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スマートスキャンを使用する場合、従来型スキャンに比べ、パターンファイルの種類ならびにパターンファイルの更新頻度が変わります。


 パターン名

使用場所

詳細

更新頻度

 差分更新

 ファイル名
 スマートスキャンパターンスマートスキャンサーバ 
スマートスキャンサーバがクライアントからの問い合わせへのレスポンスに使用するパターン
 
 約1時間に1回可能iCRC$TBL.###
 スマートスキャンエージェントパターンクライアント 
クライアントが使用するGeneric検索等をおこなうためのパターン。
 
 約1日に1回可能iCRC$OTH.###
 スマートクエリフィルタクライアント 
クライアントがスキャンサーバにクエリを行う必要性があるかどうかを判定するために使用するパターン
 
 スマートスキャンパターンの更新時など
(詳細は本Q&A下部参照)
可能

BF.ptn

CRCZ.ptn

 
 
 
■パターンの種類
 
【スマートスキャンパターン】
 
スマートスキャンパターンとは、スマートスキャンサーバで使用する“クラウドパターン”で、クライアントから問い合わせがあった際に使用するパターンです。従来型スキャンで使用されるウイルスパターンファイルの大部分が含まれます。
クライアントマシンで、スマートクエリフィルタによってマルウェアの疑いがあると判断されたものは、スマートスキャンサーバに問い合わせが行われ、このスマートスキャンパターンを使用してマルウェアか否かを特定します。
 
 
【スマートスキャンエージェントパターン】
 
スマートスキャンエージェントパターンは、各クライアントに配信されクライアントで使用するパターンで、スマートスキャンパターンにないその他のすべてのパターン定義がすべて含まれます。
このパターンでマルウェアが検出された場合には、スキャンサーバへの問い合わせを行わずにクライアントでマルウェアの処理が行われます。
 
 
【スマートクエリフィルタ】
 
スマートクエリフィルタは、スマートスキャンパターン更新時にスキャンサーバで自動生成されるスマートスキャンパターンのインデックスのようなパターンファイルで、マルウェアの疑いがあるものを特定するのに使用します。
クライアントマシンはスマートクエリフィルタを使ってスキャンサーバへの問い合わせを行う必要があるかどうかを判断します。スマートクエリフィルタを使うことによって、マルウェアの疑いのあるものだけ問い合わせに行くことから、スキャンサーバへの問い合わせを必要最小限に抑えることができます。



■クライアント側で使用されるパターンの更新タイミング
 
【スマートスキャンエージェントパターン】
 
  • 従来のパターンと同じ更新タイミング

 
 
【スマートクエリフィルターパターン】
 

  • スキャンサーバにクエリを行う際にサーバ上に新しいスマートクエリフィルタがあるかどうかを確認
     
  • クライアントマシンがスマートスキャンサーバに問い合わせをしてから5分間新たに問い合わせを行わなかった場合
     
  • 何らかの理由でスマートスキャンクライアントのアップデートが14 日間行われなかった場合
     
  • スマートクエリフィルタの更新時には、合わせてスマートクエリフィルタのキャッシュに保存されている情報に変更、削除などがある場合には、合わせてその差分、変更部分がダウンロードされます。
     

 
 
■クライアントへ配信されるコンポーネント
 

コンポーネント 配信 
従来型スキャンスマートスキャン
スマートスキャンエージェントパターン不可可 
 ウイルスパターンファイル可 不可 
 ウイルス検索エンジン可 可 
 ウイルス検索ドライバ可 可 
 IntelliTrap パターンファイル可 可 
 IntelliTrap 除外パターンファイル可 可 
 ウイルスクリーンナップテンプレート可 可 
 スパイウェアパターンファイル可 可 
 スパイウェア検索エンジン可 可 
 スパイウェア監視パターンファイル可 不可
 ファイアウォールドライバ可 可 
 ファイアウォールパターンファイル可 可 
 URLフィルタエンジン可 可 
 挙動監視ドライバ可 可 
 挙動監視コアサービス可 可 
 挙動監視設定パターンファイル可 可 
 デジタル署名パターンファイル可 可 
 ポリシー施行パターンファイル可 可 

 
従来型スキャンでは、スマートスキャンのみで使用する「スマートスキャンエージェントパターン」は使用しません。これまで通りウイルスパターンファイルによる検索となります。
一方、スマートスキャンでは従来型スキャンで使用する「ウイルスパターンファイル」、「スパイウェア監視パターンファイル」は使用しませんが、これらを統合した「スマートスキャンパターン」で検索をおこないます。スマートスキャンパターンはスマートスキャンサーバが保持するため、クライアントへ配信されません。