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MCPエージェントとは?

Trend Micro Management Communication Protocol (以下、MCP) は、トレンドマイクロの管理下の製品に対する次世代エージェントです。MCP はTrend Micro Management Infrastructure (以下、TMI) の代替として、Control Manager と管理下の製品間の通信に使用されます。
MCPに関する詳細は、Control Manager 管理者ガイド P.24~ を参照してください。

Control Manager 管理者ガイドで解説されているMCPの特徴の中で、Windows版ServerProtectでは以下の機能に対応しておりません。

  • 双方向通信
  • シングルサインオン

※ServerProtect for Windows 5.8 においては、Patch 7 (ビルド 1570) 適用時にMCPが自動的にインストールされます。

Windows版ServerProtectの各シリーズで、以下のビルド以降からControl Manager エージェントがMCPエージェントに更新されます。

製品名MCP対応ビルド
ServerProtect for Windows 5.8Patch 5 (ビルド 1423)
ServerProtect for NetApp 5.8Service Pack 1 Patch 1 (ビルド1229)
ServerProtect for EMC Celerra 5.8Patch 2 (ビルド 1443)
ServerProtect for Storage 6.0初期ビルドから実装済み

MCPエージェントで利用される通信

Windows版ServerProtectでは、片方向通信のみサポートされますので、MCPに置き換わる事によってServerProtect側の待受けポートが追加される事はありません。

MCPエージェントで利用されるのは、常にServerProtect→Control Managerの管理コンソールの通信ポートになります。


 

MCPエージェントのサービスおよびプロセス

MCPエージェントのサービス名は、"Trend Micro Control Manager Agent"、プロセス名は"CMAgent.exe"です。


 

MCPエージェントが導入されている事を確認する方法

上述のサービスが登録されており、管理コンソール上の[CMエージェントの設定]画面にControl Managerの登録状況が表示されていれば、MCPエージェントが導入されています。


 

MCPエージェント対応のPatchをインストールしたものの、MCPエージェントのインストールをスキップした場合、[CMエージェントの設定]画面の登録ステータスとして「Control Managerエージェントはインストールされていません」と表示されます。


 

MCPエージェント単体をインストールする方法

Patch適用時にMCPエージェントのインストールをスキップし、後からMCPエージェント単体をインストールする場合、C:\Program Files\Trend\SProtect\SMS\CMAgent\MCP_CMAgent.exeをダブルクリックします。

  • 上記は初期設定のインストールフォルダ上にServerProtectをインストールした場合のパスです。インストールフォルダを変更されている場合、インストールフォルダ配下の.\SMS\CMAgent\MCP_CMAgent.exeを探してください。
  • MCPエージェント対応のPatchを適用した後、MCPエージェントを導入しないままHotFixを適用してからこの方法を実施すると、インフォメーションサーバのバージョン不一致によってインストールができなくなる可能性があります。その場合、適用されたHotFixをアンインストールしてPatch導入時のビルドにロールバックし、MCPエージェントをインストールした後にHotFixを再適用します。


 

MCPエージェントのアンインストール方法

※ServerProtect for Windows 5.8 においては、Patch 7以降では初期状態でMCPエージェントがインストールされますため、アンインストールしないようにしてください。

Windowsの[コントロールパネル] - [プログラムと機能] から、"Trend Micro Control Manager Agent for ServerProtect"をアンインストールします。

  • ServerProtect for Storage 6.0では、初期ビルドをインストールした時点からMCPエージェント導入済みとなっているため、MCPエージェント単体をアンインストールする方法はありません。
  • MCPエージェント対応のPatchを適用した後、HotFixを適用してからMCPエージェントをアンインストールすると、「MCPエージェント単体をインストールする方法」に従って再インストールを試みても、インフォメーションサーバのバージョン不一致によってインストールができなくなる可能性があります。その場合、適用されたHotFixをアンインストールしてPatch導入時のビルドにロールバックし、MCPエージェントをインストールした後にHotFixを再適用します。


 

旧Control Manager エージェント (TMIエージェント)の扱い

MCPエージェント対応のPatchをインストールする段階で、TMIエージェントがアンインストールされ、MCPエージェントがインストールされます。

Patch適用時にMCPエージェントのインストールをスキップする事は可能ですが、それはあくまでControl Managerを利用しないユーザ向けのオプションです。

最新ビルドとTMIエージェントの組み合わせはサポート対象外となりますので、Control ManagerでServerProtectを管理している場合、最新Patch適用時に必ずTMIエージェントをMCPエージェントに置き換えてください。

また、TMIエージェント自体は既に開発を終了しており、今後TMIエージェントで発生したいかなる問題に対してもTMIエージェント自体の修正は行わず、MCPエージェントに置き換える形での解決策が提供されます。

今後、Control Manager側でも、予告無しにTMIエージェントが管理対象から外される可能性もありますので、TMIエージェントをご利用中のお客様は、出来る限り早急なMCPエージェントへのアップグレードを強くお勧めします。


 

Webサーバ認証について

管理コンソール上の[CMエージェントの設定]画面に「Webサーバ認証」項目が存在し、ユーザ名とパスワードを入力する欄があります。

これは、Control Manager管理コンソール用のログインアカウント情報を登録する項目では無く、Control Manager 上のIISで認証を要求される場合のみ、入力が必要となる項目です。

IISの初期設定では、匿名アクセスが許可されているため、多くの場合、この項目へユーザ名とパスワードを入力する必要がありません。

IISの認証に関する詳細は、マイクロソフト社の文献を参照してください。