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はじめに

Control Manager 7.0 以降では各コンポーネントのダウンロード時刻を一括して指定できるようになりました。
また、「インテリジェントダウンロード」機能によって管理者様が個別にダウンロード対象のコンポーネントを指定する手間が省けるようになります。
これらの変更に伴い、いくつかの画面のレイアウトやメニューに変更が加えられています。
 

アップデートに関連する画面における主な変更点

Control Manager 6.0 と 7.0 におけるアップデートに関連する画面における、主な変更点は次の通りです。
バージョン 6.0 における変更対象箇所バージョン 7.0 での同等機能に関する画面備考
[アップデート]-[手動ダウンロード]メニュー[アップデート]-[手動アップデート]メニューメニュー名が変更されました。
[アップデート]-[予約ダウンロード][アップデート]-[予約アップデート]メニューメニュー名が変更されました。
[アップデート]-[コンポーネントリスト]メニュー ーインテリジェントダウンロードに機能が含まれます
[アップデート]-[予約ダウンロードの除外設定]メニュー ー近年のインターネット接続環境の変化のため、本画面自体は廃止となりました。[予約アップデート]画面にて特定曜日にダウンロードするように指定することは引き続き可能です。
[アップデート]-[アップデート/配信の設定]メニュー (予約/手動アップデート画面に統合)"アップデート元"欄の「認証情報の指定」リンクをクリックすると入力できます。
[アップデート]-[配信計画]メニュー (予約/手動アップデート画面に統合)予約/手動アップデートそれぞれに1組ずつ、配信計画を指定することができるようになります。
[予約ダウンロード]ページにおけるコンポーネントごとの予約ダウンロード有無の設定[アップデート]-[予約アップデート]見た目は異なりますが、同等の機能があります。
[アップデート]-[予約ダウンロード]ページにある、各コンポーネント名をクリックして遷移した先のページ ーコンポーネント個別のダウンロード日時の設定はできません。
予約ダウンロード機能全体としての間隔指定は可能です。
[予約ダウンロード]および[手動ダウンロード]ページにある、「再試行間隔」(自動的にリトライします)くわしくは 製品Q&A:1119631「[予約ダウンロード] および [配信計画] 画面の仕様変更について」をご覧ください。
 
Control Manager 7.0 と Trend Micro Apex Central 2019 (以下、Apex Central 2019) におけるアップデートに関連する画面における、主な変更点は次の通りです。
Control Manager 7.0 における変更対象箇所Apex Central 2019 での同等機能に関する画面備考
[アップデート]-[手動アップデート]メニュー
[運用管理]-[アップデート]-[手動アップデート]メニューメニュー場所が変更されました。
[アップデート]-[予約アップデート]メニュー
[運用管理]-[アップデート]-[予約アップデート]メニュー
メニュー場所が変更されました。
※Apex Central 2019 の予約/手動アップデートの機能について、Control Manager 7.0 から変更はありません。

予約アップデートを設定する際の手順

1. 予約アップデートを行う時間帯や間隔を検討する

ご利用の環境やコンポーネントの状態で重視したい点を考慮しながら、予約アップデートを行う時間帯や間隔を検討しください。検討の際は、次の点について考慮してください。
    • ネットワーク帯域
    • 管理下の製品との通信によるControl Managerサーバの負荷
    • Control Managerサーバにインストールしているウイルス対策製品の予約検索時刻
    • 新しいパターンファイルなどの公開から、管理下の製品への配信までに要する時間
    • 管理下の製品における予約検索のタイミング
    • ご利用の環境で取れるリスクと取れないリスクを定義する
      • Control Managerサーバにかかる負荷に起因するリスク
      • パターンファイルを配信するまでに時間を要するリスク
 

2.「配信計画」の設定内容を検討する

どのようなタイミングで配信を行うか検討します。検討の際は、次の点について考慮してください。
      • ネットワーク帯域
      • 管理下の製品との通信によるControl Managerサーバの負荷
      • Control Managerサーバにインストールしているウイルス対策製品の予約検索時刻
      • コンポーネントを受け取る側の負荷
      • 優先して新しいコンポーネントを配信したい製品ディレクトリ
なお、ダウンロードするコンポーネントの総サイズによっては、Control Manager上でファイルが利用可能になるまでに時間を要する場合があります。配信計画を利用して指定した時刻に配信処理を開始したい場合は、ダウンロード開始時刻から最低でも30分~1時間ほどの十分な間をおくことを強く推奨します。
「猶予期間なし」「保留時間」を選択した場合はControl Managerのダウンロード処理が完了してから順次配信が始まります。是非ご活用ください。
 

3. 設定する

一般的な設定の流れは次の通りです。
      1. [予約アップデート]画面上部にあるフィルタを必要に応じて指定します。
      2. インテリジェントダウンロードの有効化/無効化を指定します。
        インテリジェントダウンロードを無効にする場合は、ダウンロードしたいコンポーネント名を適宜選択してください。
      3. アップデート元を指定します。インターネットに接続可能な環境であれば、「トレンドマイクロのアップデートサーバ」を選択してください。
      4. 「予約ダウンロードを有効にする」チェックボックスを有効にします。
      5. 前項での検討内容をもとに、Control Managerがコンポーネントをダウンロードするスケジュール(間隔、頻度)を指定します。
      6. 前項での検討内容をもとに、「配信計画」を指定します。(予約アップデートと手動アップデートそれぞれに1組ずつ、設定を作成することができます。)
 

