Client Packager (クライアントパッケージャー)はサーバへネットワーク接続できない、あるいはネットワーク内に大量のトラフィック(データ)が流れるのを避けるために使用するインストール方法です。
ビジネスセキュリティエージェントをインストールするには、複数の方法が用意されています。
ここで紹介する方法は、インストール時にサーバとクライアント間のネットワークトラフィックを意識することなくインストールできる方法です。
Client Packagerの特徴
- Windows Vista 、Windows 7、8、8.1、10 及び Windows Server 2008、2012、2012 R2にインストールする場合の注意事項については、こちらをご覧ください。
- Client Packager を使用すると、セットアップファイルおよびアップデートファイルを圧縮して、1つの自己解凍ファイルを作成できます。
これにより、メールやCD-ROM などの記録媒体を使用してファイルを簡単に配布できます。
- ユーザはメールまたは、CD-ROM経由で受け取ると、そのファイルをダブルクリックするだけでセットアッププログラムが実行されます。Client Packager を使用してインストールされたビジネスセキュリティクライアントにより、Client Packager がセットアップパッケージを作成した場所がサーバに報告されます。
このツールは、遠隔地にある低帯域幅のオフィスのクライアントコンピュータに、ビジネスセキュリティエージェントやアップデートファイルをインストールする際に特に便利です。
インストールする時の注意事項
- インストール:
ビジネスセキュリティエージェントからビジネスセキュリティサーバに接続できない場合、エージェントでは初期設定が維持されます。
ビジネスセキュリティエージェントからビジネスセキュリティサーバに接続できる場合にのみ、エージェントはグループ設定を取得します。
- アップグレード:
Client Packager を使用したビジネスセキュリティエージェントのアップグレードの際に問題が発生した場合は、まず前のバージョンのビジネスセキュリティエージェントをアンインストールしてから新しいバージョンをインストールすることをお勧めします。
- Client Packager のインストールモジュールには、セキュリティダッシュボードで設定した [セキュリティ設定]内で設定している内容をそのまま含めることができません。
ビジネスセキュリティサーバへネットワーク接続できないコンピュータへClient Packagerでインストールした場合は、それらの設定内容は反映されませんのでご注意ください。
- Client Packager を使用するには、パッケージの検索方法が従来型スキャンの場合は1GB、スマートスキャンの場合は500MBの空きディスク領域が必要です。 エージェントでMSI パッケージを実行するには、Windows インストーラ4.5以降 が必要です。
- Client Packager では、Microsoft インストーラパッケージ形式(MSI)の自己解凍ファイルを作成できます。
このファイルタイプは、Microsoft Windows インストーラパッケージ仕様に準拠しており、サイレントインストールまたはActive Directory インストールに使用できます。 MSI の詳細については、Microsoft のWeb サイトを参照してください。
- 作成したインストールパッケージを実行する時は、そのエージェントコンピュータに対して、管理者権限を持つユーザで実行する必要があります。
インストールパッケージの作成
- ビジネスセキュリティサーバで、エクスプローラを開き、下記のファイルをダブルクリックします。
<インストール先フォルダ>\Security Server\PCCSRV\Admin\Utility\ClientPackager\ClnPack.exe>
※<インストール先フォルダ>は、初期設定の場合下記のとおりです。
32bit版OSの場合:<C:¥Program Files¥Trend Micro>
64bit版OSの場合:<C:¥Program Files (x86)¥Trend Micro>
例)C:\Program Files\Trend Micro\Security Server\PCCSRV\
ClnPack.exe は、ビジネスセキュリティサーバ上で実行してください。
- Client Packager のコンソール(操作画面) が開きます。
-
[システムタイプ] で、パッケージの作成対象のOSの種類を選択します。32bit版OSを利用の場合は[32-bit]を選択します。
64bit版OSをご利用の場合は[64-bit]を選択します。
-
[検索方法]の項目で、次のいずれかを選択します。ご使用の環境に合わせて選択してください。
・従来型スキャン
・スマートスキャン
- 作成するパッケージの種類で「セットアップ」を選択します。
セットアップ:クライアントプログラムをインストールする場合に選択します。
アップデート:クライアントコンポーネントをアップデートする場合に選択します。
- [オプション]で、次のインストールオプションの必要な項目を選択します。不要であれば次項へ進んでください。
サイレントモード:
バックグラウンドでエージェントにインストールされるパッケージを作成します。エージェント側ではインストールが実行されていることは認識されず、インストール状況ウィンドウは表示されません。
インストール前のウイルス検索の無効化 (新規インストールのみ) :
セットアップ開始前にビジネスセキュリティが実行する通常のファイル検索を無効にします。
- [ソースファイル] の横に表示されている、ofcscan.ini ファイルの場所が正しいことを確認します。
パスを変更するには、 をクリックしてofcscan.iniファイルを参照します。
※ofcscan.iniは、<インストール先フォルダ>\ Security Server\PCCSRV >フォルダ内にあります。
例)C:\Program Files\Trend Micro\Security Server\PCCSRV\ofcscan.ini
- [出力ファイル] で、 をクリックして作成するファイル名(例:test.msi) および、そのファイルを保存する場所を指定します。
- [作成] をクリックしてクライアントパッケージを作成します。
- パッケージの作成が終了すると、「パッケージは正常に作成されました。」というメッセージが表示されますので、「OK」ボタンをクリックし画面を閉じます。
8.で指定したフォルダを確認しパッケージが正常に作成された事を確認し、
作成したインストールパッケージをインストールしたいコンピュータへ配布します。
インストールの開始
- 作成したインストールパッケージを、ビジネスセキュリティエージェントをインストールしたいコンピュータへコピーします。
(コピー先は、デスクトップなどどこでも構いません。)
- コピーしたファイルをダブルクリックし、インストールを開始します。
※CD-R などの記録媒体に保存したインストールパッケージからインストールを実行しないでください。必ずデスクトップなどローカルにファイルをコピーし、ファイルのプロパティで「読み取り専用」にチェックが入っていないことを確認してください。その後、インストールを実行してください。
※インストール中に表示される画面は、インストールモジュールを作成する際の設定によって、表示される画面が異なります。
- インストールが終了するとタスクトレイにアイコンが常駐します。
以上でインストールは完了です。