[ケース1]
Apex One サーバのコンピュータ名にアクセスする際の名前解決に失敗した場合
管理コンソールを開くURLに、Apex One サーバのコンピュータ名が含まれている場合、そのコンピュータ名に対する名前解決に失敗することで、管理コンソールが開けない場合があります。
(管理コンソールを開く際に、コンピュータ名とIPアドレスのどちらを利用するかは、Apex One サーバをインストールする際に選択します。)
次の手順でURLのコンピュータ名の部分をIPアドレスに書き換えることで、
管理コンソールを開けるかどうか確認してください。
操作方法
Apex One サーバのコンピュータ名が『testserver』、IPアドレスが『192.168.0.1』、SSLが有効である場合を例にして説明します。
- 管理コンソールを開けない事を確認します。
- URLのコンピュータ名の部分をIPアドレスに入力し直します。
- Internet Explorer(ブラウザ)の「更新」ボタンをクリックし、管理コンソールを開けるかどうか確認します。
上記の操作で現象回避する場合は、ネットワーク内のコンピュータ名の名前解決の失敗が原因です。根本の原因を解決する必要がありますので、ネットワーク管理者に名前解決の問題を解消するよう伝えてください。
[ケース2]
ファイアウォールにより、Apex One サーバへの通信がブロックされた場合
管理コンソールを開くには、管理コンソールを開きたいコンピュータから、Apex One サーバ内のファイルへアクセスできる必要があります。
ここで、次のような条件下で Apex One を使用する環境内にファイアウォール機能が存在する場合、管理コンソールへアクセスする際に必要な通信がブロックされる事により、管理コンソールが開けない事があります。
よくある例
- 管理コンソールを開きたいコンピュータ上、または Apex One サーバのコンピュータ上でWindowsファイアウォールやサードパーティ製のファイアウォールが動作している
- Apex One サーバと管理コンソールを開きたいコンピュータとの間にサードパーティ製ファイアウォール製品が設置、あるいは動作している
- Apex One サーバと管理コンソールを開きたいコンピュータとの間にルータが設置され、そのルータに付属しているファイアウォール機能が動作している
現象回避できた場合は、Apex One サーバへのアクセスに必要な通信及びポート番号をファイアウォールで制限しないよう除外設定してください。
(ファイアウォールの操作、設定方法などは各メーカーへお問い合わせください。)
Apex One サーバへアクセスするのに必要な通信、ポート番号の確認方法は次の製品Q&Aを参照してください。
Trend Micro Apex One で通信を許可する必要のあるポート
[ケース3]
Apex One サーバ、あるいはWEBサーバのサービスが停止している場合
管理コンソールを開くなど、Apex One サーバに関わる機能を使うには、以下のサービスが動作している必要があります。
-
Apex One サーバのサービス
- Apex One Master Service
- Webサーバのサービス
-World Wide Web Publishing Service
上記サービスのいずれかが、停止していると管理コンソールは開きません。
操作方法
- [スタート]メニューから[ファイル名を指定して実行]をクリックします。
- [ファイル名をして実行]が開きますので、“services.msc”入力し「OK」ボタンをクリックします。
- [サービス]が開きますので、各サービスの稼動状況を確認します。
下記の例は、「Apex One Master Service」です。
「状態」の項目に“開始”と記載されていれば正常です。
下記の例のように「状態」の項目が“空白”の場合はサービスが停止しています。
- 該当のサービスを選択した状態で、メニューバーにある「サービス開始ボタン」をクリックします。
- サービスが開始されることを確認し、その後管理コンソールを開けるかどうか確認します。
サービスが停止していた根本の原因、またはサービスを開始出来ない原因を確認するには、 更なる切り分けや調査などが必要です。
次の製品Q&Aを参考に発生条件や現象の再現性を可能な範囲で確認した上で、サポートセンターまでお問い合わせください。
[ケース4]
管理コンソールを開くために必要なファイルへリダイレクトが出来ない場合
スタートメニューやデスクトップ上のショートカットアイコンから管理コンソールを起動する時は、まず初めに「default.htm」ファイルが実行され、次に「cgiChkMasterPwd.exe」が実行され、そして管理コンソールが表示されます。
(「defaulthtm」ファイルには、「default.htm」が実行されると、そのまま「cgiChkMasterPwd.exe」を実行(リダイレクト)させるような命令が記載されています)
「cgiChkMasterPwd.exe」へリダイレクト出来ない場合は管理コンソールを開けません。
次の手順でURLを書き換えることで、管理コンソールを開けるか確認してください。
操作方法
Apex One サーバのコンピュータ名が『TestServer』、SSLが有効である場合を例にして説明します。
- 管理コンソールを開けない事を確認します。
- Internet ExplorerなどブラウザのURL欄を確認します。
- 記載されたURLが次のURLの状態で表示が止まっている場合は、
“https://*******/officescan/default.htm”
以下のURLを上書きします
“https://*******/officescan/console/html/cgi/cgiChkMasterPwd.exe”
- Internet Explorer(ブラウザ)の「更新」ボタンをクリックし、管理コンソールを開けるかどうか確認します。
本項目で紹介している内容は、あくまでも管理コンソールを開くための現象回避方法です。
リダイレクトできない根本の原因を調査、解決する場合はサポートセンターまでお問い合わせください。
[ケース5]
WEBサーバを使用する他のアプリケーションが、Apex One サーバで使用するWEBサーバのポート番号と競合している場合
Apex One では、管理コンソールでの管理や配下のApex One セキュリティエージェントとの通信のやりとりをするのに、Webサーバ(IIS)を使用しています。
Apex One だけではなく、他のアプリケーションでもWebサーバを使用しており、さらに使用しているポート番号が重複している場合、本現象が発生する場合があります。
よくある例
- IISとIISの規定のWEBサイトを使用するWEBアプリケーションを導入している環境へ、Apex One サーバを後からインストールし、Apex Oneの使用するWEBサーバもIISで規定のWEBサイトを選択した
- Apex Oneサーバを導入している環境へ、あとからWEBサーバを使うアプリケーションを導入した
- IISの既定のWEBサイト(80番ポート)へ Apex One サーバをインストールしたが、他のWebアプリケーションも既定のWEBサイト(80番ポート)を使用している
もし重複している場合は、該当Webアプリケーションを一時的に停止する操作などを行い、使用しているポート番号を解放することで現象回避できるかどうか確認してください。
Apex One サーバへアクセスするのに必要な通信、ポート番号の確認方法はこちらを参照してください。
現象回避できた場合は、Apex Oneサーバ、あるいは他のWebアプリケーションの使用するポート番号を重複しないように変更してください。
※Apex One サーバ側の使用ポート番号を変更する場合は、再インストールが必要です。
[ケース6]
システム要件に含まれていないブラウザを使用している場合
Apex One では、システム要件に含まれないブラウザで管理コンソールを開いた場合、正常に表示されない可能性がございます。
システム要件をご確認いただき、適切なブラウザをご利用ください。
Trend Micro Apex One のシステム要件について
Trend Micro Apex One Service Pack 1 - Patch 1 (ビルド 12380) 以降、Apex One サーバ Web コンソールの要件から Internet Explorer は削除されました。