Patch 4とは
本Patchは、InterScan MSS 7.0 Service Pack 1 (ビルド3155)リリース以降に配布されたHotFixの内容をすべて含んでいます。
システム要件
InterScan MSS 7.0 Linux版のインストール要件に加えて下記のライブラリの
インストールが必要です。
o Red Hat Enterprise Linux AS 3 Update 3 以降
o Red Hat Enterprise Linux ES 3 Update 3 以降
libstdc++-3.2.3-42 以上
libgcc-3.2.3-42 以上
o Red Hat Enterprise Linux AS 4 Update 3 以降
o Red Hat Enterprise Linux ES 4 Update 3 以降
compat-libstdc++-33-3.2.3 以上
libgcc-3.4.3 以上
o SUSE Linux Enterprise Server
libstdc++-3.3.1 以上
libgcc-3.3.1 以上
本Patchをインストールするには、事前にInterScan MSS 7.0 Linux版 Service Pack 1
がインストールされていることを確認してください。
本Patchは、InterScan MSS 7.0 Linux版 Service Pack 1以降、本ビルド未満の環境に適
用できます。
Service Pack 1はこちらからダウンロードできます。
最新版ダウンロード
新機能
本Patchでは、次の新機能が提供されます。
機能: マーケティングメッセージリスト (MML) のメッセージ検出機能が追加されます
(初期設定は無効)。この機能が有効の場合、デーモンがMML ERSを検索し、アップ
ストリームIPアドレスがMMLの除外リストに存在するかどうかを確認します。MML
に存在する場合は、ユーザの設定に従ってメールの件名にタグを付けます。タグは
英語のみ対応しています。
手順:
MMLのメッセージ検出機能を有効にし、タグを設定して、アドレスをMMLの除外リストに追加するには、次の手順に従ってください。
- 本Patchをインストールします
- 「imss.ini」ファイルをテキストエディタで開きます。
- [mml]セクションの下に、「enable_mml」、「mml_subject_tag」、および「mml_exception_ip_list」オプションを追加し、適切な値を設定します。
[mml]
enable_mml=yes (MMLのメッセージ検出機能を有効にする)
=no (初期設定、MMLのメッセージ検出機能を無効にする)
mml_subject_tag= (メールの件名に付けるタグを英語で入力)
注意: 初期設定では、「mml_subject_tag」オプションは空になっています。
mml_exception_ip_list= (除外リストに追加するIPアドレスおよびグループアドレスを追加)
注意: IPアドレスまたはグループアドレスの間はセミコロン (;) で区切り、IPとグループIPアドレスの間はスラッシュ (/) で区切ります。
例: 92.168.0.1;192.168.0.1;192.168.2.0/255.255.255.0 - 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
- InterScan MSS検索サービスを再起動します。
インストール/アンインストール
注意: 本Patchのインストールにより、InterScan MSSサービスが再起動されますのでご注意願います。
インストール手順
本Patchをインストールするには、次の手順に従ってください。詳細は、「管理者ガイド」を参照してください。
- Patch実行ファイルを展開します。
- 次のコマンドを実行します。
cd ./imss70_lin_sp1_patch4_b3513 - 次のコマンドを実行します。
./imssinst - 画面の指示に従ってインストールを実行します。
インストールが完了すると、インストールが成功したことを示すメッセージが表示されます。
分散シナリオ下での本Patchの配信手順
分散シナリオ下で本Patchを配信するには、次の手順に従ってください。
- セントラルコントローラ、エンドユーザメール隔離サービスまたはエンドユーザメール隔離データベースがインストールされたコンピュータに本Patchをインストールします。
- アップストリームMTAを停止します。
- 検索サービスおよびポリシーサービスがインストールされたすべてのコンピュータに本Patchをインストールします。
- アップストリームMTAを開始します。
ロールバック手順
本Patchを削除して以前のビルドにロールバックするには、次の手順に従ってください。
- 次のコマンドを実行します。
