【概要】
ServerProtectでは、検索除外に設定しないとウイルス(隔離)ファイルの制御権を製品間で取り合いになってしまったり、データベースのパフォーマンスを低下させる要因になりうるため、自動的に検索除外設定を行います。
【検索除外に設定する理由】
例えば、SQL Serverでは、データベースへは頻繁にアクセスが発生し、その都度検索対象となりことが想定されます。しかし、データベースファイル自体は1つのバイナリファイルとしてしか検索エンジンからは見ることができません。(あくまでSQL Serverプログラムを経由してのみ、内容を確認できるような仕組みになっているためです。)
そのような状況ではデータベースファイル自体を検索除外に設定したとしても大きなセキュリティリスクはなく、逆にSQL Serverのパフォーマンスを低下させてしまいかねないことが運用上のリスクとなります。
また、ウイルスバスター コーポレートエディション (以下、ウイルスバスターCrop. )のサーバがインストールされている場合、ウイルスバスターCrop. が隔離したウイルスを、ServerProtect が再度検出してしまう可能性があります。タイミングによっては、製品間でファイル処理権の取り合いになる可能性もあるため、スムーズな処理のために除外設定が行われます。
【自動的に検索除外となるアプリケーションとそのパス】
- ウイルスバスター コーポレートエディション:
隔離フォルダ ("....\PCCSRV\VIRUS"フォルダ)
- SQL Server (※特定のレジストリが参照できた場合のみ):
"Data", "Log", "Backup"フォルダ (主にデータベースファイルやバックアップデータベースが置かれる場所です。)
- InterScan for Microsoft Exchange:
"TEMP"(作業用), "BackupDir"(バックアップ用), "MoveToQuarantineDir"(隔離用) フォルダ
- その他のInterScanシリーズ:
その他のInterScanシリーズがインストールされているフォルダごと
※[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MSSQLServer\<...>\Setup] が確認できることが必要です。
<...>についてはご利用のSQL Serverのバージョンによって若干ことなります。SQL Server 2005 Expressの場合、「MSSQL.1」となります。
【検索除外対象の有無を確認するタイミング】
一般サーバのサービス"Trend ServerProtect"が再起動される際に、弊社規定のレジストリ値などを参照し、検索除外対象となるアプリケーションがインストールされているかどうかを確認します。
なお、この弊社規定のレジストリ値についてのお問い合わせはご遠慮ください。新しいソフトウェアにすぐには対応できない場合がありますので、必要に応じて手動で検索除外リストの設定を行ってください。
【その他の参考情報】
他のトレンドマイクロ製品については各製品の製品Q&Aをご覧ください。
一例として、InterScan for DominoやInterScan for Microsoft Exchangeの製品Q&Aがあります。