一般サーバへのPatchモジュールの再配信につきましては複数ございます。環境にあった方法の実施をご検討ください。 なお、再配信後などにバージョンを確認する手段としてはバージョン確認方法(パターンファイル/検索エンジン/プログラムバージョン/シリアル番号)を参照ください。
自動での再配信(1回のみ実施の設定)
以下の手順にて一般サーバへのPatchモジュールの再配信が可能です。本設定は再配信終了後に定期的な実行はされず1回のみの再配信となります。なお、hotfix.iniの値を再度編集いただければ再実行されます。
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Patch/HotFix を一般サーバへ配信するためのPatchモジュールは、インフォメーションサーバの以下のパスに保存されています。
パス:
C:\Program File\Trend\Sprotect\HotFix\
|-32bitフォルダ ←32bit一般サーバ用モジュール
|-64bitフォルダ ←64bit一般サーバ用モジュール
|-hotfix.ini ←配信をコントロールするためのファイル保存されているファイルおよびファイルバージョンに相違がないかについて、適用させたいPatch/HotFixのreadmeファイルをご確認ください。なお、弊社最新版ダウンロードページから最新のPatch情報が入手できます。
参考:
◆最新版ダウンロード>ServerProtect for Windows 5.8>Patch タブ>Product PatchのReadmeファイルを参照ください。
※ServerProtect for EMCおよびServerProtect for NetAPPも「Patch」タブ内のReadmeファイルから入手できます。 -
ServerProtect管理コンソールをご確認いただき、Patch/HotFix を再配信したい一般サーバがオンラインであることをご確認ください。
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インフォメーションサーバの以下のファイルを、メモ帳などのテキストエディタで開きます。
[C:Program Files\Trend\Sprotect\HotFix\hotfix.ini]
以下のとおり編集し、ファイルを上書き保存してください。
[common]
server=配信先一般サーバ名を記入
read=0【説明】
"server="の後には、ファイルの配信先となる一般サーバ名を記入します。複数の一般サーバを指定する場合は、「,」(カンマ)で区切ります。本項目は「,」を含めて2340 byteまで設定可能となります。なお、インフォメーションサーバ配下のすべての一般サーバにモジュールを配信したい場合は、空白にします。
インフォメーションサーバが"read="の値を確認し、値が「0」の場合、配信が実施されます。配信完了後は、値が「1」に変わります。「hotfix.ini」の記載内容は、インフォメーションサーバのサービスが30秒に一度チェックしています。 -
ファイルが自動配信されるまでしばらくお待ちください。
※配信中は各一般サーバが稼働している必要があります。
※一般サーバに Patch/HotFix が配信、適用されるとServerProtectサービスが自動で再起動します。 -
再配信完了後、上記手順 3にて編集した「server=」欄の配信先一般サーバ名を空白に戻します。
自動での再配信(定期的な再配信設定)
下記手順にてインフォメーションサーバへのPatch/Hotfix適用時に一般サーバに配信がされなかった場合でも以下の設定にて一定時間後に自動的に配信を行うことが可能です。
本機能は以下ビルドからの追加機能となります。
・ServerProtect for Windows 5.8 Patch5(ビルド 1423)以降
・ServerProtect for EMC Celerra 5.8 Patch 2 (ビルド 1443)以降
・ServerProtect for NetApp 5.8 Service Pack 1 Patch 1 (ビルド1229)以降
詳細は最新版ダウンロードより各Server ProtectファミリーのProduct PatchのReadmeファイルを参照ください。
レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースです。レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。
なお、レジストリの編集前に、必ずバックアップを作成することを推奨いたします。
バックアップ方法の詳細は、ご使用のWindowsのヘルプをご参照ください。
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インフォメーションサーバでレジストリエディタを開きます。
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次のレジストリ値を作成し、適切な値を設定します。
32ビット版インフォメーションサーバ:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\ServerProtect\CurrentVersion64ビット版インフォメーションサーバ:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\TrendMicro\ServerProtect\CurrentVersion名前: AutoUpdateNS
型: DWORD
値: 「1」= このオプションを有効にする
「0」= このオプションを無効にする(初期設定)
名前: AutoUpdateNSTime
型: DWORD
値: 「一般サーバのビルド番号を確認する間隔 (分) / 2」
※初期設定は「30」です。たとえば、「30」を設定した場合「30 * 2 = 60」となり、
60分毎にビルド番号の確認が実行されます
手動での適用
本手順は一般サーバのモジュールを直接コピーする手順となります。原則として上記の「自動での再配信」手順を推奨いたしますため、Patchモジュールの配信時に一般サーバが起動できないとした状況にてご利用ください。 なお、適用するPatchモジュールが現在の一般サーバのビルドよりも低い場合は本手順を実施しないでください。
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一般サーバ(Trend ServerProtectサービス)を停止します。
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インフォメーションサーバ内の一般サーバのPatchモジュールファイルをコピーします。Patchモジュールファイルはインフォメーションサーバの以下のパスに格納されています。
パス:
C:\Program File\Trend\Sprotect\HotFix\
※初期設定のパスとなります。
※「32bit」フォルダは32bitOS、「64bit」フォルダは64bitOS用の一般サーバ用モジュールとなります。64ビットOSの場合は以下のフォルダ内のファイルをコピーします。
C:\Program File\Trend\Sprotect\HotFix\64bit -
コピーした Patch モジュールファイルを一般サーバの以下のインストールフォルダ内に上書きします。
パス:
(32bitOSの場合)[C:\Program Files\Trend\SProtect]
(64bitOSの場合)[C:\Program Files\Trend\SProtect\x64]
※上記2でコピーした32bitないし64bitフォルダの中のファイルで上書きしてください。
※上書きを行う前に適用対象の一般サーバのインストールフォルダごとバックアップすることを推奨いたします。 -
一般サーバ(Trend ServerProtectサービス)を開始します。