./imssinst - 画面の案内に従ってアンインストールを完了します。
アンインストールが完了したことを示すメッセージが表示されます。
分散シナリオ下でのロールバック手順
本Patchを削除して分散シナリオ下で以前のビルドにロールバックするには、 次の手順に従ってください。
- アップストリームMTAを停止します。
- すべてのInterScan MSSコンポーネントのPatchをロールバックします。
- アップストリームMTAを開始します。
インストールの確認手順
インストール後の確認手順は次の通りです。
- 管理コンソールを開きます。
管理コンソールは以下のURLからアクセスできます。
https://(Interscan MSSのIPアドレス):8445/ - 管理コンソールにログインします。
- [概要]を選択します。表示される下記情報を参照してください。
InterScan MSS Version 7.0-Build_3513
インストールの後に
インストールを行なった後に、ウイルスパターンファイルおよびウイルス検索エンジンのアップデートを行なうことを強くお勧めします。最新のウイルスに対応するために、ウイルス検索エンジン、ウイルス検索パターンファイルを、常に最新の状態に保っていただく必要があります。
- 管理コンソールを開きます。
管理コンソールは以下のURLからアクセスできます。
https://(Interscan MSSのIPアドレス):8445/ - 管理コンソールにログインします。
- [概要]を選択します。
- ダウンロードするコンポーネントを選択し、[アップデート]を実行します。
修正される既知の問題
本Patch 3 で修正された既知の問題は以下のとおりです。
項目番号 | 製品Q&A | 問題の内容 |
---|---|---|
1 | - |
本Patchの適用後は、Microsoft Office 2007ファイルについて、「解凍ファイル数の制限」および「解凍ファイルサイズの制限」の検索除外条件が初期設定で実行されないようになり、この問題が修正されます。本Patchには、Office 2007ファイル用に「解凍ファイル数の制限」と「解凍ファイルサイズの制限」を設定する2つのキーが含まれます。
手順:
キーを設定するには、次の手順に従ってください。 1. 本Patchをインストールします。 2. 「imss.ini」ファイルをテキストエディタで開きます。 3. [virus] セクションに次のキーを追加し、適切な値をバイト単位で設定します。 例: [virus] VSIExtractOfficeFileCountLimit=1000 VSIExtractOfficeFileSizeLimit=52428800 4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。 5. InterScan MSS検索サービスを再起動します。 |
2 | - |
メールに「.pdf」または「.xls」などの特定のファイルが添付されている場合、メールがキューに残り、サーバのCPU使用率が異常になることがある問題
この問題は、「.pdf」や「.xls」を検索する際に、検索に使用するDMC関連のファイルがCPU使用率を高騰させる可能性があるために発生していました。
本Patchの適用後は、eManagerモジュールでDMC関連の問題が発生した際に、検索の除外が実行されます。
初期設定の処理は [隔離および通知] ですが、ユーザは [ポリシー]→[検索の除外]→[その他の検索の除外]→[処理] で処理を設定することができます。メールが隔離された場合に、ユーザはInterScan MSS管理コンソールから隔離されたメールを隔離から解除できます。隔離から解除されたメールは同じ検索の除外に一致しないようになります。 |
3 | - |
InterScan MSSが「Content-Transfer-Encoding」ヘッダに「Base64」がセットされたマルチパートの通知メールを送信することがあり、特定のメールクライアントでこれを正しく表示できない問題
このような通知メールは、マルチパートメールの場合に「Content-Transfer-Encoding」ヘッダの値として「7bit」、「8bit」、または「binary」以外を持つことは許されないとするRFC2045の規定に従っていませんでした。 本Patchの適用後は、通知メールがマルチパートの場合、「Content-Transfer-Encoding」ヘッダを削除してから送信するようになり、この問題が修正されます。
|
4 | - |
WholeMailScanが設定されているときに特定の圧縮ファイルを検索すると、ファイル名が正しく処理されず、「BAD_ZIP_ERR」の例外が発生する問題
本Patchの適用後は、ファイル名が正しく処理されるようになり、圧縮ファイルを検索できるようになります。
