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ServerProtectは自身のプロセスがアプリケーションエラー(エクセプションエラー)を監視しており、アプリケーションエラーを起こすと、OSにエクセプションの通知が渡る前にその通知を受け取りアプリケーションエラーを起こしたプロセスを再起動させる機能を持っています。

ただし、この機能が有効になっているとOSに通知が渡らないためDrWtsonなどのデバッガが通知を受け取れずユーザダンプ(クラッシュダンプ)ファイルが生成されません。
障害が発生し、ユーザダンプファイルが必要になったときには以下のレジストリキーを変更しサービスを再起動することで取得することが可能となります。

【警告】
レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースです。
レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。
なお、レジストリの編集前に必ずバックアップを作成することを推奨いたします。 バックアップ方法の詳細は、ご使用のWindowsのヘルプをご参照ください。


  1. "Trend ServerProtect" サービスを停止してください。
     
  2. 次の場所にあるレジストリキーを変更します。

    (場所)HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\ServerProtect\CurrentVersion\SpntService\

    (変更する値)
    SetUnhandledExceptionFilter = 0 (DWORD値) ※初期値は1です


     
  3. "Trend ServerProtect" サービスを開始してください。

以上の設定をした後に問題を再現させます。
DrWatsonの設定でダンプファイルの種類が「完全」(フルダンプ)に設定されていることを事前に確認してください。

なお、Windows Server 2008ではDr.Watsonはなく、「Windowsエラー報告」によってクラッシュイベントが取得されます。
アプリケーションエラーを示すダイアログが事象発生直後に表示されない場合、OSの再起動後にダイアログが表示されることがあります。その場合はエラーを報告する前にダンプファイルの出力場所を確認し、取得してください。(エラーを報告するとローカルにあるuser.dmpが削除されます。)