はじめに
本製品Q&Aでは、インターネットに接続できる他のビジネスセキュリティサーバを用意出来る場合の操作方法を説明しています。
インターネットに接続できる他のビジネスセキュリティサーバを用意できない場合は、次の製品Q&Aを参照してください。
本操作ではインターネットに接続できる環境のビジネスセキュリティサーバでアップデートしたモジュールを利用し、インターネットに接続できない環境のビジネスセキュリティサーバをアップデートさせます。
これにより、ウイルスパターンファイル以外の他のパターンファイルなどもアップデートできます。
本ページでは、下記の構成を例に紹介します。
サーバA :インターネットに接続できる環境にあるコンピュータ
サーバB :インターネットに接続できない環境にあるコンピュータ
(サーバBへアップデートしたいビジネスセキュリティサーバがインストールされています)
注意事項
本手順は異なるバージョン間での動作検証を行なっていません。
製品バージョンが異なる場合、製品が使用するモジュール名は同じでも、内部のバージョンが異なる場合があります。
予期せぬ事象が発生する可能性もあるため、同じバージョン間での運用をお願いいたします。
操作方法
サーバAでの操作
- サーバAにビジネスセキュリティサーバプログラムをインストールします。
- サーバAのビジネスセキュリティの管理コンソールを起動し、各コンポーネントをアップデートします。
- アップデート完了後に、サーバAにある次のフォルダを右クリックし、メニューから「コピー」をクリックすることでフォルダごとコピーします。
<インストール先フォルダ>\Security Server\PCCSRV\Download
※<インストール先フォルダ>は、初期設定の場合下記のとおりです。
<C:\Program Files\Trend Micro>
例)C:\Program Files\Trend Micro\Security Server\PCCSRV\Download
サーバBでの操作
- サーバBのコンピュータへ適当なフォルダを作成します。
下記例では、Cドライブ直下へ「Update」フォルダを作成しています。
- 手順1.で作成したフォルダを右クリックし、
メニューから「プロパティ」をクリックします。
- [Updateのプロパティ] ダイアログ画面の [共有] タブが開いたら、
[共有(S)] ボタンをクリックします。
- サーバBのコンピュータにログインするユーザ/グループが表示されていることを確認し、[共有(H)]をクリックします。
- サーバAでの操作内の手順3でコピーした「Download」フォルダを、
手順4で作成した「Update」フォルダへコピーします。
- サーバBのビジネスセキュリティの管理コンソールを開き、[アップデート] - [アップデート元] をクリックします。
- [サーバ] タブ内の「現在のファイルのコピーを含むイントラネットの場所」の項目にチェックを入れ、「UNCパス」欄へ手順.5でコピーしたフォルダをUNCパスで記載します。
¥¥(サーバBのIPアドレス、またはコンピュータ名)¥Update¥Download
例) サーバBのIPアドレスが、<255.255.255.1>だった場合
¥¥255.255.255.1¥Update¥Download
- 手順3 で[共有]した「Update」フォルダへのアクセスを制限している環境であれば、「Update」フォルダへのアクセス権のあるユーザ名とパスワード設定します。
特に制限などをかけていない場合は空白のままで構いません。
最後に、[保存]ボタンをクリックします。
- 正常に設定が完了すると下記の画面が表示されます。
- サーバBの管理コンソールから[アップデート]-[手動アップデート]-[今すぐアップデート] をクリックし、アップデートを実行します。
エージェントへの配信について
上記までの操作を行えば、管理コンソールにオンラインで登録されているエージェントへ、自動的に各パターンファイルや検索エンジンが配信されます。特に操作は必要ありません。
オフラインで登録されているエージェントは、オンラインのステータスへ次回変更されるタイミングで自動的に配信されます。