なお GUID は ServerProtect のサービス再起動ごとに更新されるため、OS再起動や Patch 適用に伴うサービス再起動によってインフォメーションサーバ側の GUID が更新されたタイミングで、何かしらの理由により一般サーバがSTOP状態(インフォメーションサーバと通信できない状態)だった場合、一般サーバ側で通知が受け取らず、インフォメーションサーバの実際の GUID と 一般サーバが認識しているインフォメーションサーバの GUID に不整合が発生します。
インフォメーションサーバと一般サーバの暗号化鍵情報(GUID)を同期する方法
- 問題が発生している一般サーバのサービス Trend ServerProtect (SpntSvc.exe)を再起動し、サービスの起動処理が完了するまで 5分程度待ちます。
- インフォメーションサーバのサービス Trend ServerProtect Agent (EarthAgent.exe)を再起動し、サービスの起動処理が完了するまで 5分程度待ちます。
※一般サーバの再起動タイミングと重なることを避けるため必ず手順1の完了後に実施ください。
- 問題が発生している一般サーバが複数存在する場合は、まずは1-2台の一般サーバに対して上記手順を実施し問題が解決したこと確認したうえで、残りの一般サーバのに対して作業を実施ください。
- インフォメーションサーバ側の負荷集中を避けるため、複数の一般サーバで同様の作業を実施する場合は時間をずらして作業を実施ください。
- サービスが起動しているにもかかわらず「STOP」マークになっているサーバがある場合は、上記手順を実施後、該当サーバを右クリックして[STOPマークのサーバに接続]を選択し、改善がみられるかお試しください。
上記手順で復旧できない場合や問題が頻発する場合は以下の手順でインフォメーションサーバのGUIDを固定することで問題が解決するかお試しください。
インフォメーションサーバのGUIDを固定する方法
レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースです。レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。
なお、レジストリの編集前に、必ずバックアップを作成することを推奨いたします。
バックアップ方法の詳細は、ご使用のWindowsのヘルプをご参照ください。
- インフォメーションサーバでレジストリエディタを開きます。
- 次のレジストリを追加します。
32bitの場合:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\ServerProtect\CurrentVersion\InformationServer
64bitの場合:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\TrendMicro\ServerProtect\CurrentVersion\InformationServer
SPNT 5.8 Patch 3 以降の場合:
キー: GUIDSwith 型: DWORD
値: 「1」(GUIDが変更されないようになります)
「0」(GUIDが変更されるようになります)
SPNAF 5.8 SP1 Patch 1 以降の場合:
キー: GUIDSwitch
型: DWORD
値: 「1」(GUIDが変更されないようになります)
「0」(GUIDが変更されるようになります)
- 設定の反映にOS再起動は必要ありませんが、設定が正しく反映されたか確認したい場合はOSまたはサービスの再起動を行い、OSまたはサービスの再起動前後で以下のレジストリの値が変化しないことをご確認ください。
32bitの場合:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\ServerProtect\CurrentVersion\InformationServer
"GUID"=""
64bitの場合:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\TrendMicro\ServerProtect\CurrentVersion\InformationServer
"GUID"=""