InterScan Messaging Security Suite 7.0(以下、InterScan MSS)では、初期設定の状態でウイルスとパスワード保護されたファイルが含まれているメッセージデータを検索処理した場合、ウイルスに対する処理を行い、パスワード保護されたファイルに対する処理を行いません。
<状況の例>
添付ファイル1:ウイルスファイル
添付ファイル2:パスワード保護されたファイル
これは、InterScan MSSが、パスワード保護されたファイルに対する処理よりもウイルスに対する処理を優先するために発生いたします。
InterScan MSSがこのようなメッセージデータにおけるパスワード保護されたファイルに対する処理を行うためには、ウイルス対策ルールを追加登録し、既存のウイルス対策ルールよりも上位に設定することが有効です。
これにより、最初に追加登録したウイルス対策ルールにてウイルスファイルに対する処理を行い、次のウイルス対策ルールによる検索処理時には、ウイルスファイルは処理されているため、パスワード付き保護されたファイルに対する処理が行われるようになります。設定内容は、以下のとおりです。
[追加するウイルス対策ルールの処理の設定画面]
インターセプト:「メッセージをインターセプトしない」を選択
変更:「InterScan MSS でウイルスが検出された場合」を選択
「添付ファイルを削除」:「一致する添付ファイルを削除する処理」を選択
[追加するウイルス対策ルールの順序の設定画面]
順序番号:1(既存のウイルス対策ルールよりも上位に設定)
パスワード保護されたファイルに対する処理の設定は、Web管理コンソールより[ポリシー] > [検索の除外] > [パスワード保護されたzipファイルを含むメッセージ]の処理画面にて行えます。