|
5 | - |
InterScan MSSが受信者の多いメールをスキャンする際、ログレベルをnormal以外に設定しているとポリシーサービスが大量のログを出力し、CPU使用率が高くなりパフォーマンスが低下することがある問題
本Patchの適用後は、ポリシーサービスが出力するdetailレベルログのうち、重要性が低く、かつパフォーマンスに大きな影響を与えている部分を削減することで、ログレベルnormal以外に設定されている場合のパフォーマンスが向上します。
また、ポリシーサービスのログレベルだけを独立して変更するためのオプションが追加されます。
手順:
ポリシーサービスのログレベルのみを独立して変更するオプションを有効にするには、次の手順に従ってください。 1. 本Patchをインストールします。 2. 「imss.ini」ファイルをテキストエディタで開きます。 3. [policy_server] セクションの下に、「separate_policy_log_level」オプションを追加して、値を「yes」に設定します。また、同じ [policy_server] セクション下の「log_level」オプションに、ポリシーサービスに設定したいログレベル (normal、detail、diagnostic、またはdebug) を設定します。 [policy_server] separate_policy_log_level=yes log_level=normal ※上記の例のように設定した場合、[general] セクションの「log_level」の設定にかかわらず、ポリシーサービスはnormalログレベルを使用します。 4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。 5. InterScan MSS検索サービスおよびInterScanMSSポリシーサービスを再起動します。 注意: 「separate_policy_log_level」オプションが存在しない、あるいは値に「no」が設定されている場合、[policy_server] セクションの「log_level」の値は動作に反映されません。 |
6 | - |
検索エンジンをバージョン9.700.1001にアップデートすると、パスワードで保護されたMicrosoft Office添付ファイルに対して、「パスワードで保護されたzipファイル (検索不能)」検索除外処理が実行される問題
本Patchの適用後は、パスワードで保護されたOffice添付ファイルに対して、「パスワードで保護されたzipファイル (検索不能)」検索除外処理が実行されないようになります。
|
7 | - |
添付ファイルのコンテントタイプヘッダにルートエンティティのみを含むメールメッセージに対して、ヘッダキーワード表現に基づくポリシールールが実行されない問題
本Patchの適用後は、正しくヘッダキーワード表現が一致するようになり、この問題が修正されます。
|
8 | - |
ZIP64ファイルが添付されているメールメッセージが検索される場合に、詳細な説明なしでエラーコード「-65」のみが返される問題
本Patchの適用後は、エラーコード「-65」と一緒に詳細な説明が追加され、またZIP64ファイルが添付されているメールメッセージを検索対象外にするオプションが追加されます。
手順:
このオプションを有効にするには、次の手順に従ってください。 1. 本Patchをインストールします。 2. 「imss.ini」ファイルをテキストエディタで開きます。 3. [virus] セクションに、「VSBIgnZip64UnsupportedErr」キーを追加し、値を「1」にします。 [virus] VSBIgnZip64UnsupportedErr=1 * [virus] セクションが存在しない場合は追加してください。 4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。 5. InterScanMSS検索サービスを再起動します。 /opt/trend/imss/script/S99IMSS restart |
9 | - |
eManagerのDMCタイムアウト値の範囲が「1秒から99秒」である問題
本Patchの適用後は、eManagerのDMCタイムアウト値の設定値の範囲が「1秒から99秒」から「1秒から1000秒」に拡張されます。
手順: DMCタイムアウト値を設定するには、次の手順に従ってください。 1. 本Patchをインストールします。 2. 「imss.ini」ファイルをテキストエディタで開きます。 3. [general] セクションに、「DMCIsolateProcessTimeout」オプションを追加し、1秒から1000秒の間の値に設定します。 たとえば、DMC分離処理のタイムアウト値を150秒に設定する場合は、次のように設定します。 [general] DMCIsolateProcessTimeout = 150 4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。 5. 次のコマンドを実行して、検索サービスを再起動します。 /opt/trend/imss/script/S99IMSS restart |
