Server Migration Tool とは
Server Migration Tool は、ウイルスバスター Corp. サーバの設定や Apex One サーバの設定を他サーバへ移行するためのツールです。
Server Migration Tool を使用する際の注意事項
■ Server Migration Tool を使用して移行元サーバの設定を移行先サーバへインポートしたい場合、移行先サーバのServer Migration Toolを移行元サーバへコピーし、実行します。
例) XG SP1 サーバの設定をApex One サーバへ移行したい場合、Apex One サーバのServerMigrationToolフォルダをXG SP1サーバへコピーし、ServerMigrationTool.exeを実行します。
■ Server Migration Tool を使用してウイルスバスター Corp.サーバの設定を Apex One サーバへ移行する場合は、ウイルスバスター Corp.サーバの最新の修正プログラムを適用したうえで実施してください。
※最新の修正プログラムを適用することで予期せぬ問題を予防し、必要な情報を移行先サーバへ移行できます。
※ウイルスバスター Corp. XG は延長サポート期間の製品であり、延長サポートも2022年1月31日に終了します。最新の修正プログラムを適用した上で設定の移行をおこなってください。
ウイルスバスター Corp. XG Service Pack 1 Critical Patch (ビルド 5261) 未満から、Patch 5 (ビルド6062)以降へのバージョンアップに失敗する事象を確認されておりますので、該当するビルドをご利用の場合は下記製品Q&Aをご確認ください。
■ ウイルスバスターCorp.をご利用時に「Webレピュテーションおよびスパイウェア対策」、「ダメージクリーンナップサービス」をアクティベートしていない環境からApex Oneへ設定を移行すると同機能が自動的に有効になります。
各機能の設定などの詳細は以下の製品Q&Aをご確認ください。
対象バージョン
- ウイルスバスター Corp. 11.0 Service Pack 1 Patch 1
- ウイルスバスター Corp. XG
- ウイルスバスター Corp. XG Service Pack 1
- Apex One 2019
- ウイルスバスター Corp. 10.6 Service Pack 3
- ウイルスバスター Corp. 11.0
- ウイルスバスター Corp. 11.0 Service Pack 1
- ウイルスバスター Corp. XG
- ウイルスバスター Corp. XG Service Pack 1
- ウイルスバスター Corp. 10.6 Service Pack 3
- ウイルスバスター Corp. 11.0
- ウイルスバスター Corp. 11.0 Service Pack 1
- ウイルスバスター Corp. XG (Service Pack 1 以降を除く)
- ウイルスバスター Corp. 10.6 Service Pack 3
- ウイルスバスター Corp. 11.0
- ウイルスバスター Corp. 11.0 Service Pack 1
- ウイルスバスター Corp. XG (Service Pack 1 以降を除く)
ウイルスバスター Corp. 11.0 Service Pack 1 からウイルスバスター Corp. 11.0 の様に下位バージョンへ設定を移行することはできません。
Server Migration Toolで移行可能な設定
Webコンソール内の以下のメニュー内の設定を移行することができます。
[クライアント] → [クライアント管理] → [設定] 配下の下記設定につきましては、クライアント側で設定を保持するため、ウイルスバスター Corp. クライアントを移行元から移行先のサーバへ移動した際、Server Migration Tool でのデータ移行の有無に関わらず、クライアント個々の設定が、クライアント移行後も維持されます。
- [アップデートエージェント設定]
- [クライアント] → [クライアント管理]
- クライアントツリーに表示されるドメイン構成
- [クライアント] → [クライアント管理] → [設定]
※クライアントツリーのルートおよびドメインの設定を移行できます。
クライアント個々の設定は移行できません。
- [検索設定] → [手動検索設定] (Apex One では”隔離ディレクトリ” を除く)
- [検索設定] → [リアルタイム検索設定] (Apex One では”隔離ディレクトリ” を除く)
- [検索設定] → [予約検索設定] (Apex One では”隔離ディレクトリ” を除く)
- [検索設定] → [ScanNow設定] (Apex One では”隔離ディレクトリ” を除く)
- Web レピュテーション設定(承認済みリストを含む)
- 挙動監視設定
- デバイスコントロール設定
- 情報漏えい対策設定 *11.0にて一部設定ファイルの値が変更となっておりますので注意が必要です。
- 権限とその他の設定
- 追加サービス設定
- スパイウェア/グレーウェアの承認済みリスト
- 信頼済みプログラムリスト
- [クライアント] → [グローバルクライアント設定]
※ ファイアウォール設定欄の「Apex Oneファイアウォールを有効にする」は設定移行可能な設定に含まれません。
- [クライアント] → [エンドポイントの位置]
- [クライアント] → [ファイアウォール] → [ポリシー]
[クライアント] → [ファイアウォール] → [プロファイル]
- [管理] → [Smart Protection] → [Smart Protectionソース]
- [アップデート] → [サーバ] → [予約アップデート]
※「アップデートするコンポーネント」 の設定については、移行されません。
- [アップデート] → [クライアント] → [自動アップデート]
[アップデート] → [クライアント] → [アップデート元]
- [管理] → [通知]
- [管理] → [設定] → [プロキシ]
[管理] → [設定] → [オフラインクライアント][管理] → [設定] → [隔離フォルダ][管理] → [設定] → [Webコンソール]
- [クライアント] → [クライアントのグループ設定]
※「OSCE-11.0-SP1-ServerMigrationTool.zip」を使用した場合のみ
-
[クライアント] → [接続状態の確認] → [接続状態確認の間隔]
-
[ログ] → [ログ管理]
Server Migration Tool の入手方法
Server Migration Tool を利用した設定エクスポート手順
[注意]
