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事象

2017年10月19日時点で、AWSクラウドアカウント同期機能をお使いの環境にて新しくEC2インスタンスを有効化した場合に、管理コンソールの[コンピュータ]タブ上クラウドアカウントのコンピュータとして有効化されず、クラウドアカウント外のコンピュータとして有効化される事象が発生しています。
本事象は、2017年10月14日にAWS側でSMBIOSのアップグレードが実施されたことが原因で発生しています。

対処方法

(2017/10/26 更新) DSAの最新バージョンの利用

問題に対応した最新版のDSAを利用することで、本問題が解消されます。
最新のDSAをご利用いただいていない場合は、最新版DSAへアップグレードしてください。

問題が解消されるDSAのバージョン、ビルド番号については以下となります。

バージョン修正済バージョン名ビルド番号
10.1(Feature Release)10.1 CPWindows版:10.1.0-357
Linux版:10.1.0-356
10.010.0 Update 5 CP10.0.0-2551
9.69.6 SP1 P1 U12 CP9.6.2-8198

■更新履歴
2017年10月24日
「Agentソフトウェアのインストール失敗」のアラートが出る問題が修正されたWindows版モジュール(10.1.0-357)がリリースされました。

2017年10月23日
DSA10.1の修正バージョンDSA 10.1 CP(build 10.1.0-356)利用時、「Agentソフトウェアのインストール失敗」のアラートが発生することを確認しており、原因調査を進めています。DSAが正常に動作しない事象が発生する恐れがありますので、該当バージョンの利用を一時的に避けてください。本問題はWindows版DSA10.1.0-356でのみ発生します。

DSaaS環境では、以下の製品Q&Aの手順で、Agentのバージョンを選択してインストールできます。

Deep Security Agent の バージョンを選択してインストールする手順について

ホスト名を指定した有効化による暫定対策

DSAを有効化する際、AWS Account欄に表示されている「ホスト名」を指定することで事象を回避することができます。ただし、一度[コンピュータ欄]でDSAが有効化されている場合は、DSMから対象DSAの登録を削除し、DSAからコマンドで再有効化する必要があります。
以下ワークアラウンドのどちらかを実施いただくことで、AWS Account欄側でDSAを有効化することができます。

ワークアラウンド:コンピュータ欄側に有効化されたDSAが存在する場合

  1. DSMの管理コンソールにログイン後、[管理]>[システム設定]>[Agent]欄の「Agentによるホスト名指定を許可」にチェックが入っていることを確認します。
  2. [コンピュータ]タブ画面を表示し、画面左側の「Amazon Account」で[右クリック]>[今すぐ同期]をクリックします。

  3. [コンピュータ]タブ画面の[コンピュータ]欄に登録されているコンピュータで[右クリック]>[削除]を実行します。
  4. [AWS Account]欄に登録されているコンピュータの[ホスト名]をメモします。
    [ホスト名]欄が表示されていない場合、[列の追加]から[ホスト名]を追加します。

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  5. 対象のコンピュータにログイン後、以下コマンドを管理者権限で実行します。
    ■DSaaSの場合
    <Windows>
    C:\Program Files\Trend Micro\Deep Security Agent\dsa_control -r
    C:\Program Files\Trend Micro\Deep Security Agent\dsa_control -a dsm://agents.deepsecurity.trendmicro.com:443/ "tenantID:*****" "token:*****" "hostname:手順3.で確認したホスト名"

    <Linuxの場合>
    /opt/ds_agent/dsa_control -r
    /opt/ds_agent/dsa_control -a
    dsm://agents.deepsecurity.trendmicro.com:443/ "tenantID:*****" "token:*****" "hostname:手順3.で確認したホスト名"

    ◆ホスト名の入力した際のコマンド例
    /opt/ds_agent/dsa_control -a dsm://agents.deepsecurity.trendmicro.com:443/ "tenantID:******" "token:*******" "hostname:ec2-13-112-212-79.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com"

    ※注意※
    「tenantID」、「token」はご利用いただいているアカウント毎に異なりますので、以下製品Q&Aを参考にご確認ください。
    製品Q&A:Deep Security Agent でAgent の有効化を実施する手順について
    「作業手順(未登録のコンピュータを有効化)1.~4.」の手順を実施いただきご確認ください。

    ■オンプレミス版DSの場合
    <Windows>
    C:\Program Files\Trend Micro\Deep Security Agent\dsa_control -r
    C:\Program Files\Trend Micro\Deep Security Agent\dsa_control -a dsm://DSMのURL/ "hostname:手順3.で確認したホスト名"

    <Linuxの場合>
    /opt/ds_agent/dsa_control -r
    /opt/ds_agent/dsa_control -a dsm://DSMのURL/ "hostname:手順3.で確認したホスト名"

  6. DSMにログイン後、[コンピュータ]タブ画面の[AWS Account]欄で対象のコンピュータが有効化されていることを確認します。

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ワークアラウンド:AWSインスタンス作成時にDSAインストールスクリプトを実行する場合

※注意※
本手順では、DSMとAWSの同期間隔の都合上、インスタンスが作成されてから10分後にDSAのインストールが開始されます。インスタンス作成から10分間はDSAの保護が有効にならないことを予めご了承ください。

  1. ご利用いただいているDSAインストールスクリプトをテキストエディタで開きます。
    ※インストールスクリプトを使われていない場合は、以下製品Q&Aを参考に作成してください。
    製品Q&A:Deep Security AgentでAgentの有効化を実施する手順について
  2. スクリプトの以下箇所を修正・追記します。
    ■Linuxの場合
    ▼追記内容(Linux版)
    -------------------------------------------------
    sleep 600
    hn=$(curl http://169.254.169.254/latest/meta-data/public-hostname)
    if [[ -z $hn ]]; then hn=$(curl http://169.254.169.254/latest/meta-data/local-hostname); fi
    if [[ -z $hn ]]; then hn=$(curl http://169.254.169.254/latest/meta-data/public-ipv4); fi
    if [[ -z $hn ]]; then hn=$(curl http://169.254.169.254/latest/meta-data/local-ipv4); fi
    -------------------------------------------------
    <修正前>
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    <修正後>
    上記画像の「sleep 15」を削除し、「sleep 15」と同じ場所に「▼追記内容(Linux版)」を貼り付けます。
    「dsa_control -a」コマンド末尾に「"hostname:$hn"」を追記します。
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    ■Windowsの場合
    ▼追記内容(Windows版)
    -------------------------------------------------
    Start-Sleep -s 600
    $hn = curl http://169.254.169.254/latest/meta-data/public-hostname | select -Expand Content
    if ($hn -eq $null)
    {$hn = curl http://169.254.169.254/latest/meta-data/local-hostname | select -Expand Content}
    if ($hn -eq $null)
    {$hn = curl http://169.254.169.254/latest/meta-data/public-ipv4 | select -Expand Content}
    if ($hn -eq $null)
    {$hn = curl http://169.254.169.254/latest/meta-data/local-ipv4 | select -Expand Content}
    -------------------------------------------------
    <修正前>
    800pix

    <修正後>
    上記画像の「Start-Ssleep -s 15」を削除し、「Start-Ssleep -s 15」と同じ場所に「▼追記内容(Windows版」を貼り付けます。
    「dsa_control -a」コマンド末尾に「"hostname:$hn"」を追記します。
    800pix
  3. 修正したスクリプトを、AWS管理コンソール上の必要箇所に適用します。