Patch 2とは、ServerProtect for Windows Server 2003/Strage Server 2003 (以下 ServerProtect) 5.7 のリリース以降にリリースされたすべての修正を含む累積的な修正プログラムです。
■インストールの前に
インストールを行なう前に、付属のReadmeファイルおよび管理者ガイドをお読みください。ServerProtectのご利用にあたり重要な情報が記載されています。
また、本Patch 2 (5.7 Build 1108)の適用前にServerProtect 5.7 マスタープログラムがインストールされている必要があります。
ServerProtect for Windows 5.7 マスタープログラム | ||||
プロダクト | バージョン | サイズ | 日付 | ユーザガイド |
spnt57_win_r2.zip | 5.7 build 1071 (VSAPI 8.550) | 82.2 MB (86,223,370 バイト) | 2008/02/25 | Readme クイックスタートガイド |
ServerProtect for Windows 5.7 用 Patch 2 build 1108 | ||||
プロダクト | バージョン | サイズ | 日付 | ユーザガイド |
spnt_570_win_jp_patch2.zip | 5.7 build 1108 | 4.65 MB (4,878,161 バイト) | 2010/06/08 | Readme |
■システム要件
ServerProtect for Windows 5.7のシステム要件に準じます。
■インストール手順
- spnt_570_win_jp_patch2.zipをダウンロードし、解凍してできた"spnt_570_win_jp_patch2.exe"を実行します。必要なファイルの解凍が始まります。
- 使用許諾書に同意します。
- [インストール]ボタンを押します。
- インストールが開始されます。
※「TMPatch determined that this package is not suitable for current ServerProtect version.」と表示された場合は、ServerProtectのバージョンが5.7でないか、日本語版ではないことを意味します。
※途中で「Do you want to delete all the files in hotfix folder?」というポップアップが表示されます。
これは過去にHotFixやPatchを適用した際に使用したファイルを消すかどうかを聞いています。通常は残す必要はないので、[はい]を押してください。
- インストールが完了したら[OK]を押して画面を閉じてください。
30秒ほどすると各一般サーバにPatchのモジュールが自動的に配信されます。このとき、配信先の一般サーバはPatchを適用するために"Trend ServerProtect"サービスが再起動されます。
【警告】 本Patchを適用した後にServerProtect 5.8へアップグレードする場合、 次の操作を必ず行ってください。
|
■予想適用時間
約2分
この値は弊社検証環境における修正プログラム適用に要した時間を記載したものです。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なります。あくまでも目安としてご利用ください。
■インストールの確認手順
本 Patch が適用されたかどうかについて確認するには、Readmeの「9. ファイル一覧」に記述されているファイルのプロパティを表示します。ビルド番号が正しければ、新しいファイルが適用されています。
■インストールの後に
インストールを行なった後に、ウイルスパターンファイルおよびウイルス検索エンジンのアップデートを行なうことを強くお勧めします。最新のウイルスに対応するために、ウイルス検索エンジン、ウイルス検索パターンファイルを、常に最新の状態に保っていただく必要があります。
■アンインストール (ロールバック)手順
本Patchをアンインストールして、以前のビルドにロールバックするには、次の手順に従ってください。
- 次のシェルコマンドを実行してすべてのServerProtectサービスを停止します。
- net stop spntsvc
- net stop earthagent
- net stop "TrendMicro Infrastructure" (※)
※「TrendMicro Infrastructure」はTrend Micro Control Managerエージェントを使用している場合にのみ停止する必要があります。
- バックアップファイルは「bak」という拡張子でServerProtectのインストールフォルダに保存されています。バックアップファイルのファイル名を元の名前に戻して、ServerProtectのインストールフォルダへ置き換えます。
