本製品 FAQ では、アップデートエージェントの概要および設定方法について説明します。
※アップデートエージェント自体のアップデートには影響はございません。
アップデートエージェントとは
アップデートエージェントとは、Apex One サーバとエージェント間のネットワークが低帯域幅である場合や混雑が予想される場合などに、コンポーネントのアップデート時におけるネットワーク帯域への負荷を軽減させることを目的とした機能です。
例えば、エージェント端末が属するネットワークが複数のセグメント化されており、それぞれのセグメントからApex One サーバへ接続する場合、ネットワーク帯域の混雑が予想されるセグメントにおいては、そのセグメント内の特定の Apex One エージェントをアップデートエージェントに設定し、同じセグメントに属するその他エージェントはアップデートエージェントに設定した Apex One エージェントからコンポーネントをアップデートすることができます。
〇 ActiveUpdateサーバ
↓
〇 Apex One サーバ
↓
この部分のネットワーク帯域の負荷を軽減します
↓
〇 アップデートエージェントに設定した Apex One エージェント
↓
〇 一般の Apex One エージェント
これにより、Apex One サーバと特定のセグメントの Apex One エージェント間におけるアップデート時の負荷を、Apex Oneサーバと 1 台のアップデートエージェント間の負荷だけに軽減することが可能です。
システム要件
エージェント端末をアップデートエージェントとして設定する場合は、システム要件を満たしているかどうかご確認ください。
Apex One システム要件
アップデートエージェント1台に対して、収容するエージェント数について
アップデートエージェントが同時に処理できるエージェントアップデート要求の最大数は、コンピュータのシステム仕様によって異なります。
以下のデータは社内テストに基づいています。参考情報としてご利用ください。
これらの数値は、アップデートエージェントとしてのみ実行されているコンピュータに基づいていることに注意してください。
CPU(プロセッサ) | コア | RAM | ネットワーク | 対応OS | 接続数 |
---|---|---|---|---|---|
Intel(R) Core(TM) i5 CPU 760 @ 2.80GHz | 4 | 8GB | 100Mbps | Windows10 | 400 |
Intel(R) Core(TM) i5 CPU 760 @ 2.80GHz | 4 | 8GB | 1Gbps | Windows10 | 900 |
Intel(R) Xeon(R) Platinum 8259CL CPU @ 2.50GHz | 8 | 16GB | 10Gbps | Windows10 | 7700 |
アップデートエージェントの設定方法
特定のエージェントをアップデートエージェントに設定する方法は以下のとおりです。
- 以下の手順にて、ルートドメインはすべてのエージェントがアップデートエージェントとして指定されることになるため、選択できません。
- IPv6 シングルスタックのアップデートエージェントからIPv4 シングルスタックエージェントには、アップデートを直接配信することができません。
同様に、IPv4シングルスタックのアップデートエージェントからIPv6 シングルスタックエージェントにも、アップデートを直接配信することができません。
このような場合に、アップデートエージェントからエージェントにアップデートを配信するには、IP アドレス変換が可能なDeleGate などのデュアルスタックプロキシサーバが必要です。
- Apex One サーバの Web 管理コンソールを開きます。
- メニューより、[エージェント] → [エージェント管理] を選択します。
- エージェントツリーからアップデートエージェントに設定するエージェントを選択します。
- エージェントを選択した状態のまま、上部のメニューから、[設定] をクリックし、[アップデートエージェント設定] を選択します。
- アップデートエージェントとして機能する項目を選択し、[保存] をクリックします。
アップデートエージェントのアップデート元の設定
アップデートエージェントに設定した Apex One エージェントが、コンポーネントをアップデートするアップデート元を設定します。
〇 ActiveUpdateサーバ
↓
〇 Apex One サーバ
↓
この部分の設定を行います。
↓
〇 アップデートエージェントに設定した Apex One エージェント
↓
〇 一般の Apex One エージェント
- Apex One サーバの Web 管理コンソールを開きます。
- メニューから [アップデート] → [エージェント] → [アップデート元] を選択します。
- アップデートエージェントが Apex One サーバから最新のコンポーネントをアップデートする場合は、以下の項目にチェックを付けます。
アップデート元を別途指定される場合には、[ユーザ指定アップデート元] にチェックを入れ、[ユーザアップデート元リスト] にて[追加] を選択し、アップデート元を追加します。
一般のエージェントのアップデート元をアップデートエージェントへ変更する方法
Apex One エージェントのアップデート元を、アップデートエージェントへ変更するには以下の手順を実施します。
〇 ActiveUpdateサーバ
↓
〇 Apex One サーバ
↓
〇 アップデートエージェントに設定したApex One エージェント
↓
この部分の設定を行います。
↓
〇 一般のApex One エージェント
2.メニューから、[アップデート] → [エージェント] → [アップデート元] を選択します。
3.[ユーザ指定のアップデート元] にチェックをいれます。
[ユーザ指定アップデート元リスト] にて[追加]を選択し、アップデート元を追加します。
4.表示された画面で、エージェントのIP アドレスを入力します。
「IPv4 のアドレス範囲」「IPv6 のプレフィックスおよび長さ」または、その両方を入力します。
5.ドロップダウンリストから事前に設定したアップデートエージェントを選択します。
〇アップデートエージェントのIPアドレスを使用して接続する
〇アップデートエージェントのホスト名を使用して接続する
6. [保存] をクリックします。
7.[すべてのエージェントに通知] をクリックしてエージェントへ通知します。