ウイルスバスター Corp. XG用、ウイルスバスター Corp. XG Service Pack 1 用、Apex One 用 Server Migration Tool は、移行元サーバのドメインの GUID 情報を引き継ぐ設計となっています。
1台の移行元サーバでエクスポートした設定情報を複数サーバにインポートしたサーバを Trend Micro Control Manager や Trend Micro Apex Central で管理すると、各サーバのドメインを正しく認識できなくなります。
以下の手順で Server Migration Tool を実行することで、ドメインのGUID 情報を変更して設定情報をエクスポートすることができますので、インポートするサーバ台数分の設定情報をエクスポートしてください。
- 1.コマンドプロンプトを管理者権限で実行します。
- 2.「ServerMigrationTool.exe」に「GenDomainGuid」オプションを付けて実行します。
実行例:"C:\Program Files (x86)\Trend Micro\OfficeScan\PCCSRV\Admin\Utility\ServerMigrationTool\ServerMigrationTool.exe" GenDomainGuid - 3.[参照(B)...] ボタンをクリックして、エクスポート情報の保存場所とファイル名を指定し、[エクスポート] をクリックします。
- Apex One 2019 に移行する場合
<Apex One サーバインストールフォルダ>\PCCSRV\Admin\Utility 内の "ServerMigrationTool" フォルダをご使用ください。
- ウイルスバスター Corp. XG Service Pack 1 に移行する場合
<ウイルスバスター Corp. サーバインストールフォルダ>\PCCSRV\Admin\Utility 内の "ServerMigrationTool" フォルダをご使用ください。
- ウイルスバスター Corp. XG に移行する場合
ウイルスバスター Corp. XG ページの「プロダクト・アップデート」タブ内下部にある「ServerMigrationTool_r2.zip」をダウンロードしてご使用ください。
- ウイルスバスター Corp. 11.0 Service Pack 1 に移行する場合
ウイルスバスター Corp. 11.0 ページの「Service Pack」タブ内下部にある「OSCE-11.0-SP1-ServerMigrationTool.zip」をダウンロードしてご使用ください。
- ウイルスバスター Corp. XG (Service Pack 1 を除く) 以前のバージョン用を使用する場合は、ダウンロードした Server Migration Tool のzipファイルを移行元サーバにコピーして、Server Migration Tool のzipファイルを解凍し、解凍後に生成された「ServerMigrationTool.exe」を実行します。
ウイルスバスター Corp. XG Service Pack 1 用や Apex One 用を使用する場合は、「ServerMigrationTool」フォルダを移行元サーバにコピーして、「ServerMigrationTool.exe」を実行します。 - [参照(B)...] ボタンをクリックして、エクスポート情報の保存場所とファイル名を指定し、[エクスポート] をクリックします。
※画像はウイルスバスター Corp. 10.6 Service Pack 2 で実行したものです。
- 下記メッセージが表示されますので、[OK]をクリックします。
Server Migration Tool を利用した設定インポート手順
- Server Migration Toolは "OfficeScan Master Service" (ウイルスバスター Corp. の場合)、"Apex One Master Service" (Apex One の場合) が開始されている状態で実行してください。
- Windows Server 2012 など OS バージョンによっては、実行ファイルを右クリックして、[管理者として実行]をクリックして実行します。
- ウイルスバスター Corp. XG (Service Pack 1 を除く) 以前のバージョン用を使用する場合は、ダウンロードした Server Migration Tool のzipファイルとエクスポートした設定情報 (OsceMigrate.zip) を移行先サーバにコピーして、Server Migration Tool のzipファイルを解凍し、解凍後に生成された「ServerMigrationTool.exe」を実行します。
ウイルスバスター Corp. XG Service Pack 1 用や Apex One 用を使用する場合は、「ServerMigrationTool」フォルダとエクスポートした設定情報 (OsceMigrate.zip) を移行先サーバにコピーし、「ServerMigrationTool.exe」を実行します。
- [参照...] ボタンをクリックして、エクスポートした設定情報 (OsceMigrate.zip) を選択して、[インポート]ボタンをクリックします。
- 下記メッセージが表示されますので、[はい]をクリックして、設定を上書きします。
- 下記メッセージが表示されたらインポートが正しく成功しましたので、[OK]ボタンをクリックします。
- インポート先のウイルスバスターCorp. サーバや Apex One サーバに設定がインポートされていることを確認してください。
よくある質問
Q. 32bit から 64bit または 64bit から 32bit への移行もサポートされますか?
A. はい。サポートいたします。
Q. C ドライブからDドライブ等、別のドライブへの移行もサポートされますか?
A. はい。サポートいたします。
Q. データベースをSQL Serverへ移行した環境でも本ツールで移行できますか?
A. はい。移行できます。
情報漏えい対策オプションについて
ウイルスバスター Corp. 11.0、XG では以下の設定パラメータ値が拡張されております。
Server Migration Tool でウイルスバスター Corp. 10.6 の設定ファイルを復元すると、この値がウイルスバスター Corp. 10.6 の値に復元されてしまいます。
ウイルスバスター Corp. 11.0、XG では以下のとおり値を修正してください。
- 設定ファイルの保存場所
<ウイルスバスター Corp. サーバインストールフォルダ>\PCCSRV\Private\dlp.ini
- 設定パラメータ名・設定値
MaximumPattern=500
MaximumKeyword=500
MaximumFileAttribute=500
MaximumTemplate=500