はじめに
ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(以下VBBSS)には、アップデート時のネットワーク負荷を軽減するため、コンポーネントのダウンロード元を適宜、調整する仕組みがあります。
バージョン6.5以降のエージェントは、同一セグメント内に新しいコンポーネントをもっている他のエージェントが存在しないかを確認し、存在する場合はそのエージェントから取得します。存在しない場合は、自分自身で直接トレンドマイクロのアップデートサーバから取得します。
※ AWSやAzure、Windows 365等のクラウドネットワークでは、ブロードキャスト・マルチキャストが無効となっております。これらの環境では本仕組みは動作しません。そのため、これらの環境では、すべてのエージェントが自分自身で直接トレンドマイクロのアップデートサーバからコンポーネントを取得します。
自動アップデートは1時間ごとに行われます。任意のタイミングを指定する設定はございません。
アップデートの仕組み
アップデート時の詳細な流れは以下のとおりです。
新しいコンポーネントを保持しているエージェントがいない場合
- 各エージェントは、最新コンポーネントのバージョンをアップデートサーバに確認します。
- 自身が保持しているものより新しいコンポーネントがあることを確認した場合、そのコンポーネントを保持しているエージェントが存在しないか同一セグメント内のエージェントに問い合わせます。
- どのエージェントからも応答がない場合、トレンドマイクロのアップデートサーバからダウンロードします。
- ダウンロードが完了したら、VBBSSサーバにアップデート完了のステータスを送信します。
新しいコンポーネントを保持しているエージェントがいる場合
- 各エージェントは、最新コンポーネントのバージョンをアップデートサーバに確認します。
- 自身が保持しているものより新しいコンポーネントがあることを確認した場合、そのコンポーネントを保持しているエージェントが存在しないか同一セグメント内のエージェントに問い合わせます。
- 問い合わせを受け取ったエージェントは、そのコンポーネントを自分が保持している場合はその旨を問い合わせ元のエージェントに返します。
- 問い合わせ元のエージェントは、応答があったエージェントからコンポーネントをダウンロードします。
- ダウンロードが完了したら、VBBSSサーバにアップデート完了のステータスを送信します。
通信に必要なポートが解放されていない場合、すべてのエージェントがトレンドマイクロのアップデートサーバからダウンロードを行う動作となり、ネットワーク負荷が高まる可能性があります。解放する必要があるポートは、以下FAQをご確認ください。