- ファイルのロールバックが完了したら、次のコマンドを実行してServerProtectサービスを開始します。
- net startspntsvc
- net start earthagent
- net start "TrendMicro Infrastructure"
本Patchを複数回インストールした場合は、2回目のインストール時に任意の方法で待避したバックアップファイルからファイルの復元を行ってください。
■寄せられる質問
(Q1) 適用対象のビルド/バージョンのServerProtectを使用していますが、本Patchの適用に失敗します。何を確認したらよいでしょうか。
(A1) システム管理アプリケーションの影響などで、インフォメーションサーバのプロセスが完全に停止できていないことがあります。
手動でインフォメーションサーバのサービス"Trend ServerProtect Agent"を停止した後、"EarthAgent.exe"プロセスが残っていないことをタスクマネージャなどからご確認ください。
インフォメーションサーバのサービスが停止状態になっているにもかかわらずプロセスが残っている場合は、タスクマネージャなどから"EarthAgent.exe"を停止させてください。(64ビットOS上にインフォメーションサーバをインストールしている場合、タスクマネージャ上では「EarthAgent.exe *32」と表示されています。)
--- --- --- --- --- ---
(Q2) ServerProtect 5.8へアップグレードを検討しています。32ビット版一般サーバしかないので、本Patchは適用しなくてもかまいませんか。
(A2) すぐにアップグレードをされるのであれば適用しなくてもかまいません。
しかし、しばらくの間(目安として数週間以上)の通常利用をされるのであれば、Patchの修正内容を反映して運用することが好ましいので適用されることをお勧めします。
--- --- --- --- --- ---
(Q3) 本Critical Patchを適用せずにServerProtect 5.8へアップグレードすると、どのような現象が発生しますか。
(A3) インフォメーションサーバが複数の64ビット版一般サーバを管理しているとき、配信時に「プログラム」を選択してもServerProtect 5.8のプログラムが配信されません。また、「プログラム」以外を選択して配信した際に意図せずServerProtect 5.8のプログラムが配信されます。
--- --- --- --- --- ---
(Q4) 結果的にプログラムが配信されるのであれば問題ないと思うのですが、なぜServerProtect 5.8へのアップグレード前に本Patchを適用することを強く推奨するのでしょうか。
(A4) 多数の一般サーバを管理している環境では、一度に全てをアップグレードするのではなく、数回に分けてアップグレードを実施されるお客様がいらっしゃいます。そのような状況下で意図せずプログラムが配信されることを防ぐことが目的です。
--- --- --- --- --- ---
(Q5) 今すぐにServerProtect 5.8へアップグレードする予定はありません。それでも本Patchを適用する必要がありますか。
(A5) 本Patchにはその他の修正も含まれています。できるだけ早い段階での適用を検討されることをお勧めします。
--- --- --- --- --- ---
(Q6) 事情により数台の64ビット版一般サーバが停止状態もしくはネットワークから切り離されている状態となっています。しかし他のサーバはバージョン5.8へのアップグレードをすぐにでも行いたいと思います。
停止中のインフォメーションサーバから本Patchを配信する以外の方法で「問題7」「問題8」に記載の内容を修正する方法はありませんか。
(A6) 「問題7・8」のみを修正した"StUpdate.exe"だけを抜き出したものを用意しています。以下の手順に沿って適用を行ってください。
ただし、このファイルはそれ以外の問題を修正することはできません。あくまでアップグレード前の準備のみを行うファイルですので、速やかにアップグレードを行ってください。
- "single_file_stupdate.zip"をダウンロードして、任意の場所に解凍します。
- 適用対象のコンピュータにて、"Trend ServerProtect"サービスを停止させてください。一般サーバのサービスなので、可能であればネットワークから切断した状態で作業されることをお勧めします。
- 次の場所にあるファイルをバックアップしてください。
C:\Program Files\Trend\SProtect\x64\StUpdate.exe
- 手順1で解凍してできた"StUpdate.exe"を、以下のフォルダに上書きコピーします。
C:\Program Files\Trend\SProtect\x64\
- "Trend ServerProtect"サービスを起動させてください。