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本製品 Q&A では、エージェントパッケージャを用いた下記アップグレード方法についてご説明いたします。

エージェントパッケージャ の使用方法は以下の製品 Q&A をご参照ください。

 ◆ エージェントパッケージャを使用したエージェントのインストール方法

現在の接続元の Apex One サーバで作成したパッケージを用いた場合や、別サーバへの移行を同時に行わない場合には、対象エンドポイントでエージェントパッケージを実行することでバージョンアップが可能です。
詳細はエージェントパッケージャの使用方法の製品 Q&A やオンラインヘルプをご参考にください。

 

Apex One エージェントのアップグレード、別サーバへ移行を同時に行う手順について

はじめに

本FAQでは、例として下記サーバを用意します。  

 移行前サーバ(A):Apex One SP1 Patch1 (ビルド12380)
 移行先サーバ(B):Apex One SP1 Patch2 (ビルド12902)
 

Step 1

移行先のサーバ(B)にて、Apex One サーバのインストールフォルダ配下の ofcscan.ini を開きます。

※初期設定の場合、インストールフォルダは下記パスとなります。

〇 32 bitの場合 C:\Program Files\Trend Micro\ApexOne\PCCSRV の直下
〇 64 bitの場合 C:\Program Files(x86)\Trend Micro\ApexOne\PCCSRV の直下

Apex One サーバ新規インストール時のパスのため、ウイルスバスターコーポレートエディションからのバージョンアップ時は”ApexOne”を ”OfficeScan”と読み替えてください。

Step 2

開いた ofcscan.ini の中で[INI_CLIENT_SETUP_SECTION]セクション配下の以下パラメータ値を変更します。
パラメータが存在しない場合は追加します。

ForceRefresh=1
BypassServerChecking=1
BypassUpgradePrivilegeChecking=1
補足

■ ForceRefresh
パッケージ内の管理サーバ情報に上書きするかどうかを制御します。
値を「1」に設定いたしますと、エージェントが接続する管理サーバ情報をパッケージ内の設定ファイルに記載されている管理サーバ情報を書き換え、エージェントは新しい管理サーバと通信します。

■ BypassServerChecking
エージェントが所属している管理サーバとは異なる管理サーバで作成されたパッケージを実行するかどうかを制御します。
値を「1」に設定いたしますと、異なる管理サーバで作成されたパッケージを実行します。

■ BypassUpgradePrivilegeChecking
エージェントへのプログラム配信禁止設定を確認するかどうかを制御します。
値を「1」に設定いたしますと、設定が有効であっても、プログラムのアップデート・アップグレードを実行します。

Step 3

移行先のサーバ(B)でエージェントパッケージャのパッケージを作成します。
その後、作成したエージェントパッケージャのパッケージを 移行前のサーバ(A)に所属している Apex One エージェントに適用します。

上記手順により、Apex One エージェントを移行先のサーバに移行させたうえで、アップグレードすることが可能です。

 

異なる Apex One サーバで作成したエージェントパッケージャを使用し、アップグレードする手順について

はじめに

本FAQでは、例として下記サーバを用意します。

 接続先サーバ(A):Apex One SP1 Patch1 (ビルド12380)
 エージェントパッケージャ生成元サーバ(B):Apex One SP1 Patch2 (ビルド12902)
 
接続先管理サーバ(A)のサーバ認証証明書と、パッケージ作成元管理サーバ(B)のサーバ認証証明書は同一のものである必要があります。

Step 1

エージェントパッケージャ生成元サーバ(B) にて、Apex One サーバのインストールフォルダ配下の ofcscan.ini を開きます。

※初期設定の場合、インストールフォルダは下記パスとなります。

〇 32 bitの場合 C:\Program Files\Trend Micro\ApexOne\PCCSRV の直下
〇 64 bitの場合 C:\Program Files(x86)\Trend Micro\ApexOne\PCCSRV の直下

Apex One サーバ新規インストール時のパスのため、ウイルスバスターコーポレートエディションからのバージョンアップ時は”ApexOne”を ”OfficeScan”と読み替えてください。

Step 2

開いたofcscan.iniの中で、[INI_CLIENT_SETUP_SECTION]セクション配下の以下パラメータ値を変更します。
パラメータが存在しない場合は追加します。

ForceRefresh=0
BypassServerChecking=1
BypassUpgradePrivilegeChecking=1
  

Step 3

パッケージ作成元管理サーバ(B) の ClnPack.exe (Apex One サーバのインストールフォルダ\Admin\Utility\ClientPackager\ClnPack.exe) を実行して、エージェントパッケージャのパッケージを作成します。
パッケージの作成時にパッケージタイプを「セットアップ」で選択し、バージョンアップ用のパッケージを作成してください。

Step 4

作成したパッケージを接続先サーバ(A)に所属している Apex One エージェントに適用し、バージョンアップを実施します。


上記手順により、Apex One エージェントの接続先サーバを維持したまま、アップグレードすることが可能です。