■目次
修正される内容
インストールの前に
システム要件
最新版ダウンロード
インストール手順
インストールの確認手順
インストールの後に
設定
アンインストール(ロールバック)手順
■修正される内容
本Patchでは、ServerProtect Service Pack 1リリース以降に発生した既知の問題および不具合を修正します。
また、以下のCritical Patchによる修正も含まれています。
- ServerProtect for Linux 3.0 Red Hat Linux版 Critical Patch (Build 1235)
- ServerProtect for Linux 3.0 SuSe Linux版 Critical Patch (Build 1235)
本Patchには、次の機能が追加されています。
- ServerProtect内部で使用するHTTPサーバがアップグレードされ、セキュリティの問題を修正
- 最新のKernel Hook Moduke (KHM) パッケージのKHMソースコードを最新バージョンにアップグレード
- カーネルデバッグログに動的な有効化機能を追加
この機能を有効にする手順については、「■設定」を参照してください。
- 以下のカーネル用のKHMを追加
RedHat Enterprise Linux 5 / Asianux 3.0
- splxmod-2.6.18-128.1.6.el5.i686.o
- splxmod-2.6.18-128.1.6.el5PAE.i686.o
- splxmod-2.6.18-128.1.6.el5.i686.o
- splxmod-2.6.9-78.0.17.EL.i686.o
- splxmod-2.6.9-78.0.17.ELsmp.i686.o"
SUSE Linux Enterprise 10
- splxmod-2.6.16.21-0.8-bigsmp.i686.o
- splxmod-2.6.16.21-0.8-default.i686.o
- splxmod-2.6.16.21-0.8-default.x86_64.o
- splxmod-2.6.16.21-0.8-smp.i686.o
- splxmod-2.6.16.21-0.8-smp.x86_64.o
- splxmod-2.6.16.27-0.9-bigsmp.i686.o
- splxmod-2.6.16.27-0.9-default.i686.o
- splxmod-2.6.16.27-0.9-default.x86_64.o
- splxmod-2.6.16.27-0.9-smp.i686.o
- splxmod-2.6.16.27-0.9-smp.x86_64.o"
SUSE Linux Enterprise 11
- splxmod-2.6.27.42-0.1-default.i686.o
- splxmod-2.6.27.42-0.1-default.x86_64.o
- splxmod-2.6.27.42-0.1-pae.i686.o
- splxmod-2.6.27.42-0.1-xen.i686.o
- splxmod-2.6.27.42-0.1-xen.x86_64.o"
RedHat Enterprise Linux 4 / Asianux 2.0
- splxmod-2.6.9-22.ELsmp.i686.o
- splxmod-2.6.9-22.EL.i686.o
- splxmod-2.6.9-22.ELhugemem.i686.o
- splxmod-2.6.9-22.EL.x86_64.o
- splxmod-2.6.9-22.ELsmp.x86_64.o
- splxmod-2.6.9-55.ELsmp.i686.o
- splxmod-2.6.9-55.EL.i686.o
- splxmod-2.6.9-55.ELhugemem.i686.o
- splxmod-2.6.9-55.ELsmp.x86_64.o
- splxmod-2.6.9-55.EL.x86_64.o"
CentOS 4
- splxmod-2.6.9-89.0.19.EL.i686.o
- splxmod-2.6.9-89.0.19.ELsmp.i686.o
- splxmod-2.6.9-89.0.19.ELsmp.x86_64.o
- splxmod-2.6.9-89.0.19.EL.x86_64.o"
CentOS 5
- splxmod-2.6.18-164.11.1.el5.i686.o
- splxmod-2.6.18-164.11.1.el5PAE.i686.o
- splxmod-2.6.18-164.11.1.el5.x86_64.o
- splxmod-2.6.18-164.11.1.el5xen.i686.o
- splxmod-2.6.18-164.11.1.el5xen.x86_64.o"
本Patchでは、次の問題が修正されています。
1. 「/etc/resolve.conf」のドメイン情報が長すぎる場合は、ServerProtectをTrend
Micro Control Manager (以下、Control Manager) に登録できない問題
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ホストコンピュータのドメイン名を検索する方法を変更することにより、この
問題が修正されます。
2. すべてのコンポーネントが最新の状態である場合にServerProtectでアップデート
を実行すると、イベントログに誤った情報が表示される問題
これにより、Control Managerは、「アップデート失敗」というメール通知が送信
