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Deep Security 9.5 以降では、それまでのバージョンで用意されていた Relay 用のインストーラはありません。代わりに、Deep Security Manager (以下、DSM) で任意の DSA を選択し Relay 機能を有効化する必要があります。

Deep Security 9.5 以降、DSA が必要最低限の状態でインストール出来るようになりました。
DSAモジュールを大きくコアエージェント(基本機能モジュール)と各機能(不正プログラム対策、変更監視、Relay機能など)毎の機能モジュールの2つに分ける事で、 サイズの小さいコアエージェントでインストールを実施した後、環境毎のセキュリティーポリシーや手動での各機能の有効化により、必要な機能モジュールをインストールします。
これにより、マシン上でDSAが専用するスペースを必要最低限にとどめる事が可能となりました。

例:必要最低限の状態でインストール。その後、Relayの機能とアンチマルウェア機能、侵入防御機能のみを有効化。

Relayの有効化手順

以下にDSAでRelayを有効化する手順を説明します。
  1. DSMの[コンピュータ]でRelay機能を有効化するDSAを選択、右クリックで[詳細]を選択します。
  2. DSAの概要ページが表示されますので、[処理]タブをクリックします。
  3. [ソフトウェア]セクションで[Relayの有効化]ボタンをクリックします。

一度[Relayの有効化]を行うと、DSAの再インストールを行わない限り、無効化できません。
[Relayの有効化]を行う場合には、事前にどのDSAでRelay機能を有効化するかご検討ください。


よくある質問

Q: Relay無しでもDeep Securityを運用できますか。

A: いいえ。セキュリティアップデートやソフトウェアのダウンロード及び配布のために、環境毎にRelayが少なくとも1つは必要です。


Q: 32bit環境にインストールされたDSAでRelayを有効化できますか。

A: Relay機能は64bit環境にインストールされたDSAでのみ有効化できます。


Q: 間違って[Relayの有効化]を行ってしまいました。Relay機能を止める方法はありますか。

A: 一度[Relayの有効化]を行うと、DSAの再インストールを行わない限り、無効化できません。
再インストール後は、DSM上でコンピュータの削除と再登録を行ってください。

vCenter Server と同期している場合は、DSAのアンインストール後に、vSphere Client上で[インベントリから削除]と [インベントリへの追加]を行ってから、DSAの再インストールを実施してください。


Q: 64bit環境にインストールされたDSAでRelayを有効化したいのですが、[Relayの有効化]ボタンが存在しません。

A: [管理]>[アップデート]>[ソフトウェア]>[ローカル]にお使いの環境に対応するソフトウェアパッケージがインポートされている事を確認してください。

その他

Windows ファイアウォールや iptables など、OS 標準のファイアウォールを使用する環境の場合、プログラムまたは TCP ポート 4122 への通信を手動で許可する必要があります。

これは、旧バージョンからアップグレードした場合も同様です。たとえば、Windows ファイアウォールを使用している DSR 9.0 Windows を 9.5 にアップグレードした場合、アップグレード後にルール (受信の規則) を追加しないと、セキュリティアップデートができなくなりますのでご注意ください。なお、本事項については Readme にも既知の制限事項として記載されています。