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TCP セグメントのロストの要因として、IWSVA の OS 側の以下の上限値を一時的に超過することが考えられます。

1)最大送信バッファサイズ(デフォルト:8メガバイト)
2)最大受信バッファサイズ(デフォルト:8メガバイト)
3)NIC に対する受信パケットの最大キューイング数() (デフォルト:1024) 
※IWSVA 6.5 Service Pack 3 ではデフォルト値が10240に変更されています。また、これらの/etc/sysctl.confの設定はアップグレードパッケージによるService Pack3へのアップグレードでは引き継がれません。改めて設定いただく必要があります。
 

これらの値はチューニングパラメータとなります。値の変更方法は以下の通りです。
値を2倍、4倍、8倍と少しずつ増加させることで事象が緩和されるかをご確認いただくようお願いします。
 
1. IWSVA の Linux コンソールに root ユーザでログインします。
2. /etc/sysctl.conf をバックアップしたのちに vi で開きます。
# cp /etc/sysctl.conf /etc/sysctl.conf.org
# vi /etc/sysctl.conf
3.各種設定に対し、該当する行を変更します。

最大送信バッファサイズ

(例)デフォルトの8メガバイトから32メガバイトに変更する場合
[変更行]
net.core.wmem_max=8388608
net.ipv4.tcp_wmem=4096 262144 4194304
[変更後]
net.core.wmem_max=33554432
net.ipv4.tcp_wmem=4096 262144 33554432

最大受信バッファサイズ

 (例)デフォルトの8メガバイトから32メガバイトに変更する場合
[変更行]
net.core.rmem_max=8388608
net.ipv4.tcp_rmem=4096 262144 4194304
[変更後]
net.core.rmem_max=33554432
net.ipv4.tcp_rmem=4096 262144 33554432

NIC に対する受信パケットの最大キューイング数

(例)デフォルトの1024から4096に変更する場合
 
[変更行]
net.core.netdev_max_backlog=1024
[変更後]
net.core.netdev_max_backlog=4096
4.ファイルを保存し、sysctl -p で設定を反映します。
 
# sysctl -p