原因
DSMは自身に割り当てられたCPUにより、DSA/DSVAとの通信(ハートビート)を定期的(標準では各10分に1回)に処理してお りますが、保護対象ノード数が多数(おおむね1,000台以上)の場合で一時的に処理が集中したり、DSMの処理負荷が上がった場合、ハートビートを処理 できず、「ハートビートの拒否」イベントが発生することがあります。
ハートビート間隔やアラート発令までの閾値についてはDSMの管理コンソール上の各ポリシーまたはコンピュータ画面の、[設定]-[一般]-[ハートビート]より変更が可能です。ハートビート間隔を標準より長くすることより、単位時間あたりのDSMのハートビート受信数(処理数)を減らすことができますが、DSMがAgent/Applianceからのイベントを受け取るまでの時間も長くなります。
「ハートビートの拒否」イベントが特定の保護対象ノードで連続(通常3回)して発生した場合、DSMは対象ノードが正常に動作していないと認識し、該当ノードを「オフライン」として処理します。
ハートビートの拒否イベントが頻繁に発生する場合、以下の対処を順にご検討ください。
対処方法
- DSMノードのCPU数を増やすことを検討します。CPU数を増やすことにより、ハートビート同時処理数が増加します。
- DSMノードの増設を検討します。DSMノードを増設することにより、ハートビート同時処理数が増加します。
- パフォーマンスプロファイルの変更により、1台のDSMのノードで処理できるハートビート処理数を増加させます。
パフォーマンスプロファイルは、以下リンクを右クリック>[名前を付けてリンク先を保存]で保存します。
パフォーマンスプロファイル
パフォーマンスプロファイル適用手順
パフォーマンスプロファイルの適用手順は以下の通りです。
- DSMにログインし、[管理]-[Managerノード]-[パフォーマンスプロファイル]-[インポート…]を選択します。
- ダウンロードしたパフォーマンスプロファイルファイルを指定し、インポートします。
- Aggressive_Trendというプロファイルが新たに選択できるようになるので、選択します。
- DSMの再起動を要求された場合、DSMのサービスを再起動します。
- DSMノードが複数存在する場合、すべてのDSMノードで3)-4)の動作を繰り返します。
- 本プロファイルを使用した場合、通常時に比べてDSMノードの使用率が高くなります。もともとCPU使用率が高い環境では効果が出ない、悪影響が出る場合があります。パフォーマンスプロファイル変更後、しばらくはCPU/メモリの消費状況を定期的に確認し、DSMのアラートおよびイベントメニューで今まで発生していなかったイベントが発生していないかをご確認ください。
- CPU負荷が非常に高負荷になるなど影響があった場合は変更前に使用していたパフォーマンスプロファイルに再度設定を変更してください。インストール時に設定されているDSMの標準プロファイルは「アグレッシブ」となります。
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本プロファイルを使用しても事象に改善が見られない場合、サポート窓口までお問い合わせください。その際、本サイトからダウンロードできるパフォーマンスプロファイルを使用しても効果が得られなかったことを合わせてご連絡ください。
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パフォーマンスプロファイルに関するお問い合わせについて、本Q&Aに記載されている以上のご案内はできかねますことを予めご了承ください。