MCPエージェントとは?
Control Manager 管理者ガイドで解説されているMCPの特徴の中で、Windows版ServerProtectでは以下の機能に対応しておりません。
- 双方向通信
- シングルサインオン
※ServerProtect for Windows 5.8 においては、Patch 7 (ビルド 1570) 適用時にMCPが自動的にインストールされます。
Windows版ServerProtectの各シリーズで、以下のビルド以降からControl Manager エージェントがMCPエージェントに更新されます。
製品名 | MCP対応ビルド |
---|---|
ServerProtect for Windows 5.8 | Patch 5 (ビルド 1423) |
ServerProtect for NetApp 5.8 | Service Pack 1 Patch 1 (ビルド1229) |
ServerProtect for EMC Celerra 5.8 | Patch 2 (ビルド 1443) |
ServerProtect for Storage 6.0 | 初期ビルドから実装済み |
MCPエージェントで利用される通信
Windows版ServerProtectでは、片方向通信のみサポートされますので、MCPに置き換わる事によってServerProtect側の待受けポートが追加される事はありません。
MCPエージェントで利用されるのは、常にServerProtect→Control Managerの管理コンソールの通信ポートになります。
MCPエージェントのサービスおよびプロセス
MCPエージェントのサービス名は、"Trend Micro Control Manager Agent"、プロセス名は"CMAgent.exe"です。
MCPエージェントが導入されている事を確認する方法
上述のサービスが登録されており、管理コンソール上の[CMエージェントの設定]画面にControl Managerの登録状況が表示されていれば、MCPエージェントが導入されています。
MCPエージェント対応のPatchをインストールしたものの、MCPエージェントのインストールをスキップした場合、[CMエージェントの設定]画面の登録ステータスとして「Control Managerエージェントはインストールされていません」と表示されます。
MCPエージェント単体をインストールする方法
Patch適用時にMCPエージェントのインストールをスキップし、後からMCPエージェント単体をインストールする場合、C:\Program Files\Trend\SProtect\SMS\CMAgent\MCP_CMAgent.exeをダブルクリックします。
- 上記は初期設定のインストールフォルダ上にServerProtectをインストールした場合のパスです。インストールフォルダを変更されている場合、インストールフォルダ配下の.\SMS\CMAgent\MCP_CMAgent.exeを探してください。
- MCPエージェント対応のPatchを適用した後、MCPエージェントを導入しないままHotFixを適用してからこの方法を実施すると、インフォメーションサーバのバージョン不一致によってインストールができなくなる可能性があります。その場合、適用されたHotFixをアンインストールしてPatch導入時のビルドにロールバックし、MCPエージェントをインストールした後にHotFixを再適用します。
MCPエージェントのアンインストール方法
※ServerProtect for Windows 5.8 においては、Patch 7以降では初期状態でMCPエージェントがインストールされますため、アンインストールしないようにしてください。Windowsの[コントロールパネル] - [プログラムと機能] から、"Trend Micro Control Manager Agent for ServerProtect"をアンインストールします。
- ServerProtect for Storage 6.0では、初期ビルドをインストールした時点からMCPエージェント導入済みとなっているため、MCPエージェント単体をアンインストールする方法はありません。
- MCPエージェント対応のPatchを適用した後、HotFixを適用してからMCPエージェントをアンインストールすると、「MCPエージェント単体をインストールする方法」に従って再インストールを試みても、インフォメーションサーバのバージョン不一致によってインストールができなくなる可能性があります。その場合、適用されたHotFixをアンインストールしてPatch導入時のビルドにロールバックし、MCPエージェントをインストールした後にHotFixを再適用します。
旧Control Manager エージェント (TMIエージェント)の扱い
MCPエージェント対応のPatchをインストールする段階で、TMIエージェントがアンインストールされ、MCPエージェントがインストールされます。
Patch適用時にMCPエージェントのインストールをスキップする事は可能ですが、それはあくまでControl Managerを利用しないユーザ向けのオプションです。
最新ビルドとTMIエージェントの組み合わせはサポート対象外となりますので、Control ManagerでServerProtectを管理している場合、最新Patch適用時に必ずTMIエージェントをMCPエージェントに置き換えてください。
また、TMIエージェント自体は既に開発を終了しており、今後TMIエージェントで発生したいかなる問題に対してもTMIエージェント自体の修正は行わず、MCPエージェントに置き換える形での解決策が提供されます。
今後、Control Manager側でも、予告無しにTMIエージェントが管理対象から外される可能性もありますので、TMIエージェントをご利用中のお客様は、出来る限り早急なMCPエージェントへのアップグレードを強くお勧めします。
Webサーバ認証について
管理コンソール上の[CMエージェントの設定]画面に「Webサーバ認証」項目が存在し、ユーザ名とパスワードを入力する欄があります。
これは、Control Manager管理コンソール用のログインアカウント情報を登録する項目では無く、Control Manager 上のIISで認証を要求される場合のみ、入力が必要となる項目です。
IISの初期設定では、匿名アクセスが許可されているため、多くの場合、この項目へユーザ名とパスワードを入力する必要がありません。
IISの認証に関する詳細は、マイクロソフト社の文献を参照してください。