されていました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ServerProtectでは、このアップデートが正常にアップデートされたと記録されま
す。Control Managerでは、アップデートの必要がないことがわかり、「アップ
デート失敗」という通知は送信されなくなります。
3. 検索エンジンまたはスパイウェアパターンファイルのみがアップデートされた
場合、ServerProtectから、Control Managerにイベントログが送信されない問題
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
検索エンジンまたはスパイウェアパターンファイルのみがアップデートされた
場合でもイベントログがControl Managerに送信されます。これにより、
設定した場合にControl Managerがイベントのステータスに関するメール通知を
送信できるようになります。
4. ServerProtectを完全修飾ドメイン名 (FQDN)を使用して Control Managerに登録
している場合に、Linux OSの起動中、ネットワークサービスがまだ起動されて
いないため名前解決ができずに、登録プロセスが失敗することがある問題
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ServerProtectでは、Control Managerの登録に失敗した場合、特定の期間内に
登録が何度も再試行されるようになります。
5. ServerProtectサービスの停止時に、リアルタイム検索が動作していない場合、
予約検索プロセスを終了できない問題
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ServerProtectサービスを停止するための「/etc/init.d/splx stop」コマンドを
実行すると、予約検索プロセスが正常に停止されるようになります。
6. パターンファイルまたは検索エンジンが正常にアップデートされた場合でも、
システムログに以下のメッセージが記録される問題。
Description:「ActiveUpdate not completed」
reason:「ActiveUpdate successfully downloaded the patch files.
Patch update is now in progress」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
新しいパラメータ「WaitingTime」が「tmsplx.xml」ファイルの[ActiveUpdate]
セクションに追加されます。「WaitingTime」パラメータの初期設定値は「60」秒
です。この値は、大部分のアプリケーションに適しています。この値は必要に応
じて設定時間を変更することができます。
7. 手動検索または予約検索でセキュリティリスクを検出した場合、ServerProtectで
メール通知が送信されない問題
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「AlertInfectionFoundByMS」キーが「tmsplx.xml」ファイルに追加されます。
この新しいキーを有効にした場合、ServerProtectでは、検出された
セキュリティリスクに関するメール通知を手動検索または予約検索の後に送信
するようにできます。
8. ライセンス期限情報が誤って表示される問題
Webコンソールに表示されたライセンスの失効日は、実際のライセンス失効日より
1ヵ月早く表示されていました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ServerProtectでは、新しい方法を使用して更新猶予期間失効日が計算されます。
その結果、正しいライセンスの失効日が表示されるようになります。
9. 新規に作成された「splxhttpd」プロセスのプロセスIDが、そのIDの前に作成され
たものよりも大きい場合、「splxhttpd」及び「entity」サービスが正しく停止
しない問題
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ServerProtectでは、新しい方法を使用して「splxhttpd」および「splxcore」
スクリプトの「splxhttpd」および「entity」プロセスを停止します。これに
より、ServerProtectで2つのプロセスを正しく停止できるようになります。
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■インストールの前に
インストールを行なう前に、付属のReadmeファイルおよび管理者ガイドをお読みください。ServerProtectのご利用にあたり重要な情報が記載されています。
本ServerProtect for Linux 3.0 用Service Pack 1 Patch (Build 1252)の適用前に ServerProtect for Linux 3.0 マスタープログラム、およびServerProtect for Linux 3.0 Service Pack 1がインストールされている必要があります。
ServerProtect for Linux 3.0 | ||||
プロダクト |
バージョン |
サイズ |
日付 |
ユーザ・ガイド |
splx30_lin.tar.gz |
3.0 |
