原因
ユーザガイド記載の通り、イベント「サポートされていない暗号化 / Unsupported Cipher」は、不明またはサポートされていない暗号化スイートが要求された際にイベントとして記録されます。例えば、Firefox の初期設定では Deep Securityでサポートしていない Diffie-Hellman 鍵交換アルゴリズムが使用されます。
対策
本現象の回避のためには、ブラウザ、または、Web サーバで Deep Security がサポートしていない暗号化スイートを使用しないように設定の変更を行う必要があります。Deep Security がサポートしている暗号化スイートは、以下の製品Q&Aを参照してください。
上記ページに記載していない暗号化スイートの使用が必須ではないと判断できる場合、下記のような設定変更を行ってください。
クライアント側にてFirefox ブラウザを使用している場合の設定例
- ロケーションバーに about:config と入力し、[Enter]([Return]) キーを押します。
- [フィルタ(F)] 欄に 「security.ssl3.dhe_」 と入力します。
- 設定一覧に "security.ssl3.dhe_" を含む一覧が表示されます。値が true になっている設定を全て false(無効)に変更します。
- 同様に「camellia」を含む設定も全てfalse(無効)に変更します。
- 変更を正しく反映させるため、Firefox を終了して再起動します。
Web サーバとして Apache を利用している場合の設定例
設定ファイル ssl.conf 内の「SSLCipherSuite」パラメータをDeep Securityにてサポートされている暗号化スイートのみに変更して、Apache を再起動します。(VirtualHostで複数のSSLサイトを構成している場合は、各VirtualHostに設定する必要があります。)
例) SSLCipherSuite RC4-SHA:RC4-MD5:AES128-SHA:AES256-SHA
※Web サーバの設定変更については、ご担当者とご相談の上で実施をお願いします。
Web サーバとして IIS を利用している場合の設定例
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- 「スタート」-「ファイル名を指定して実行」から"gpedit.msc"を入力し、グループポリシーエディタを開きます。
- [コンピューターの構成]→[管理用テンプレート]→[ネットワーク]→[SSL構成設定]を開きます。
- [SSL暗号の順位]を開き、「有効」を選択してオプションの「SSL暗号」にDeep Securityにてサポートされている暗号化スイートのみを入力します。例として次の値を入力して[OK]をクリックします。
TLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA,TLS_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA,TLS_RSA_WITH_RC4_128_SHA,TLS_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA,TLS_RSA_WITH_RC4_128_MD5
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コマンドプロンプトで「gpupdate /force」を実行して、ポリシー変更を適用します。
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サーバを再起動します。
- 「スタート」-「ファイル名を指定して実行」から"gpedit.msc"を入力し、グループポリシーエディタを開きます。