10 | - |
マーケティングメッセージリスト (MML) 検出機能が有効の場合、メールメッセージに「X-TM-AS-MML: Yes」ヘッダが挿入され、同機能が無効の場合は、「X-TM-AS-MML: No」ヘッダが挿入される問題
本Patchの適用後は、マーケティングメッセージリスト (MML) 検出機能が有効の場合、メールメッセージに「X-TM-AS-MML: enable」ヘッダが挿入され、同機能が無効の場合は、「X-TM-AS-MML: disable」ヘッダが挿入されるようになります。
|
11 | - |
メールのコンテンツフィルタを実行後に、使用中のファイルディスクリプタの数が増加する問題
この問題により、InterScan MSS検索サービスがリサイクルされる前に、ファイルディスクリプタの数が上限値に達することがあります。その結果、InterScan MSSはメールを隔離するか、SMTPコード451をクライアントに返します。 本Patchの適用後は、InterScan MSSが該当するファイルディスクリプタを確実に閉じるようになり、この問題が修正されます。
|
12 | - |
次の検索条件をルールに指定すると、ルールの処理に [一致する添付ファイルを削除] と指定しても、条件に一致した添付ファイルが削除されない問題
- [コンテンツ] におけるメールヘッダのキーワード検索 および - [添付ファイル] における何らかの検索条件 本Patchの適用後は、上記の検索条件を指定した場合でも、条件に一致した添付ファイルが正しく削除されるようになります。
|
13 | - |
脆弱性により、レポートをCSVファイルにエクスポートしてダウンロードできるInterScan MSSの機能を使用して、禁止されたファイルをダウンロードできてしまう可能性がある問題
本Patchの適用後は、この機能を使用してダウンロードできるのはエクスポートされたCSVファイルのみになり、脆弱性の問題が修正されます。
|
14 | - |
eManagerのDMC分離プロセスがPDFファイルを処理する際にクラッシュすることがある問題
この問題が発生すると、PDFファイルに指定キーワードが含まれていてもフィルタ機能が実行されません 本Patchの適用後は、eManagerモジュールがアップデートされ、この問題が修正されます。
|
15 | - |
InterScan MSSの検索デーモン (imssd) が停止した後、再起動できなくなる問題
この問題は、コンテンツフィルタを実施するeManagerのDMC分離プロセスによる添付ファイルの処理に時間がかかっているときに、パターンファイルのアップデートが実行された場合に発生していました。 本Patchの適用後は、eManagerのDMC分離プロセスの起動前に初期化処理が実行されるようになります。
これにより、DMC分離プロセスが実行中でもimssdが再起動できるようになります。また、本Patchの適用後はimssdの停止スクリプトが修正され、imssdプロセスの停止時に、DMC分離プロセスも強制停止されるようになります。 |
16 | - |
InterScan MSSマネージャサービス (imssmgr) が隔離メールを再処理する際に検索に時間がかかると、SMTPのメッセージの末尾 (EOM) コマンドを待機する間にタイムアウトすることがあり、そのメールメッセージを再処理できなくなる問題
この問題が発生すると、そのメールメッセージの再処理が繰り返し試行されます。 本Patchの適用後は、InterScan MSSで再処理に時間がかかるメールメッセージの再処理を停止し、指定したフォルダにそのメールメッセージを移動できるようになるオプションが追加され、この問題が修正されます。
