DSRと直接通信できない環境にDSAをインストールした場合、下記の問題が発生します。
- 問題1: DSR からの各機能のソフトウェア配信に失敗する。
- 問題2: DSR からパターンファイルのダウンロードができない。
- 問題3: DSR から最新のカーネルサポートパッケージのダウンロードができない。
9.6以前のバージョンでは、DSRへ接続するためのプロキシ設定が設定できないため、プロキシを介してDSRと通信する必要がある環境では、常にこれらの問題が発生します。
なお、10.0以降のバージョンでプロキシ設定を行う手順については、以下の製品Q&A をご参照ください。
「問題1: DSR から各機能のソフトウェア配信に失敗する。」の回避方法
通常、各機能に必要なモジュールは、DSAの有効化後にポリシーが適用されたタイミングで、DSR から配信されますが、DSRと通信ができない環境では、モジュールを配信できません。
この場合、下記の手順でDSAをインストールすることで、各機能に必要なモジュールを一緒にインストールすることができます。
各手順中に記載されている「不要なモジュールファイル(*.dsp)」とは、有効化する予定の無い保護機能のモジュール、ライセンスが無く使用できない保護機能のモジュールを指します。
Deep Security Agent 11.0 Update 3 以降 / 10.0 Update 14 以降 / 9.6 Service Pack 1 Patch1 Update 20 以降 の Windows 環境の場合
- インストーラパッケージを DSM にインポートします。
- 管理コンソール > [管理] > [アップデート] > [ソフトウェア] > [ローカル]を開きます。
- 対象のパッケージを選択し[エクスポート] > [パッケージのエクスポート]を選択します。※誤って[インストーラのエクスポート]を選択しないようご注意ください。
- エクスポートした zipファイルをインストール対象マシンにコピーし、任意のパスで解凍します。
- 下記のFAQを参考に、不要なモジュールファイル(*.dsp)を削除します。
- コマンドプロンプトを管理者権限で起動し、解凍先のフォルダに移動します。
- 以下のコマンドを実行してDSAをインストールします。
msiexec.exe /i [DSAインストーラのファイル名] ACTIVEDSPPLUGIN="Yes"
例)
msiexec.exe /i Agent-Core-Windows-11.0.0-439.i386.msi ACTIVEDSPPLUGIN="Yes"
Deep Security Agent 11.0 Update 3 未満 / 10.0 Update 14 未満 / 9.6 Service Pack 1 Patch1 Update 20 未満 の Windows 環境の場合
- インストーラパッケージを DSM にインポートします。
- 管理コンソール > [管理] > [アップデート] > [ソフトウェア] > [ローカル]を開きます。
- 対象のパッケージを選択し[エクスポート] > [パッケージのエクスポート]を選択します。※誤って[インストーラのエクスポート]を選択しないようご注意ください。
- エクスポートした zipファイルをインストール対象マシンにコピーし、任意のパスで解凍します。
- 下記のFAQを参考に、不要なモジュールファイル(*.dsp)を削除します。
- 解凍先フォルダに保存されたDSAインストーラ(*.msi)を管理者権限で実行して、DSAをインストールします。
Linux 環境の場合
- インストーラパッケージを DSM にインポートします。
- 管理コンソール > [管理] > [アップデート] > [ソフトウェア] > [ローカル]を開きます。
- 対象のパッケージを選択し[エクスポート] > [パッケージのエクスポート]を選択します。※誤って[インストーラのエクスポート]を選択しないようご注意ください。
- エクスポートした zipファイルをインストール対象マシンにコピーし、任意のパスで解凍します。
- 下記のFAQを参考に、不要なモジュールファイル(*.dsp)を削除します。
- KSP(カーネルサポートパッケージ)から抽出した必要なモジュールファイル(*.dsp)をコピーします。ご利用のカーネルバージョンに対応したモジュールファイル(*.dsp)が含まれていない場合、ダウンロードセンタから入手したKSPに含まれる該当バージョンのモジュールファイル(*.dsp)を追加してください。
- /opt/ds_agent ディレクトリを作成し、各ファイルをコピーします。
- 以下のコマンドを実行してDSAをインストールします。
# rpm -i /opt/ds_agent/"インストーラ名"
例)
# rpm -i /opt/ds_agent/Agent-Core-RedHat_EL7-11.0.0-662.x86_64.rpm
「問題2: DSR からパターンファイルのダウンロードができない。」の回避方法
以下設定を有効にします。
- 管理コンソール > [管理] > [システム設定] > [アップデート]タブ > 「Relay に直接接続できない場合、セキュリティアップデート元からの直接ダウンロードをAgent/Applianceに許可」
「問題3: DSR から最新のカーネルサポートパッケージのダウンロードができない。」の回避方法
使用中の DSA のカーネルバージョンをアップグレードする場合などに必要となる手順です。
DSA から DSR へ直接接続が不可能な場合、KSP 配信に失敗するためローカルで展開して回避します。
KSP の詳細については以下のQ&Aをご参照ください。
- DSM に必要なインストーラおよび KSP を事前にインポートします。
-
管理コンソールで[管理]-[アップデート]-[ソフトウェア]-[ローカル]を開きます。
-
DSM より Agent のインストールパッケージ(.zip形式)および KSP(.zip形式)をエクスポートします。
- Agent 側にて任意のディレクトリを作成します。
例:mkdir /tmp/dsa_tmp - 手順3.でエクスポートしたインストールパッケージおよび KSP を手順4.で作成したディレクトリの配下にコピーし、解凍します。
※ KSP を解凍する際、上書き確認が表示される場合は「ALL」で上書きします。 - Agent をインストールします。フルパッケージでなく、コアモジュール(Agent-Core-RedHat_xx-9.x.x-xx.rpm)をご使用ください
- "/var/opt/ds_agent/"の配下に"downloads"フォルダを作成します。
例:mkdir /var/opt/ds_agent/downloads
※ ディレクトリパスは"/opt/ds_agent"でなく、"/var/opt/ds_agent"となりますのでご留意ください。 - 手順5で解凍した.dspファイルをdownloadsにコピーします。
例:#cp /tmp/dsa_tmp/*.dsp /var/opt/ds_agent/downloads/ - DSA を有効化します。
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