本製品Q&Aでは、ディスクイメージを使用した Apex One セキュリティエージェントの注意事項とインストール方法について説明します。
Image Setup ツール (imgsetup.exe)とは
Image Setup ツール (imgsetup.exe)とは、Apex One セキュリティエージェント(以下エージェント)が保持している一意の GUID (Globally Unique Identifier) を変更するツールです。
ディスクイメージによってコピーされた各エージェントは、一意ではなく、同一のGUIDを保持する事になります。
Image Setup ツール (imgsetup.exe)を使用する事で、各エージェントにそれぞれ異なる GUID を割り当てる事が可能になります。
注意
Image Setup ツールを使用しないでディスクイメージをコピーした場合、エージェント間で GUID が重複することになります。
各エージェントは必ず一意な GUID を持つ必要があります。
GUID が正しく設定されなかったり、別のエージェントと重複している場合には Apex One の動作不良の原因になります。
Windows Vista以降のOSで、Image Setup ツールを実施する場合、以下の製品Q&Aを必ずご参照ください。
作業手順
- イメージコピー用のソフトウェアを用意します。
- マスターとなるエンドポイントに OS、Apex One エージェント、
および必要なアプリケーションをインストールします。(これがコピー元のイメージとなります。)
- Apex Oneサーバのインストールフォルダから、コピー元となるエンドポイントの任意のフォルダに imgsetup.exe をコピーします。
※C:¥temp など、クローニング後も有効なパスにコピーしてください。
(Apex One サーバのインストールフォルダ)\PCCSRV\Admin\Utility\ImgSetup
Apex One サーバのインストールフォルダは、初期設定で以下の通りです。
・Apex One サーバを新規インストールした場合
32 bit OS : C:\Program Files\Trend Micro\Apex One
64 bit OS : C:\Program Files (x86)\Trend Micro\Apex One
・ウイルスバスター Corp. からのバージョンアップの場合
32 bit OS : C:\Program Files\Trend Micro\OfficeScan
64 bit OS : C:\Program Files (x86)\Trend Micro\OfficeScan
- エンドポイント上に配置した imgsetup.exe を実行します。
レジストリの HKEY_LOCAL_MACHINE の下に、再起動時に imgsetup.exe を自動的に起動するための「RUN」レジストリキーが作成されます。
※ImageSetup.ini がimgsetup.exeと同一フォルダに作成された場合、削除しないでください。
imgsetup.exe を実行すると、下記メッセージが表示されます。
この時点では 再起動せずに終了し、次の手順5 に進んでください。 「このプログラムは、システムが再起動されるときに必ず起動されるように設定されています。」
- イメージコピー用ソフトウェアを使用してエージェントのディスクイメージを作成して、各端末に展開します。
- コピーされたApex One エージェントを起動します。imgsetup.exe が自動的に起動され、新しい GUID 値に置き換えられます。エージェントはこの新しい GUID を Apex One サーバに報告し、Apex One サーバは新しいエージェントのレコードを作成します。この後の再起動でimagesetup.exeが削除されるため、以降動作しません。
※ImageSetup.ini がimgsetup.exeと同一フォルダに存在している場合、手動で削除してください。
ご注意:imgsetup.exe を再度設定したい場合、手順6の2回目の再起動が実施された後に、再度手順3から実施してください。
imgsetup.exeの自動実行時に新しいGUIDへ置き換えらるためには、NICがリンクアップし、マスター用のコンピュータのNICのMACアドレスとは異なる必要があります。
■ Trend Micro Vision One における VDI 用マスターイメージを準備、展開する方法について
Trend Micro Vision One をご利用の場合、Trend Micro Vision One で利用可能な Endpoint Groups 機能と、この機能を利用した VDI 用マスターイメージを準備、展開する方法についての情報をこちらに記載しておりますのでご確認ください。