手順: このオプションを使用して、再処理時にタイムアウトした処理待ちメールメッセージを指定フォルダに移動するように設定するには、次の手順に従ってください。 1. 本Patchをインストールします。 2. 新規フォルダ「/opt/trend/imss/queue/reprocess_eom_timeout」を作成し、次のプロパティを設定します。 * 所有者: imss:imss * パーミッション: 760 3. 「imss.ini」ファイルをテキストエディタで開きます。 4. [general] セクションに「queue_reprocess_eom_timeout」オプションを追加して、手順2で作成した新規フォルダを指定します。 [general] queue_reprocess_eom_timeout= /opt/trend/imss/queue/reprocess_eom_timeout 注意: このオプションを設定すると、タイムアウトエラーが発生した際にimssmgrによって処理待ちメールメッセージが強制的に指定フォルダに移動されます。移動されたメッセージを配信する場合は、手動でこのフォルダ内の「AF/DF」ファイルを「/opt/trend/imss/queue/deliver」フォルダに移動してください。 5. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。 6. 次のコマンドを実行して、InterScan MSSマネージャサービスを再起動します。 $IMSS_HOME/script/S99MANAGER restart |
17 | - |
InterScan MSS管理コンソールの一部の画面が、脆弱性によりクロスサイトスクリプティング (XSS) 攻撃を受ける可能性がある問題
本Patchの適用後は、該当する画面のクロスサイトスクリプティング (XSS) 攻撃に対する脆弱性の問題が修正されます。
|
18 | - |
マネージャサービス (imssmgr) が一部の不正なUTF-8文字列を含むログをそのままデータベースにアップロードしようとし、失敗する問題
この時、データベースログ (/var/imss/pglog) に以下のようなエラーが記録されます。 invalid UTF-8 byte sequence detected near byte 0xc1 本Patchの適用後は、imssmgrがこのような不正なUTF-8文字列を検出できるようになります。imssmgrは不正なUTF-8文字列を検出した場合、元の文字列の代わりに「Unsupported charset (non UTF-8)」という文字列をアップロードします。
|
19 | - |
アップデートの完了後に、InterScan MSS検索サービスが開始されない場合、InterScan MSSマネージャがInterScan MSS検索サービスの再起動を試行しない問題
本Patchの適用後は、S99IMSSがアップデートされ、この問題が修正されます。
|
20 | - |
メッセージID情報の先頭にスペース、続いて「<」文字が含まれている場合、[ログクエリの詳細] 画面の [Message-ID] に、形式エラーが表示される問題
本Patchの適用後は、[ログクエリの詳細] 画面の [Message-ID] が、上記のようなメッセージID情報を認識するようになります。これにより、正しい情報が表示されるようになります。
|
21 | - |
InterScan MSS管理コンソールを使用して、[管理]→[SMTPルーティング]→[メッセージルール] セクションで [メッセージリレーの許可] オプションの [グループ別の指定]にサブネットマスク値として「0.0.0.0」を指定した場合、オープンリレーを意味する値「0.0.0.0:0.0.0.0」(サブネットアドレス値:サブネットマスク値) が保存されます。その後、別のページに移動して再度同ページを表示すると、当初の設定と異なる値「0.0.0.0:0.0.0.00.0.0」が表示される問題
この表示のまま再度保存操作を行うと、「0.0.0.00.0.0」(サブネットマスク値)が正しいフォーマットではないため、「0.0.0.0」(サブネットアドレス値) だけが登録されてしまい、自ホストのみリレーする設定に変更されていました。 InterScan MSS管理コンソールから、同ページで現在の設定をInterScan MSS管理コンソールで表示する際には、InterScan MSSはMTAの設定ファイルから該当部分を抽出し、CIDR表記「0.0.0.0/0」をドット付き十進表記「0.0.0.0:0.0.0.0」に変換して表示します。 この変換のアルゴリズムに問題がありました。誤変換されたサブネットマスク値「0.0.0.00.0.0」は、ドット付き十進表記の正しい形式ではないため、この値が表示された状態で再度保存操作を行うと、サブネットアドレス部分の「0.0.0.0」のみがMTA側に保存され問題が発生していました。
本Patchの適用後は、設定した値が正しく表示されるようになり、この問題が修正されます。
|
22 | - |
「クロスサイトリクエストフォージェリ (CSRFまたはXSRF)」の脆弱性により、攻撃者が捏造したリクエストをInterScan MSS管理コンソールに送信し、管理者権限を持つアカウントを不正に作成する可能性がある問題
本Patchの適用後は、送信されたリクエストが信頼済みユーザからのものかをInterScan MSSで判定できるようになり、攻撃者が不正な管理者アカウントを作成できなくなるため、脆弱性が解決されます。
