です)
http://[Apex Centralサーバのコンピュータ名またはIPアドレス]/TvcsDownload/ActiveUpdate/