ビジネスセキュリティ 10.0 SP1 より「セキュリティクライアント」から「セキュリティエージェント」に名称を変更いたしました。
ここで紹介する方法は、ビジネスセキュリティサーバへネットワーク接続できないエージェントコンピュータに対して、ログオンスクリプトを利用して一度に多くのセキュリティエージェントをインストールできる方法です。
■ログオンスクリプトとは
Windowsに付属の機能です。詳しくはMicrosoft社のホームページなどの技術情報をご覧ください。ビジネスセキュリティでその機能を利用する場合、設定しやすくするためのツールが用意されています。
■ログオンスクリプトを使用したインストールの特徴
- ビジネスセキュリティサーバ側で予め設定しておくことで、複数のコンピュータへ自動的にビジネスセキュリティエージェントをインストールすることが可能です。
■インストールする時の注意事項
- 本インストール方法を使用するには、ドメイン環境である必要があります。WorkGroup環境では使用できません。
- 複数のコンピュータが同じ時間帯にログオンする場合は、ネットワーク負荷が増加する可能性がありますので、ご注意ください。(ログオンしたそれぞれのコンピュータへサーバからインストール用のファイルが一斉にコピーされるためです)
■インストールするための設定の開始
ビジネスセキュリティサーバをインストールしたコンピュータで作業を行います。
- ビジネスセキュリティサーバ上で、下記のファイルをダブルクリックします。
<インストール先フォルダ>¥Security Server¥PCCSRV¥Admin¥SetupUsr.exe
※<インストール先フォルダ>は、初期設定の場合下記のとおりです。
32bit版OSの場合:<C:¥Program Files¥Trend Micro>
64bit版OSの場合:<C:¥Program Files (x86)¥Trend Micro>
例)C:¥Program Files¥Trend Micro¥Security Server¥PCCSRV¥
- システムログオンスクリプトのウィンドウが開きます。
ネットワーク上の全てのドメインがツリー形式で表示されますので、 ツリーの中からビジネスセキュリティエージェントをインストールする ユーザの所属するドメインを探します。該当のドメインの配下のドメインコントローラサーバを選択し、「選択」ボタンをクリックします。
※上記の例では「SB」というドメイン名を管理している「W***」というサーバを選択しています。
- 選択したドメインコントローラサーバにログインする為のユーザ名と パスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。
- ドメインコントローラに登録されたユーザ名の一覧が表示されます。
ビジネスセキュリティクライアントをインストールしたいユーザを選択し、「追加」ボタンをクリックし、”選択したユーザ”欄へユーザを追加していきます。
※上記の例では「testuser」というユーザ名を追加しています。
・一部のユーザのログオンスクリプトを変更するには、左側のリストで該当するユーザを選択し、[追加] をクリックします。
・すべてのユーザのログオンスクリプトを変更するには、[すべて追加] をクリックします。
・すでにコンピュータを変更したユーザを削除するには、右側のリストからユーザを選択し、[削除] をクリックします。
・選択したユーザをすべて削除するには、[すべて削除] をクリックします。
- インストールしたいユーザを登録し終えたら、「適用」ボタンをクリックします。
- サーバのログオンスクリプトが正常に設定されたことが示されます。
- 「終了」ボタンをクリックし、画面を閉じます。
操作は以上で終了です。
設定したユーザが次回ログオンする時に、ビジネスセキュリティエージェントがインストールされます。
インストールが完了後、タスクトレイにアイコンが常駐することを確認します。
以上でインストールは完了です。