|
23 | - |
タイ語のような印刷不能文字を含む一部のiCalendarファイルが、eManagerでDOS COM形式のファイルとして認識される問題
この問題により、これらのファイルのコンテンツがeManagerによって抽出されず、対応するInterScan MSSのフィルタが指定どおりに動作しません。 本Patchの適用後は、eManagerがiCalendarファイルをテキストファイルとして認識するオプションが追加され、eManagerによって、これらのファイルのコンテンツが抽出され、指定されたキーワードと一致するようになります。
手順:
このオプションを設定するには、次の手順に従ってください。 1. 本Patchをインストールします。 2. 「imss.ini」ファイルをテキストエディタで開きます。 3. [general] セクションに「TextFileExtensionList」キーを追加して、値を「ics」に設定します。 [general] TextFileExtensionList=ics 4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。 5. 次のコマンドを実行して、検索サービスを再起動します。 /opt/trend/imss/script/S99IMSS restart |
24 | - |
スパムメール判定ルールの「ブロックする送信者リスト」に含まれるメールアドレスから送信された一部のメールメッセージが、InterScan MSSでブロックされない問題
この問題は、受信者のメールアドレスのローカルパートが大文字から構成されているものと、それと同じ文字列で小文字から構成されているものが、両方指定されている場合に発生していました。 本Patchの適用後は、InterScan MSSで大文字と小文字が正確に区別されるようになり、上述の状況下でメールメッセージが正常にブロックされるようになります。
|
25 | - |
ウイルス検索エンジンのバージョン番号が「9.x」から「10.x」に繰り上がった場合、InterScan MSSでスパイウェアが検出されないことがある問題
本Patchの適用後は、バージョン10.x以降のウイルス検索エンジンによって、スパイウェアが検出されるようになります。
|
26 | - |
Linuxプラットフォームの一部のバージョンにおいて、アップデートモジュールがパターンファイルの統合 (差分アップデート) に失敗する、またはアップデート中に予期せず停止して大量のCPUリソースを消費することがある問題
本Patchの適用後は、RTPatch (libpatch.so) 内のメモリ管理に関する関数が変更され、アップデートが正常に実施されるようになります。
|
27 | - |
InterScan MSS管理コンソールに特定の脆弱性が含まれている問題
本Patchの適用後は、セキュリティフィルタ機能が強化されることで無効なリクエストが拒否されるようになり、脆弱性の問題が修正されます。
|
既知の制限事項
制限事項はありません。
変更されるファイル一覧
本Patch 4 インストールにより次のファイルが変更されます。
ファイル名 | ビルド番号 |
---|---|
aumsg.0 | 3513 |
x500.db | 3513 |
libtmactupdate.so | 3513 |
libpatch.so | 3513 |
AuPatch | 3513 |
cert5.db | 3513 |
SessionFilter.class | 3513 |
SessionFilter.class | 3513 |
SessionFilter.xml | 3513 |
SessionFilter.xml | 3513 |
db_maintain | 3216 |
euqutil | 3480 |
foxdns | 3221 |
imssausched | 3480 |
imsscmagent | 3480 |
imssd | 3513 |
imssmgr | 3513 |
imssmgrmon | 3216 |
imssps | 3513 |
imsstasks | 3513 |
predata_gen | 3378 |
dig | 9.6.1-P1 |
named | 9.6.1-P1 |
rndc | 9.6.1-P1 |
rndc.sh | 3216 |
imssdump | 3221 |
adj.dat | 3287 |
adj.idx | 3287 |
adv.dat | 3287 |
adv.idx | 3287 |
app_ll | 3513 |
83pv-rksj-h.xml | 3513 |
90msp-rksj-h.xml | 3513 |
90msp-rksj-v.xml | 3513 |
90ms-rksj-h.xml | 3513 |
