QIL(Quick IP List)は、Email Reputation Serviceが提供する動的レピュテーションデータベースです。QILは非常に動的なデータベースであり、スパムメール送信への関与が認められたIPアドレスは、ただちにこのデータベースに追加されます。IPアドレスの挙動に応じた追加および削除が実施され、データベースは継続的に更新されます。IPアドレスの追加または削除は、履歴と現在のスパムメール送信活動の両方に基づいて決定されます。
スパム送信元ではないIPアドレス、またはスパム送信が認められたが既に対策を講じたIPアドレスがQILに登録されてしまっている場合、下記のFAQの「ブロック登録解除依頼方法」に記載の方法にてQILからの登録解除依頼が可能です。
Email Reputation ServiceへのIPアドレス登録状況の確認方法について
登録解除依頼が許諾されて登録解除が完了した後でも、再度スパムメール送信元、またはその疑いがあると判断された場合には、再度QILに登録されますのでご注意ください。
根本的な対策としては、QILに登録されているIPアドレスを有するコンピュータをチェックして、不正な活動の兆候がないか確認してください。
WindowsベースのPCを使用している場合は、コンピュータがウイルス、またはスパイウエアアプリケーションによって悪用されている可能性も考えられます。ウイルス対策製品を実行し、問題のコンピュータが安全であることを確認してください。但し、ウイルス対策プログラムを使用してもすべての危険性が検出されるわけではなく、専門家への問い合わせが必要になる場合があります。
Webサーバを使用している場合は、不正利用が可能なスクリプトやPHPソフトウェアなどによる不正な活動がないかも確認してください。
メールサーバを使用している場合は、送信者アドレスが詐称されたスパムメールに対して、配信不能レポート(NDR:Non-Delivery Report)や配信状態通知(DSN:Delivery Status Notification)を送信している可能性も考えられます。NDRやDSNを悪用したこのようなメールは後方散乱(backscatter:バックスキャッタ)スパムメールと呼ばれています。