233.2MB (244,605,925 bytes) |
2008/01/29 |
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■システム要件
本Patchの適用前に、ServerProtect for Linux 3.0 Service Pack 1がインストールされていることが必要です。
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■最新版ダウンロード
ServerProtect for Linux 3.0 用Service Pack 1 Patch 1 (Build 1252)をダウンロードします。
次のファイルは「最新版ダウンロード」からもダウンロードできます。
ServerProtect for Linux 3.0 Service Pack 1 Patch 1(Build 1252) | ||||
プロダクト |
バージョン |
サイズ |
日付 |
ユーザ・ガイド |
3.0 |
23.2 MB (24,401,179 バイト) |
2009/07/23 |
Readme(UTF-8) Readme(Shift-JIS) |
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■インストール手順
本Patchをインストールするには、次の手順に従ってください。
1. ServerProtect for Linux 3.0 Service Pack 1がインストールされていることを確認します。インストール済みの場合は、手順2に進んでください。
2. rootでログオンします。
3.「/tmp/workdir」などの作業ディレクトリに「splx_30_lx_en_sp1_patch1.tar.gz」をコピーします。
4. 次のコマンドを実行してPatchファイルを解凍します。
# cd /tmp/workdir |
注意:
- このコマンドを実行すると、Patchのインストール前にServerProtectサービス
が停止します。
- インストールプロセスが本Patchに付属するファイルで元のファイルを上書きす
る前に、元のファイル (完全なリストについては1.3セクションを参照) は
「.rpmsave.sp1.p1/backup/」フォルダにバックアップされます。
- システムでインストールプロセスが完了すると、ServerProtectサービスが自動
的に開始されます。
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■インストールの確認手順
本Patchのインストール後に次の操作を実行して、Patchが正常に適用されたことを確認します。
1. 次のコマンドを実行します。
# rpm -qa | grep splx-3.0-sp1-patch1 |
2. Patchが正しくインストールされている場合、次のバージョン番号が表示されます。
splx-3.0-sp1-patch1-1.0.-1252 |
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■インストールの後に
インストールを行なった後に、ウイルスパターンファイルおよびウイルス検索エンジンのアップデートを行なうことを強くお勧めします。最新のウイルスに対応するために、ウイルス検索エンジン、ウイルス検索パターンファイルを、常に最新の状態に保っていただく必要があります。
製品Q&A:5174「検索エンジンの手動更新方法」
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■設定
カーネルデバッグログを動的に有効にするには、次のコマンドを実行します。
# echo 1 > /proc/splx/khm_debug_level |
注意:
- ここで、「1」は設定するカーネルデバッグログのレベルです。
有効な値の範囲は、0~3です。「3」より大きな値はいずれも3として処理されま
す。「0」より小さい値はいずれも0として処理されます。浮動値は整数に切り捨て
られます。整数以外の値は「無効」として処理され、拒否されます。
- 本Patch適用後に、パターンファイルや検索エンジンのアップデートを実行する
ことをお勧めします。
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■アンインストール(ロールバック)手順
カスタマイズ設定を保存すると同時に以前のServerProtect Service Pack 1の設定に
ロールバックするには、次の手順に従ってください。
1.次のコマンドを入力します。
# rpm -e splx-3.0-sp1-patch1 |
注意: Patch 1がアンインストールされる直前まで使用されていた設定ファイル
「tmsplx.xml」は、Patch 1アンインストール後、
「tmsplx.xml.sp1.p1.rpmsave」として保存されます。また、Patch 1
アンインストール後に使用される設定ファイル「tmsplx.xml」は
Patch 1インストール当時にバックアップされていたファイルに置換されます。
2. Patch 1アンインストール時に、Patch 1適用以降に編集したtmsplx.xmlの
変更内容は失われ、Patch 1インストール時のtmsplx.xmlに戻ります。
Patch 1適用以降に編集した設定情報を復元されたい場合は、
「tmsplx.xml.sp1.p1.rpmsave」を参照いただきながら、tmsplx.xmlに
対して設定の復元を手動でお願いいたします。