90ms-rksj-v.xml | 3513 |
90pv-rksj-h.xml | 3513 |
add-rksj-h.xml | 3513 |
add-rksj-v.xml | 3513 |
adobe-cns-1.cmp | 3513 |
adobe-cns-1.dat | 3513 |
adobe-cns-1.xml | 3513 |
adobe-gb-1.cmp | 3513 |
adobe-gb-1.dat | 3513 |
adobe-gb-1.xml | 3513 |
adobe-japan-1.cmp | 3513 |
adobe-japan-1.dat | 3513 |
adobe-japan-1.xml | 3513 |
adobe-ks-1.cmp | 3513 |
adobe-ks-1.dat | 3513 |
adobe-ks-1.xml | 3513 |
b5pc.cmp | 3513 |
b5pc.dat | 3513 |
b5pc-h.xml | 3513 |
b5pc-v.xml | 3513 |
chinesebig5.xml | 3513 |
chinesegbk.xml | 3513 |
ciso-646irv.cmp | 3513 |
cj0201k.cmp | 3513 |
cj0201k-3b.cmp | 3513 |
cj0201kwin.cmp | 3513 |
cj0201kwin-3b.cmp | 3513 |
cj0201l-646.cmp | 3513 |
cj0201l-646-3b.cmp | 3513 |
cj0201l-646win.cmp | 3513 |
cj0208.cmp | 3513 |
cj0208-euc.cmp | 3513 |
cj0208-win31j.cmp | 3513 |
cj0212.cmp | 3513 |
cjc6226.cmp | 3513 |
cjnecext.cmp | 3513 |
cns-euc2.cmp | 3513 |
cns-euc2.dat | 3513 |
cns-euc4.cmp | 3513 |
cns-euc4.dat | 3513 |
cns-euc-h.xml | 3513 |
cns-euc-v.xml | 3513 |
dmc_txli.dat | 3513 |
etenb5.cmp | 3513 |
eten-b5.cmp | 3513 |
etenb5.dat | 3513 |
eten-b5.dat | 3513 |
eten-b5-h.xml | 3513 |
eten-b5-v.xml | 3513 |
etenms-b5-h.xml | 3513 |
etenms-b5-v.xml | 3513 |
euc-h.xml | 3513 |
euc-jis-2004.xml | 3513 |
euc-jp.xml | 3513 |
euc-v.xml | 3513 |
euc-jp-fix.xml | 3513 |
euc-v.xml | 3287 |
ext-rksj-h.xml | 3513 |
ext-rksj-v.xml | 3513 |
fmr-ext.dat | 3513 |
fmr-extc.cmp | 3513 |
gb11383-89.cmp | 3513 |
gb11383-89.dat | 3513 |
gb18030.xml | 3513 |
gb18030-2000-2byte.cmp | 3513 |
gb18030-2000-2byte.dat | 3513 |
gb18030-2000-4byte.cmp | 3513 |
gb18030-2000-4byte.dat | 3513 |
gb1988-89.cmp | 3513 |
gb1988-89.dat | 3513 |
gb-euc.cmp | 3513 |
gb-euc.dat | 3513 |
gb-euc-h.xml | 3513 |
gb-euc-v.xml | 3513 |
gbk2312-80.cmp | 3513 |
gbk2312-80.dat | 3513 |
gbk-euc.cmp | 3513 |
gbk-euc.dat | 3513 |
gbk-euc-h.xml | 3513 |
gbk-euc-v.xml | 3513 |
gbpc-euc-h.xml | 3513 |
gbpc-euc-v.xml | 3513 |
h.xml | 3513 |
ibmext.dat | 3513 |
ibmextc.cmp | 3513 |
iso-2022-jp.xml | 3513 |
iso-2022-jp-2004.xml | 3513 |
iso646.xml | 3513 |
iso646irv.dat | 3513 |
iso646irvc.cmp | 3513 |
iso-8859-1.cmp | 3513 |