予約アップデート時刻の指定例

あくまで予約アップデートの一般的な設定例を示すものです。設定内容は十分にご検討いただいた上で、お客様のご利用環境に合わせて必要十分なコンポーネントを適宜ダウンロードできるように設定してください。

(例1) 1日に1回、決まった時刻にダウンロードしたい

Control Manager 7.0 以降へアップグレード後(もしくは新規インストール後)、 [予約アップデート] 画面にて適宜ダウンロード時刻などを指定してください。(例:毎日 14:00から)

アップグレードした環境では、「すべてのパターンファイル/テンプレート (Deep Discovery不正プログラムパターンファイルを除く)」の設定が移行されています。アップグレード後には必ず設定時刻を確認してください。

  

(例2) できるだけ短い間隔でControl Managerにコンポーネントをダウンロードしたい

Control Manager 6.0 までは、アップデート処理が完了するまでの間に次回のアップデート時刻が来てしまうことによって、当初実行中であったアップデート処理がキャンセルされるとのお問い合わせが数多く寄せられていました。
Control Manager 7.0 以降では予約ダウンロード設定を一本化することにより、この問題がより発生しづらくなることが見込まれます。

15分間隔で予約ダウンロードするように設定する場合は、十分な回線速度およびControl Managerサーバのパフォーマンスが確保されることを事前に必ず確認してください。大きなサイズのコンポーネントをダウンロードしたり、差分パターンファイルをControl Managerが作成している間に次回のアップデートタイミングが来ないように、十分な間隔をあけることを強く推奨します。

 
スマートスキャン系のパターンファイルを必要としない環境では、6時間ごとにダウンロードすると1日に4回新しいコンポーネントの有無を確認することができ、おおむね必要十分なダウンロード間隔になると見込まれます。
 
スマートスキャン系のパターンファイルを必要とする環境では従来型パターンファイルと比べて短い間隔でコンポーネントが公開されます。そのため、別途Smart Protection Serverをスマートスキャン系コンポーネントの配信元として利用されることを推奨します。
一方、スマートスキャン系パターンファイルを必要としていない環境では、15分間隔のアップデートはコンポーネントの公開頻度と比べて短すぎることがほとんどです。
 

(例3) Control Managerサーバ~インターネット 間のネットワーク負荷が心配

ご利用の環境で一番ネットワーク帯域に空きがある時間帯に予約ダウンロードを行います。(例:夜間でかつ他のアプリケーションによるインターネットへの通信も少ない時間帯)
配信計画によって任意の時間帯に管理下の製品へ配信を行います。
 

(例4) Control Managerサーバ~管理下の製品 間のネットワーク負荷が心配

任意の時間帯にControl Managerにコンポーネントをダウンロードします。
Control Managerサーバと管理下の製品のネットワーク帯域に十分な空きがある時間帯に配信されるように、配信計画を設定してください。

(例5) Control Managerの負荷が心配

Control Managerには管理下の製品からステータス情報やログなどが頻繁に送られてきます。比較的Control Managerサーバの負荷が低いのは、管理下の製品の利用頻度が少ない時間帯です。
夜間帯で、かつControl Manager上および管理下の製品でウイルス対策製品の予約検索が実行されていない時間帯を選んでコンポーネントのダウンロードを行います。
配信計画によってControl Managerサーバの負荷の少ない時間帯に、管理下の製品へ配信を行います。

よくある質問

Q: バージョンアップした際、設定は引き継がれますか?

予約アップデートにおいては「すべてのパターンファイル/テンプレート (Deep Discovery不正プログラムパターンファイルを除く)」に適用したアップデート元や間隔および配信計画が引き継がれます。
手動アップデートにおいては、アップデート元および配信計画が引き継がれます。選択されるコンポーネントは初期設定のものとなります。
 

Q: ダウンロードされるコンポーネントサイズの目安は?

最適化などによりコンポーネントサイズが変わることがあります。そのため、必ずしも新しいコンポーネントサイズのほうが大きくなるとは限りません。
上記の理由により、サイズの目安についてはお答えいたしかねます。
 

Q: コンポーネントをダウンロードし終わるまでにどれくらいの時間がかかりますか?

コンポーネントのサイズの変更や、ご利用の環境でダウンロード対象となるコンポーネント数や回線状況が異なるため、一概にどれくらいの時間を要するかをお答えすることはできかねます。
一度、予約アップデート機能でダウンロードが見込まれるコンポーネントを手動でダウンロードしていただき、目安となる時間を見積もっていただくことを推奨します。
 

Q: ActiveUpdateサーバにパターンファイルが公開されるのは毎日何時ごろですか?

脅威の動向やアップロード作業などの兼ね合いもあり、毎日常に同じ時刻にパターンファイルを公開しているわけではございません。また、平常時であってもコンポーネントの種類によって公開のサイクルが異なるパターンが多く存在しています。
以上の理由により、明確な時刻はお答えいたしかねます。
 

Q: 予約/手動アップデートそれぞれに同じ配信計画を利用できますか?

利用できます。お手数ですが同一の配信計画の設定を、[予約アップデート]および[手動アップデート]画面にて作成してください。
 

Q: バージョン6.0と同様に各コンポーネントごとにダウンロード時刻などを指定できないのですか?

コンポーネントごとにダウンロード時刻を設定することはできません。
予約アップデートを設定する際の手順」に記載の、アップデート時間帯や頻度の見積もり方法を参考に、ご利用の環境に合った1種類の設定を適用してください。