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CDTとは?
CDTとは、問題が発生した時の調査に必要となる情報を簡単な手順で採取できる、トレンドマイクロ製品共通のツールです。
CDTは下記からダウンロードできます。

Case Diagnostic Tool Download

CDTの導入方法
上記ダウンロードサイトからダウンロードしたZIPファイルを、Apex Centralサーバの適当なディレクトリへ展開します。(インストールは不要です)
注意:CDTを展開するディレクトリパスには、#および%記号が含まれない名前を指定します。これらの記号がディレクトリパスに含まれていると、CDTが起動しない可能性があります。

CDTを使ったデバッグログ取得手順
CDTを使ってデバッグログを取得するには、下記の手順に従ってください。

1. 展開したディレクトリ内の”CaseDiagnosticTool.exe”をダブルクリックします。

image.png

2. 免責事項の文言が表示されます。
「I accept the terms of this license agreement」にチェックを入れて「Start」をクリックします。

3. CDTに対応したトレンドマイクロ製品を検索します。そのまましばらくお待ちください。

4. CDTに対応した製品の一覧が表示されます。ここでは該当する製品にチェックを入れます。

  • Apex Central 2019

image.png

 

5. 発生している問題にチェックを入れます。(複数選択可)

Installation Failureインストールに関する問題
Apex Central Registration/
Unregistration Failure
エージェントの登録・解除の問題
ActiveDirectory Integration Issues     ActiveDirectoryの連携に関する問題
Performance Issues パフォーマンスに関する問題 
Web User Interface Issues Web管理コンソールに関する問題 
Compatibility with 3rd-party Software サードパーティ製品との競合の問題 
System Crash, Blue Screen,
Dr. Watson Error or System Hang 
システムクラッシュ・ハングアップ・
アプリケーションエラー等の問題 
Report Generation Issues レポートの作成に関する問題 
Update or Deployment Issues アップデートや配信に関する問題 
Cascading (Parent/Child) Issues 階層管理(上位/下位)に関する問題 
General Issues その他、一般的な問題 

6. 「Start Debug Mode」をクリックします。
(インストールの問題等で、現象発生時のデバッグ情報は取得できない場合、ここで「Skip>>」をクリックして手順9へ進みます。)

 

7. コマンドプロンプト画面が表示され、デバッグモードが有効化されます。そのまましばらくお待ちください。

8. 現象を再現させます。
現象の再現が完了したら、「Stop Debug Mode」をクリックしてデバッグの取得を終了します。
7と同様にコマンドプロンプト画面が表示され、デバッグの停止が完了すると自動的にコマンドプロンプトの画面が消えます。

  • デバッグモード実行時には、非常に多くの情報がログとして出力されます。CPUやメモリ等のリソースを消費し、デバッグログの肥大化によってディスク容量が圧迫される危険性もありますので、現象が再現する条件を可能な限り特定し、デバッグログの取得時間をできるだけ短くする事をお勧めします。
  • デバッグモードを有効化した後から現象を再現する事によって、調査に有効となるデバッグログの取得が可能です。現象発生後にデバッグの取得を開始した場合や、現象が再現できない状況におけるデバッグの取得を実施頂いても、調査を承る事はできません。

デバッグモードが停止したら、「Next >」をクリックします。

9. まず、ログを出力するディレクトリを選択します。初期設定ではCDTが入っているディレクトリ内の「CDT_Data」ディレクトリにログが出力されます。変更したい場合は、「Browse」をクリックしてログの出力先ディレクトリを選択します。

次にお使いのシステムの情報の取得期間を選択します。
通常は 「All logs」を選択します。
問題が発生するようになった時期を特定できるような場合は、「The logs for the following dates:」にチェックを入れ、情報を取得する期間をカレンダーから選択します。(「Today's logs」を選択すると、この操作を行った当日の情報のみを取得します。)

次に、下のテキストボックス内へ発生している問題の詳細を記載します。このテキストボックスへは日本語での入力も可能ですので、できる限り詳細に発生している問題を記載してください。



必要な情報を入力したら、「Next >」をクリックします。

10. 下図のようなプログレスバーが現れ、情報の採取が開始されます。そのまましばらくお待ちください。

11. 情報の採取が完了すると、全ての情報が1つのZIPファイルに圧縮されて保存されます。
(ファイル名は、”CDT-YYYYMMDD-hhmmss.zip”となります。)
「Open Folder」をクリックすれば、保存先のディレクトリが展開されます。
「Finish」をクリックしてCDTを終了します。
作成されたZIPファイルをサポートセンターへご提供ください。