iso-8859-1.dat | 3513 |
iso-8859-1.xml | 3513 |
j0201k.dat | 3513 |
j0201kc.cmp | 3513 |
j0201l.dat | 3513 |
j0201lc.cmp | 3513 |
j0208-90.dat | 3513 |
j0208c.cmp | 3513 |
j0212.dat | 3513 |
j0212c.cmp | 3513 |
j0213-2004.cmp | 3513 |
j0213-2004.dat | 3513 |
j0213-2004.tbl | 3287 |
jc6226c.cmp | 3513 |
jis_c6226-1978.dat | 3513 |
jwp_spec_code.cmp | 3513 |
jwp_spec_code.dat | 3513 |
jwp_spec_code.xml | 3513 |
jwpcode.cmp | 3513 |
jwpcode.dat | 3513 |
jwpcode.xml | 3513 |
koreanksc.xml | 3513 |
ksceuc.cmp | 3513 |
ksc-euc.dat | 3513 |
ksc-euc-h.xml | 3513 |
ksc-euc-v.xml | 3513 |
kscms.cmp | 3513 |
kscms.dat | 3513 |
kscms-uhc.cmp | 3513 |
kscms-uhc.dat | 3513 |
kscms-uhc-h.xml | 3513 |
kscms-uhc-hw-h.xml | 3513 |
kscms-uhc-hw-v.xml | 3513 |
kscms-uhc-v.xml | 3513 |
kscpc-euc.cmp | 3513 |
kscpc-euc.dat | 3513 |
kscpc-euc-h.xml | 3513 |
kt1b-add.dat | 3513 |
kt1b-addc.cmp | 3513 |
kt6-ext.dat | 3513 |
kt6-extc.cmp | 3513 |
kt7-ext.dat | 3513 |
kt7-extc.cmp | 3513 |
nec98ext.dat | 3513 |
necext.dat | 3513 |
necextc.cmp | 3513 |
oasys_online.xml | 3513 |
oasys_win.xml | 3513 |
oasys2ext.dat | 3513 |
oasys2extc.cmp | 3513 |
oasysext.dat | 3513 |
oasysextc.cmp | 3513 |
shift_jis-2004.xml | 3513 |
shiftjis.xml | 3513 |
ucs2.dat | 3513 |
ucs2.xml | 3513 |
ucs4.dat | 3513 |
ucs4.xml | 3513 |
unicns-ucs2-h.xml | 3513 |
unicns-ucs2-v.xml | 3513 |
unicns-utf16-h.xml | 3513 |
unicns-utf16-v.xml | 3513 |
unigb-utf16-h.xml | 3513 |
unigb-utf16-v.xml | 3513 |
unijis-utf16-h.xml | 3513 |
unijis-utf16-v.xml | 3513 |
uniks-utf16-h.xml | 3513 |
uniks-utf16-v.xml | 3513 |
unigb-ucs2-h.xml | 3513 |
unigb-ucs2-v.xml | 3513 |
unijis-ucs2-h.xml | 3513 |
unijis-ucs2-v.xml | 3513 |
uniks-ucs2-h.xml | 3513 |
uniks-ucs2-v.xml | 3513 |
utf16.xml | 3513 |
utf8.xml | 3513 |
v.xml | 3513 |
w31jusr.cmp | 3513 |
w31jusr.dat | 3513 |
w31jusr.tbl | 3287 |
windows31j.xml | 3513 |
wntjusr.dat | 3513 |
libcrypto.so | 3287 |
libcrypto.so.0.9.8 | 3287 |
libdmc_ahgralzwmp.so | 3513 |
libdmc_ahgralzwmp.so.4 | 3513 |
libdmc_ahgralzwmp.so.4.2 | 3513 |
libdmc_comm.so | 3513 |
libdmc_comm.so.4 | 3513 |
libdmc_comm.so.4.2 | 3513 |
libdmc_conf.so | 35 |