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事前準備:
リモートインストールを実行するには、リモートインストールを実施するコンピュータとインストール先コンピュータの双方がServerProtect for Linux 3.0のシステム要件 を満たしている必要があります。

インストール先コンピュータでは、sshdがTCP:22ポートで待ち受けしている必要があります。
リモートインストール実行コンピュータからインストール先コンピュータへ22番ポートを使用したSSHログインが可能である事をご確認ください。

リモートインストールの手順:
1. リモートインストールを実施するコンピュータで、ServerProtect for Linuxのインストールモジュール(SProtectLinux-3.0.bin)を用意し、以下のコマンドでリモートインストール用のツールを抽出します。
SProtectLinux-3.0.bin -r -s
(-rはリモートインストールツールを抽出するオプション、-sは英語の使用許諾契約の表示をスキップするオプションです。日本国内での使用許諾契約内容については、インストールCDのlicense_*.txtをご確認ください。)

2. リモートインストール用のツールが正常に抽出されると、作業ディレクトリ配下にremote.install.splxと言う名前のディレクトリが作成されます。このディレクトリに含まれるファイルとディレクトリについては、クイックスタートガイドP.29の表2-1をご参照ください。

3. リモートインストール実行方法の一例として、特定のコンピュータへシングル配信する方法を解説します。
vi等のテキストエディタで、./remote.install.splx/RemoteInstall.confファイルを編集します。

PackageName=SProtectLinux-3.0.bin - ServerProtectのインストール用バイナリパッケージを指定します。SProtectLinux-3.0.binファイルを./remote.install.splxディレクトリへコピーするか、この記述をSProtectLinux-3.0.binファイルの絶対パスに修正します。

Activation Code/serial number= - この行にServerProtect for Linux 3.0インストール用のアクティベーションコードを追記します。(バージョン1.x / 2.x用のシリアル番号ではバージョン3.0をご利用いただけませんのでご注意ください。)

#single deploy
[x.x.x.x] - インストール先コンピュータのIPアドレスに置き換えます。
RootPassword= - この行にインストール先コンピュータのrootパスワードを追記します。
ConnectCM=1 - ServerProtectをTrend Micro Control Manger (以下、Control Manager)に登録するかどうかを指定します。(1:登録する、0:登録しない)
※ このパラメータが0の場合、以降のEnableWVTPを除く全てのパラメータが無視されます。
CMServerIP=x.x.x.x - Control Managerに登録する場合、登録先Control ManagerサーバのIPアドレスに置き換えます。
CMServerPort=80 - Control Managerサーバのhttpポートを指定します。(初期設定では80)
UseProxyAccessCM=0 - Control Managerサーバへのアクセスにプロキシを使用するかどうかを指定します。(0: Control Managerへ直接アクセス、1: プロキシ経由でControl Managerへアクセス)
ProxyServerIP=x.x.x.x - プロキシサーバを使用する場合、プロキシサーバのIPアドレスに置き換えます。
ProxyServerPort= - プロキシサーバのポートを指定します。
ProxyAuthentication=0 - プロキシ認証を使用する場合は1、使用しない場合は初期設定の0を指定します。
ProxyUserName= - プロキシ認証用のユーザ名を指定します。
ProxyPassword= - プロキシ認証用のパスワードを指定します。
CMClientName= - Control Managerの製品ディレクトリ上で表示されるエンティティ名を指定します。(指定しない場合、インストール先コンピュータのIPアドレスがエンティティ名として指定されます。)
CMProductDirectoryName= - Control Managerの製品ディレクトリ上でServerProtectを登録するディレクトリ名を指定します。(指定しない場合、「新規エンティティ」へ登録されます。)
EnableWVTP=1 - ウイルストラッキングプログラムにに参加するかどうかを指定します。(0: 参加しない、1: 参加する)
ウイルストラッキングプログラムについての詳細は、クイックスタートガイドP.27の図2-3をご参照ください。

※ シングル配信を実行する場合、RemoteInstall.confファイルの最後の2行を以下のようにコメントアウトしないとエラーが発生します。
# Machine1=x.x.x.x
# Machine2=x.x.x.x

4. ./remote.install.splxディレクトリに入り、リモートインストールを実行します。
# cd ./remote.install.splx
# ./RemoteInstall -n
(-nは英語の使用許諾契約の表示をスキップするオプションです。日本国内での使用許諾契約内容については、インストールCDのlicense_*.txtをご確認ください。また、RemoteInstallスクリプトの各オプションについては、RemoteInstall -hを実行するか、クイックスタートガイドP.35の表2-6をご参照ください。)