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2019年7月31日に、「ウイルスバスター コーポレートエディション」の後継となる新製品「Trend Micro Apex One」が公開されました。
本製品Q&Aにて、ウイルスバスター コーポレートエディション(以下、ウイルスバスター Corp.) として記載のあるものは、 基本的には、Trend Micro Apex One(以下、Apex One)でも同様となります。

■Trend Micro Toolbox で、ウイルス対策ツールキット(ATTK) を実行するメリット・懸念点
   

▼メリット:
従来、管理者さまが手動で行っていた、ウイルス対策ツールキット(ATTK) の実行、収集した情報のフィードバックの作業がTrend Micro Toolboxを使用することにより、より簡単になります。

  • 遠隔地にあるウイルスバスター Corp. クライアント上でのウイルス対策ツールキット(ATTK) の実行も、ウイルスバスター Corp. の管理コンソールからリモートで実施できる。 
           
  • ウイルス対策ツールキット(ATTK) の実行対象のウイルスバスター Corp. クライアントが複数台ある時に、一括で操作ができる。
          
  • 対象のウイルスバスター Corp. クライアントの使用者の手間をかけず、管理者がリモートでウイルス対策ツールキット(ATTK) を実行できる。
            
  • ウイルス対策ツールキット(ATTK) が、複数のウイルスバスター Corp. クライアントで収集した情報を一括で管理できる。 
            
  • ウイルス対策ツールキット(ATTK) で収集した情報をトレンドマイクロ側にワンクリックで送信できる。

▼制限事項:

  • ウイルス対策ツールキット(ATTK) を使用するには、事前にTrend Micro Toolbox のインストールを実施いただいている必要がある。
         
  • ウイルスバスター Corp. サーバ とウイルスバスター Corp. クライアントがオンラインの状態である必要があるため、ウイルスの感染が疑われる際には、オフラインにする運用を行っている環境では使用が難しい。
   
■Trend Micro Toolbox とは

Trend Micro Toolbox の概要については、こちらをご確認下さい。

■ウイルス対策ツールキット(ATTK) とは
ウイルス対策ツールキット(ATTK)の概要については、こちらをご確認ください。


■実行手順
実行の手順は次の通りです。

※事前にTrend Micro Toolbox がインストールされている必要があります。
Trend Micro Toolbox のインストール手順についてはこちらのFAQをご参照ください。 

▼ウイルス対策ツールキット(ATTK) の配信:

  1. Trend Micro Toolboxのコンソールを開きます。[ツールの配信] 画面が表示されます。
        
  2. 次のいずれかを使用して、対象のドメインまたはクライアントを選択します。
       - [コンピュータの検索]: テキストボックスにドメインまたはクライアントの名前を入力し、[検索]をクリックします。
       - [IPアドレスで検索]: 詳細については、「IPアドレスの検索」画面右上の[? ヘルプ]を参照してください。
     
    Tips: Trend Micro Toolboxでは、1つのドメインまたは複数のウイルスバスター Corp.クライアントにウイルス対策ツールキット(ATTK)を配信できます。
       
  3.  対象のドメインまたはクライアントをクリックします。複数のクライアントを選択する場合は、<Ctrl>キーまたは<Shift>キーを押しながらクリックします。
       
  4. [配信] をクリックします。[配信設定] 画面が表示されます。
     
       
  5. [次のリストから選択]から、ウイルス対策ツールキット(ATTK) を選択し、[配信]をクリックします。
     
    ※ビルド 1.0.1303 以降より、[ツールの選択]は[次のリストから選択]のみとなりました。
    1303.png
       
  6. 選択したドメインおよびウイルスバスター Corp.クライアントにツールが配信されるまで少し時間がかかります。「ツールの配信が成功しました」というメッセージが表示されたら、[閉じる] をクリックして [ツールの配信] 画面に戻ります。 
     
       
  7. 必要に応じて[表示更新] ボタンをクリックし、クライアントリストの [配信ステータス] 列でツールの配信ステータスを確認します。
    エンドポイントでツールの実行が完了すると、ステータスが [配信中] から [完了] に変わります。

    Tips: ツールの配信をキャンセルする場合は、クライアントリストの上にある [中止] ボタンをクリックします。

▼ウイルス対策ツールキット(ATTK) で収集した情報のフィードバック:

 
  1. ツールボックスのコンソールを開き、[フィードバック] をクリックします。
       
  2. [フィードバックされたファイル] リストの [ファイル] 列で、[編集] をクリックします。
    ファイル一覧の画面が開き、ウイルス対策ツールキット(ATTK)で生成、収集されたファイルのリストが表示されます。
     
     
  3. ファイル一覧の画面の[表示] ドロップダウンリストで特定のウイルスバスター Corp.クライアントまたは「すべて」を選択します。
        
  4. トレンドマイクロに送信するファイルを選択します。
    初期設定では、ウイルス対策ツールキット(ATTK)で生成、収集されたすべてのファイルが送信対象になっています。
    ファイル一覧の中から、ウイルス対策ツールキット(ATTK)が収集したファイルを除外する場合は、リスト左端のチェックボックスからチェックを外します。
     
      
  5. [保存] をクリックして選択ファイルのリストを保存し、[フィードバック] 画面に戻ります。
       
  6. [フィードバックされたファイル] リストの [フィードバック] 列で、[送信]ボタンをクリックします。

     
       
  7. トレンドマイクロへのフィードバックが完了すると、[フィードバック] 列の表示が[送信済み] に変化し、[参照ID] 列に参照IDが表示されます。
    Tips: 送信済みのファイルは、[ファイル] 列で[表示]をクリックする事で確認できます。
     
    ※[参照ID]をクリックすると、[Trend Micro Toolbox 参照IDについての説明:] のサイトに遷移します。
       
     
トレンドマイクロサポートセンターに、[フィードバック]画面より送信した、ウイルス対策ツールキット(ATTK)のフィードバック結果について問い合わせを行う場合には、必ず下記情報をお知らせ下さい。
   
  • [フィードバック]画面の[参照ID] 列に表示されている参照ID
  • [ツールの配信]画面に表示されているサーバのGUID