- Trendmicroのアクティブアップデートサーバへの接続に失敗している
- サーバプログラムが保持している既存のパターンファイルに問題がある
- アップデート時の内部動作に使用するキャッシュファイルが影響している
以下の手順を実施し、問題が回避されるか確認してください。
大まかな流れ
Step 1 Server.ini がダウンロード可能か確認する
ビジネスセキュリティサーバはアップデートの際、まずTrendmicroのアクティブアップデートサーバから、Server.iniファイルをダウンロードします。
そこで、ビジネスセキュリティサーバから手動でServer.iniファイルがダウンロード可能かどうか確認する事で、お客様の環境にあるビジネスセキュリティサーバがアップデートできる環境なのかを確認します。
- ビジネスセキュリティサーバがインストールされているコンピュータ上でWebブラウザ(Google Chromeなど)を起動します。
- アドレスバーに下記のURLを入力した上で「Enter」を押下します。
<URL>
[ビジネスセキュリティ10.0 をご利用の場合]
https://wfbs-p.activeupdate.trendmicro.co.jp/activeupdate/japan/server.ini
- Server.iniファイルにアクセス可能かどうかを確認します。
Server.iniファイルをにアクセス可能な場合
ビジネスセキュリティサーバがアップデートを行える環境です。
次の切り分け操作へお進みください。
Server.iniファイルにアクセス出来ない場合
ビジネスセキュリティサーバは、お客さまの環境側の問題でアクティブアップデートサーバへアクセス出来ていない可能性が考えられます。
ネットワーク管理者へ上記の内容をお伝えいただき、上記のURLへアクセス出来る(アクティブアップデートサーバからServer.iniファイルへアクセスできる)環境へ、ネットワーク環境の変更、調整をお願いします。
Server.iniへアクセスできる環境へ変更後に、改めてビジネスセキュリティサーバの管理コンソールからアップデートをお試しください。
[エラーメッセージ例]
Step 2 サーバのキャッシュファイル、ウイルスパターンファイルをクリアする
前回のアップデート処理に使用したキャッシュファイルや古いパターンファイルが影響し、アップデートの処理に失敗することがあります。
そこで、これらのキャッシュファイルやパターンファイルを全て削除した状態でのアップデート作業をお試しください。
本作業はビジネスセキュリティサーバ上での操作が必要です。該当コンピュータが遠隔地にある場合は、ネットワーク越しに作業することも可能です。
ローカルコンピュータを操作出来る場合
- ビジネスセキュリティサーバのインストールフォルダを開きます。
<インストール先フォルダ>¥Security Server¥PCCSRV
※<インストール先フォルダ>は、初期設定の場合下記のとおりです。
<C:¥Program Files¥Trend Micro>
例)C:¥Program Files¥Trend Micro¥Security Server¥PCCSRV¥
- キャッシュファイルを削除します。
PCCSRV、又はofcscanフォルダ配下の下記のフォルダの中身を削除し、空にします。
- <インストール先フォルダ>¥Security Server¥PCCSRV¥web¥service¥AU_Data¥AU_Cashe
- <インストール先フォルダ>¥Security Server¥PCCSRV¥web¥service¥AU_Data¥AU_Temp
フォルダ/ファイルの削除ができない場合は、サーバプログラムがインストールされているコンピュータにて、「コントロールパネル」-「サービス」からTrend Micro Security Server Master Serviceを停止してから削除を試してください。それでも削除できない場合はサーバOSの再起動を行ってから再度削除を試してください
- <インストール先フォルダ>¥Security Server¥PCCSRV¥web¥service¥AU_Data¥AU_Cashe
- パターンファイルを移動します。 ※コピーではなく、移動をします。
- ..PCCSRVフォルダ内のlpt$vpn.***ファイル
拡張子***はパターン番号です。PCCSRV配下にあるlpt$vpn.***という
ファイル名で一番大きい拡張子番号のものを移動してください
下記の例ではlpt$vpn.881ファイルを移動しています。
- ..PCCSRV¥Download¥Patternフォルダ内の
全てのl_*.*ファイルとlvsapi***.zipファイル
***はパターン番号です。
下記の例では、l489.517~l_515.517ファイルとlvsapi517.zipを移動しています。
- ..PCCSRVフォルダ内のlpt$vpn.***ファイル
遠隔地からネットワーク越しに操作する場合
- Windowsの[スタート]メニューから[ファイル名を指定して実行]をクリックします。
- 「ファイル名を指定して実行」ウィンドウが開きますので、サーバプログラムの情報を下記のいずれかで入力し、「OK」ボタンをクリックします。
¥¥<サーバのコンピュータ名> あるいは、¥¥<サーバのIPアドレス>
例1) ¥¥server01
例2) ¥¥10.3.233.X
サーバとクライアントコンピュータ間のアクセスに認証の制限を設けている場合は、下記のようなユーザ名やパスワードを入力画面が表示される事ことがあります。
その際は、ネットワーク管理者にご相談の上、認証に必要なユーザ名とパスワードを確認し、入力してください。
- サーバコンピュータへアクセスできたら、「ofcscan」フォルダが見えている事を確認します。
※ofcscanはPCCSRVフォルダの共有名ですので、[ローカルコンピュータを操作出来る場合]で操作するフォルダと同一のフォルダです。
- [ローカルコンピュータを操作出来る場合]の手順2以降と同様の操作を行います。
Step 3 再度アップデートする
管理コンソール(セキュリティダッシュボード)を起動し、再度アップデートを行います。
以上を試しても問題が回避されない場合は、サポートセンターまでご連絡ください。