手順
設定手順は次のとおりです。
- 以下2つのファイルのコピーを PCCSRV フォルダ直下へコピーします。
<Apex One サーバ インストールフォルダ>\PCCSRV\Admin\Utility\DomainScheduledUpdate
・DomainSetting.ini
・dsu_convert.exe【コピー先フォルダ】
<Apex One サーバ インストールフォルダ>\PCCSRV\
※初期設定のインストールフォルダのファイルパスは以下のとおりです。
・新規インストールの場合
32 bit OS : C:\Program Files\Trend Micro\Apex One
64 bit OS : C:\Program Files (x86)\Trend Micro\Apex One
・ウイルスバスター Corp. からのバージョンアップの場合
32 bit OS : C:\Program Files\Trend Micro\OfficeScan
64 bit OS : C:\Program Files (x86)\Trend Micro\OfficeScan
- コピーした DomainSetting.ini をテキストフォルダで開き、ドメインごとの予約アップデートの設定を作成します。
- コマンドプロンプトを右クリックして「管理者として実行」し、<Apex One サーバ インストールフォルダ>\PCCSRV\ に移動して次のコマンドを実行します。
>dsu_convert.exe DomainSetting.ini
このコマンド実行により、DomainSetting.ini 設定が変換され、
<Apex One サーバ インストールフォルダ>\PCCSRV\ofcscan.ini 内に書き込まれます。
次のように、すべての結果が「Done.」であれば ofcscan.ini に正しく設定が反映されています。
設定値が正しくない場合、次のような結果(一例)が表示されます。
この場合、ofcscan.ini へ設定は反映されていません。
値を設定し直したうえで再度コマンドを実行する必要があります。
- 設定を反映させるため、Web コンソール上より下記をクリックします。
[エージェント]→[グローバルエージェント設定]→[保存]
- 予約アップデートが有効になっていない場合は、次の設定を保存します。
各ドメイン・エージェントの [設定] → [権限とその他の設定] → [その他の設定]
→ 「予約アップデートの有効化」にチェックを入れる → [保存]
次の項目で設定したアップデート時刻などの設定は、本ツールによる設定で上書きされます。
[アップデート] → [エージェント] → [自動アップデート]
ツールの設定を配信した後に、Webコンソール上で自動アップデート設定を保存しても、ツールの設定は上書きされません。常にツールによる設定が優先されます。
ツールによる設定の対象外となっているドメイン配下のエージェントは、Webコンソール上の自動アップデートの設定項目で設定した予約アップデート時刻が適用されます。
以下、DomainSetting.ini 内の各パラメータの説明です。
ScheduleUpdateInterval
分間隔でアップデートを行う場合、5, 10, 15, 30, 45 のいずれかの数値を設定します。
数時間間隔でアップデートを行う場合は、(1から23) x 60 の数値を設定します。
例)
2 時間間隔の場合は 120
毎日アップデートを行う場合は 1440
毎週アップデートを行う場合は 10080
ScheduleUpdateStartWeekday
アップデート間隔を毎週 (ScheduleUpdateInterval=10080) に設定した場合にのみ
有効なパラメータです。
予約アップデートを行う曜日を指定します。
1は月曜日、2は火曜日と続き、7が日曜日を表します。
ScheduleUpdateStartHour
アップデート間隔が毎日 (ScheduleUpdateInterval=1440)、または、
毎週 (ScheduleUpdateInterval=10080) の場合にのみ有効なパラメータです。
そうでない場合はこのパラメータは無視されます。
ここでは、予約アップデートが開始する時間を設定します。
設定値の範囲は、0 から 23 までです。
ScheduleUpdateStartMin
アップデート間隔が毎日 (ScheduleUpdateInterval=1440)、または、
毎週 (ScheduleUpdateInterval=10080) の場合にのみ有効なパラメータです。
そうでない場合はこのパラメータは無視されます。
ここでは、予約アップデートが開始する分を設定します。
設定値の範囲は、0 から 59 までです。
ScheduleUpdateCompletePeriod
アップデート間隔が毎日 (ScheduleUpdateInterval=1440)、または、
毎週 (ScheduleUpdateInterval=10080) の場合にのみ有効なパラメータです。
予約アップデートが、設定した時刻から何分以内に実行されるかを決めます。
何分以内に実行されるかはランダムに決まります。
ドメイン内のエージェントが同時刻にアップデートを実行しないようにするための負荷分散の設定です。
(1 ~ 23) x 60 の数値を設定します。
ScheduledUpdateEnableUpdateConfigurationsOnlyOncePerDay
Apex One エージェントが予約アップデート実行時に、
Apex One サーバと設定の同期を行うかどうかを決めるパラメータです。
値が1の場合:
Apex One エージェントは予約アップデートの実行時に
Apex One サーバから設定情報を1日に1回のみ取得しそれ以降は設定の取得を行いません。
値が0の場合:
Apex One エージェントは予約アップデートの実行時に
Apex One サーバから設定情報を常に取得します。
設定例を次のとおり紹介します。次のような階層ドメイン構造が存在すると仮定します。
[A] // ドメイン A 配下のエージェントに適用される設定です
ScheduleUpdateInterval=120 // 2 時間おきに予約アップデートを行います
ScheduleUpdateStartWeekday=1 // この設定は無視されます
ScheduleUpdateStartHour=10 // この設定は無視されます
ScheduleUpdateStartMin=15 // この設定は無視されます
ScheduleUpdateCompletePeriod=60 // この設定は無視されます
ScheduledUpdateEnableUpdateConfigurationsOnlyOncePerDay=0
// アップデートと同時にエージェント設定も取得します
[B] // ドメイン B 配下のエージェントに適用される設定です
ScheduleUpdateInterval=10080 // 毎週予約アップデートを行います
ScheduleUpdateStartWeekday=1 // 月曜日
ScheduleUpdateStartHour=14 // 14 時
ScheduleUpdateStartMin=30 // 30 分
ScheduleUpdateCompletePeriod=120
// 設定時刻から 2 時間以内に予約アップデートが実行されます
ScheduledUpdateEnableUpdateConfigurationsOnlyOncePerDay=0
// アップデートと同時にエージェント設定も取得します
[C\C1\C12] // 階層ドメイン C\C1\C12 配下のエージェントに適用される設定です
ScheduleUpdateInterval=10080
ScheduleUpdateStartWeekday=1
ScheduleUpdateStartHour=14
ScheduleUpdateStartMin=30
ScheduleUpdateCompletePeriod=120
ScheduledUpdateEnableUpdateConfigurationsOnlyOncePerDay=0
[C] // ドメイン C、C\C1 配下のエージェントに適用される設定です
ScheduleUpdateInterval=120
ScheduleUpdateStartWeekday=1
ScheduleUpdateStartHour=14
ScheduleUpdateStartMin=30
ScheduleUpdateCompletePeriod=120
ScheduledUpdateEnableUpdateConfigurationsOnlyOncePerDay=0
階層ドメインの場合、子ドメインは親ドメインの DomainSetting.ini の設定を引き継ぎます。
(子ドメインの設定が別途定義されている場合を除く)
上記の例の場合、[C] での設定は、ドメイン C およびドメイン C\C1 配下のエージェントに適用されます。
ドメイン C\C1\C2 については、 [C\C1\C2] セクションで定義されている設定が反映されます。
更新履歴
2013/07/31 |
・ScheduledUpdateEnableUpdateConfigurationsOnlyOncePerDay の値には、0しか設定できないことを追記いたしました。
・ScheduledUpdateEnableUpdateConfigurationsOnlyOncePerDay に1と0を指定された場合の動作説明を修正しました。
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