付録:
手順4で「View Events」をクリックした場合に表示される各イベント名および各イベントを選択した場合に取得される情報一覧

表中の各変数の値は、それぞれ以下のレジストリ値から取得します。
HomeDir=$(HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\TVCS\HomeDirectory)
TMI_Dir=$(HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\TMI\HomeDirectory)
CCGI_Dir=$(HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\CommonCGI\CurrentVersion\ProgramDirectory)
DrWtsn32Path=$(HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\DrWatson\LogFilePath)
MemoryDump=$(HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\CrashControl\DumpFile)
UserDump=$(HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\DrWatson\CrashDumpFile)
 

イベント名 問題項目 取得されるファイル取得されるレジストリ 監視対象プロセス 備考
Collect Basic information 全項目・Windows イベントログファイル(*.evt)
・CDTのログ
・msinfo32の情報
・SystemInfo_InstalledProgram.txt
- インストールされている
ソフトウェア一覧
・SystemInfo_NetworkStatus.txt
- ipconfig および
netstatの出力結果
・SystemInfo_RunningProcess.txt
- 稼働中のプロセス一覧
・SystemInfo_Summary.txt
- OSの基本情報
(msinfoの情報から一部抜粋したもの)
   OSの基本情報
Collect TMCM DebugLog filesInstallation Failure
を除いた全項目
$(HomeDir)\DebugLog\*.*HKLM
\SOFTWARE
\TrendMicro
\TVCS
CasProcessor.exe
CmdProcessor.exe
DCSProcessor.exe
LogReceiver.exe
LogRetriever.exe
MsgReceiver.exe
ProcessManager.exe
ReportServer.exe
UIProcessor.exe
 Control Managerのデバッグログ
Collect TMI DebugLog files Installation Failure
を除いた全項目
$(TMI_Dir)\DbgLog\*.*HKLM
\SOFTWARE
\TrendMicro
\TMI
cm.exe
DMServer.exe
mrf.exe
 Trend Micro Management Infrastructureのデバッグログ
Collect CCGI DebugLog filesPerformance Issues

Web User
Interface Issues

Compatibility with
3rd-party Software

System Crash,
Blue Screen,
Dr. Watson Error
or
System Hang

Report
Generation Issues

General Issues
$(CCGI_Dir)\commoncgi\log\*.*HKLM
\SOFTWARE
\TrendMicro
\CommonCGI
  Trend Micro COMMON CGIのデバッグログ
Collect TMCM configuration files 全項目    $(HomeDir)\*.xml

$(HomeDir)\WebUI\download\E2EPublic.dat
   Control Managerの設定ファイル
Collect TMI configuration files 全項目$(TMI_Dir)\TMI.cfg
$(TMI_Dir)\*.pem
$(TMI_Dir)\profile\*.*
   Trend Micro Management Infrastructureの設定ファイル
Collect CCGI configuration filesInstallation Failure

Performance Issues

Web User Interface
Issues

Compatibility
with
3rd-party Software

System Crash,
Blue Screen,
Dr. Watson Error
or
System Hang

Report
Generation
Issues

General Issues
$(CCGI_Dir)\commoncgi\config\CCGI_Config.xml   Trend Micro COMMON CGIの設定ファイル
Collect TMCM Installation DebugLog filesControl Manager Registration/
Unregistration
FailureおよびActiveDirectory Integration Issues
を除く全項目
C:\TMCM_Install.log
C:\ReportInstall.log
C:\DCS_Install.log
C:\CreateTable.sql
C:\tmi_install.log
C:\ccgi_install.log
   Control Managerのインストールログ
Collect TMCM Uninstallation DebugLog filesInstallation Failure

General Issues
C:\TMCM_Uninstallexe.log
C:\TMCM_Uninstall.log
C:\DCS_Uninstall.log
C:\ccgi_uninstall.log
   Control Managerのアンインストールログ
Collect AgentMigrationTool DebugLog filesControl Manager Registration
/Unregistration Failure

General Issues
C:\Agent_Migration_Tool.log

$(HomeDir)\DebugLog\CDT_chageserversvc.log

$(HomeDir)\ChangeServerCmd.info

$(HomeDir)\ChangeServerAgent.guid
   エージェント移行ツールのログ
Collect All Dr. Watson Log and Memory DumpsSystem Crash, Blue Screen, Dr. Watson Error or System Hang$(DrWtsn32Path)\DrWtsn32.log

$(UserDump)

$(MemoryDump)

$(systemdrive)
\Documents and Settings
\All Users
\Documents
\DrWatson
\DrWtsn32.log

$(systemdrive)
\Documents and Settings
\All Users
\Documents
\DrWatson
\user.dmp
   ワトソンログとクラッシュダンプ
Collect ActiveUpdate LogsUpdate or Deployment Issues$(HomeDir)\AU_Data\AU_Log\TmuDump.txt   アップデートログ
Collect IIS LogsActiveDirectory Integration Issues

Web User Interface Issues
$(Windir)\System32\LogFiles\W3SVC3\*.log   Internet Information Services (IIS)のログ