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Apex One エージェントの待受ポートを変更する手順は以下になります。
 
初期設定でのインストールフォルダについて
手順にあります Apex One サーバ/エージェントのインストールフォルダは、初期設定で以下のとおりです。

Apex One サーバ
Apex One サーバ新規インストール時のパスとなります。
ウイルスバスターコーポレートエディションからバージョンアップした環境では”ApexOne”を ”OfficeScan”と読み替えてください。

〇 32 bitの場合 C:\Program Files\Trend Micro\ApexOne
〇 64 bitの場合 C:\Program Files(x86)\Trend Micro\ApexOne

Apex One エージェント
Apex One エージェント新規インストール時のパスとなります。
ウイルスバスターコーポレートエディションからのバージョンアップ時は”Security Agent”を ”OfficeScan Client”と読み替えてください。

○ 32 bit の場合 C:\Program Files\Trend Micro\Security Agent
○ 64 bit の場合 C:\Program Files(x86)\Trend Micro\Security Agent
 

Step1 ofcscan.ini ファイル の編集

  1. Apex One サーバの ofcscan.ini ファイルを任意の場所にバックアップします。
     
  2. notepad などの改行を認識するテキストエディタを使用して、ofcscan.ini ファイルを開きます。
     
  3. [INI_SERVER_SECTION] 項目の配下にある、以下のパラメータの値を記録しておきます(この値は Step 2 の手順5 で使用します)。

    [INI_SERVER_SECTION] 
    Master_DomainName=値
    Master_DomainPort=値
    Master_SSLPort=値
     
  4. [INI_CLIENT_SECTION] 配下にある、"Client_LocalServer_Port"パラメータの値を、新たなエージェント待受ポート番号として指定したい値に編集します(この値は Step 2 の手順5 で使用します)。

    記入例:ポート番号を「61017」に設定する場合
    [INI_CLIENT_SECTION]
    Client_LocalServer_Port=61017
本ポート番号はお客様の環境ごとにランダムに決定されます。
必ずお使いの環境のポート番号を確認してください。
  1. ofcscan.ini ファイルを上書き保存します。
 
 

Step2 エージェントでのコマンド実行

  1. Apex One サーバの以下のファイルを、エージェントの任意のフォルダ(デスクトップや C:\test フォルダなど)へコピーします。

    エージェントが 32 bit OS の場合
    <Apex One サーバインストールフォルダ>\PCCSRV\Admin\Utility\IpXfer\IpXfer.exe

    エージェントが 64 bit OS の場合
    <Apex One サーバインストールフォルダ>\PCCSRV\Admin\Utility\IpXfer\IpXfer_x64.exe
     
  2. Apex One サーバでサーバ証明書も取得し、エージェントの任意のフォルダへコピーします(このパスは Step 2 の手順5 で使用します)。

    <Apex One サーバインストールフォルダ>\PCCSRV\Pccnt\Common\OfcNTCer.dat
     
  3. エージェントでコマンドプロンプトを管理者として開きます。    
  4. コマンドを実行し、手順1.で 「IpXfer.exe」または「IpXfer_x64.exe」をコピーしたフォルダへ移動します。
入力例 C:\test フォルダへ IpXfer.exe をコピーした場合(▲は半角スペース)

cd▲C:\test
  1. 以下のコマンドを実行します。
    ※ 本操作は Apex One サーバと接続ができない状況下でもエージェントへ反映しますが、Apex One サーバと接続して運用されることが前提の操作となります。
    ※ 64 ビット OS の場合は「IpXfer.exe」を「IpXfer_x64.exe」に変更してください。

    入力コマンド(▲は半角スペース)
    IpXfer.exe▲-s▲<server name>▲-p▲<server HTTP port>▲-sp▲<server HTTPS port>▲-c▲<client port>▲-e▲<サーバ証明書>▲-pwd▲<アンロードパスワード>

    各項目の内容
    <server name>:Step 1 の手順3.で記録しておいた「Master_DomainName」パラメータの値
    <server HTTP port>:Step 1 の手順3.で記録しておいた「Master_DomainPort」パラメータの値
    <server HTTPS port>:Step 1 の手順3.で記録しておいた「Master_SSLPort」パラメータの値
    <client port>:Step 1 の手順4.で変更したエージェントの待受ポート番号
    <サーバ証明書>:Step 2 の手順2.で保存した、サーバ証明書の保存パス(フルパス指定)
    <アンロードパスワード>:Apex One エージェントの「アンロードとロック解除」のパスワード  
入力例(▲は半角スペース)

ipxfer.exe▲-s▲server01▲-p▲8080▲-sp▲4343▲-c▲61017▲-e▲C:\test\OfcNTCer.dat▲-pwd▲pass01

<server name>:server01
<server HTTP port>:8080
<server HTTPS port>:4343
<client port>:61017
<サーバ証明書>:c:\test\OfcNTCer.dat
<アンロードパスワード>:pass01
  1. ポート番号が反映されていることを確認します。
    下記製品 FAQ の「エージェント側で確認する方法」をご参照のうえ、Step 1 の手順4.で設定したポート番号が反映しているかを確認してください。  
 
上記手順を実施する前にエージェントパッケージャで作成されたエージェントのインストーラを使用した場合、以前の待受ポートを使用する形でエージェントがインストールされます。
 
上記手順の実施後に新規エージェントをインストールする場合は、必ず新たなエージェントのインストールパッケージを作成してください。