Trend Micro Hosted Email Security(以下、HES)の利用を終了するときに必要な手順を以下に記載していますので、ご確認ください。
作業手順
- Step 1ファイアウォール設定の確認
- Step 2中継先送信メールサーバの変更
- Step 3DNSサーバのMXレコードを変更
- Step 4管理コンソールでのドメイン削除
- Step 5Webサービスのアンインストール
- Step 6ファイアーウォール設定の再確認
Step 1 ファイアウォール設定の確認
HES から配送されるメール、および HES へ送信するメールのみ許可するようファイアウォールを構成している場合、今後必要なIPアドレスを許可します。
Step 1ではHESのIPアドレスを禁止しないでください。メールの送受信ができなくなります。
全ての手順が完了した後、必要に応じて再度設定してください。
Step 2 送信メールサーバの変更
送信メールサーバをHESに設定している場合は、今後利用するMTAに変更します。
この手順により、送信メールはHESへ配送されなくなります。
Step 3 DNSサーバのMXレコードを変更
DNSサーバのMXレコードを変更します。
HESのドメインとしては以下が記載されていますので、今後利用するMTAのドメインに変更してください。
- in.hes.trendmicro.com
SPFレコードやDNSゾーンファイルを変更している場合は、これらの設定も確認してください。
この手順により、受信メールは今後利用するMTAから配送されるようになります。
MXレコードの変更方法がわからない場合は、契約されている ISPヘルプデスクまたはDNS技術者にお問い合わせください。
完全な移行 (DNSの伝播) には、目安として48時間程度かかります。この期間は、HESから受信メールが届きます。
Step 3実施後は、今後利用するMTAからメールが届くことを必ずご確認ください。
Step 4 管理コンソールでのドメイン削除
Step 4は、Step3実施後、完全な移行が完了した上で実施してください。
完全な移行が完了していない場合メールが受信できなくなります。
以下の操作で、全てのドメインを削除してください。
- HESの管理コンソールにログインします。
- [ドメイン]をクリックします。
- 全てのドメインのチェックボックスをオンにし、「削除」をクリックします。
Step 5 Webサービスのアンインストール
HESのWebサービスを利用しており、WebサービスクライアントおよびActive Directory同期ツールをインストールしている場合は該当の端末からアンインストールします。
Step 6 ファイアウォール設定の再確認
ファイアウォール設定を再度確認し、必要に応じて変更してください。