ビュー:

説明

LDAP 連携環境におけるキャッシュ情報は、以下の3種類があります。
  • IP/User Cache ([管理]-[一般設定]-[ユーザの識別]-グローバルな認証キャッシュ)
  • DC Agent Cache
  • Local Object Cache

IP/User Cache

IP/User Cache は、IP アドレスとアカウント情報を紐づけたキャッシュ情報です。
IWSS / IWSVA では、LDAP連携によって ADサーバから取得したユーザーアカウント情報は、クライアント端末 IP アドレスを元に管理しており、IP アドレスとアカウント情報を紐づけて IWSS / IWSVA サーバ内に IP/User Cache としてキャッシュ情報を保持しています。
このキャッシュは、管理コンソールの[管理]-[一般設定]-[ユーザの設定]の[グローバルな認証キャッシュの設定]に従い動作します。

初回の認証完了後は、IWSVA サーバ上に IP/User Cache が保持されているため、 同一 IPアドレスからのアクセスが許可されます。
キャッシュの保持期間終了後またはIP/User Cache に存在しないクライアント端末からアクセスが発生した場合、クライアントブラウザ上に ユーザ名/パスワードの入力を促す認証画面が表示されます。
なお、以下の場合は、ブラウザ側が透過認証を行うため、バックグラウンドで認証処理が完了し、認証画面が表示されることなく、webアクセスが可能となります。
  • リクエスト元のクライアント端末が LDAP ドメインに参加している
  • Internet Explorer など、NTLM 認証対応ブラウザを使用している

DC Agent Cache

DC Agent Cache は、WMIDaemon (透過認証サービス)によって生成されるキャッシュ情報です。
WMIDaemonでは、30秒毎に Active Directory サーバからユーザの認証情報を取得し、キャッシュ情報として保存します。また、 Active Directory サーバからユーザの認証情報を取得できなかった場合、直接クライアント端末に認証情報の確認(TCP135を使用した通信)を行います。
本機能は、補助目的で実装されており、無効にしていただくことで、LDAPクエリのパフォーマンス向上、または Active Directoryサーバの負荷が減少する可能性があります。無効化手順に関しては、こちらの製品Q&Aをご参照ください。

Local Object Cache

Local Object Cache は、LDAP サーバから取得したユーザおよびグループの情報を格納し、ポリシーの設定やポリシーマッチング、またはLDAPクエリ時の参照元情報として利用します。
この Local Object Cache の更新タイミングは、24時間毎になります。そのため、LDAP サーバ側でユーザおよびグループの情報の更新作業が発生した場合は、手動で管理コンソールの[管理]-[一般設定]-[ユーザの設定]にて、[LDAPサーバと同期する]ボタンを選択し、Local Object Cache を更新してください。