2019年7月に、「Trend Micro Control Manager 」の後継となる新製品「Trend Micro Apex Central」が公開されました。
本製品Q&Aにて、Trend Micro Control Manager(以下、TMCM) として記載のあるものは、 基本的には、Trend Micro Apex Central(以下、Apex Central)でも同様となります。
エージェント移行ツール(AgentMigrateTool.exe)とは?
Control Manager 管理下のエージェントを他のControl Manager の管理下へ移行する為のツールです。
AgentMigrateTool.exeは、Control Managerのインストールディレクトリ(初期設定ではC:\Program Files\Trend Micro\Control Manager)に格納されています。
エージェント移行ツールを使用する際の注意事項
- 現行バージョンのエージェント移行ツールでは、移行元のControl Managerとして、バージョン5.0以上をサポートします。それより古いバージョンのControl Manager からの移行はできません。
- AgentMigrateTool.exeは、同一バージョンのControl Manager間もしくは、旧バージョンから新バージョンへの移行のみをサポートします。 新バージョンから旧バージョンへの移行はできませんのでご注意ください。
例)
移行元 移行先
Control Manager 6.0 ⇒ Control Manager 6.0 ○対応可
Control Manager 5.5 ⇒ Control Manager 6.0 ○対応可
Control Manager 5.0 ⇒ Control Manager 6.0 ○対応可
Control Manager 6.0 ⇒ Control Manager 5.5 ×対応不可
- 移行中は、移行元、移行先Control ManagerサーバのTrend Micro Control Managerサービスおよび移行対象コンピュータも含めたTrend Micro Management Infrastructureサービスが何度も再起動します。予約ダウンロード等のスケジュールに影響が無い時間帯での移行をお勧めします。
エージェント移行ツールの使用方法
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移行先のControl Manager サーバ上で、AgentMigrateTool.exeを実行します。
- エージェント移行ツールが起動したら、「Control Managerサーバの設定(C)」をクリックします。
移行元Control Manager サーバのIPアドレス、システム管理者(OSのローカルAdministratorグループに所属するアカウント)のユーザ名/パスワードを入力して「接続」をクリックします。
Control Manager 5.5 Patch 1 (HotFix 1396)以降では、「登録モード」欄が追加されています。移行対象エージェントに登録される、移行先Control Manager の情報をFQDNで登録したい場合に「FQDN」を選択します。Control Manager 5.5 初期ビルドをご利用の場合では常にIPアドレスで登録されます。
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移行元Control Managerサーバへの接続に成功すると、移行元サーバのバージョン/IPアドレスおよび管理下のエージェントが左側に表示されます。個々のエージェントを移行する場合には、移行対象のエージェントを選択して「追加>」を、全てのエージェントを移行する場合には、「すべて追加>>」をクリックします。
- 必要に応じて、次のオプションを選択します。
・[ログを保持する] - 選択された管理下の製品のログが移行元Control Managerサーバから移行先Control Managerサーバへコピーされます。
移行先Control Manager サーバでログが移行された際、イベントセンターの設定に応じて大量の警告が発生する可能性があります。ログを移行する前に移行先Control Manager サーバでイベント通知機能を一時的に無効化する事を推奨します。
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「移行」をクリックします。下図のポップアップが表示されますので、「OK」をクリックします。
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移行が開始されると、下図のようなダイアログが表示されますので、移行対象コンピュータの管理者のユーザ名およびパスワードを入力します。(同一ドメイン環境等で、移行対象コンピュータの管理者アカウントが全て同一の場合、「他のすべてのコミュニケータに使用する」にチェックを入れれば、ユーザ名およびパスワードの入力が1回で済みます。)
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選択された全てのエージェントが移行完了すると、下図のようなポップアップが表示されます。「OK」をクリックして終了し、移行先Control Managerサーバの製品ディレクトリ上にエージェントが登録されている事を確認します。
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引き続きMCPエージェントの移行が開始されます。移行対象エージェントのサービスが起動していないと移行に失敗しますのでご注意ください。