はじめに
本製品Q&Aでは、これまで運用していた Apex One サーバの設定を、新しく用意したサーバへ移行させる手順を説明します。
Apex One サーバの異なるバージョンの Apex One SQL DB の復元や同一バージョン・異なるビルドの Apex One SQL DB の復元はサポートしておりません。
- 本製品Q&Aは、新規サーバと既存サーバの" コンピュータ名 "や" IPアドレス "が異なる場合についてご案内しております。
- 新規サーバと既存サーバの" コンピュータ名 "や" IPアドレス "が同じ場合は、以下の製品Q&Aをご確認ください。
作業手順
- Step 1: 既存の Apex One サーバの設定をバックアップする
- Step 2: 新規サーバへ Apex One サーバを新規インストールする
- Step 3: 新規の Apex One サーバに設定をリストアする
- Step 4: 旧サーバから Apex One セキュリティエージェントを移行する
Step 1: 既存の Apex One サーバの設定をバックアップする
既存サーバから Apex One サーバの設定ファイル、証明書、データベースファイルをバックアップします。
- Server Migration Tool を使って、ウイルスバスターコーポレートエディション サーバの設定を他サーバへ移行する方法
- サーバ認証機能の概要および証明書の更新(変更)/バックアップ方法について
- Apex One 2019 Patch 3 ビルド 8378 以降の環境でのサーバ認証証明書のバックアップについて
- SQL Server Management Studio (SSMS)を使用した DB のバックアップ手順について
※グローバルセキュリティエージェント設定や通知設定、アップデート設定等は、Apex One SQL DB に含まれておりません。
Step 2: 新規サーバへ Apex One サーバを新規インストールする
新しいサーバに現在と同一バージョン(ビルド)の Apex One サーバを新規インストールします。
各バージョンの手順については、以下の製品Q&Aをご確認ください。
- インストール時にSTEP 1でバックアップしたサーバ認証証明書をインポートしてください。
- 旧サーバに適用いただいておりますPatchやHotFixについてもご適用ください。
Step 3: 新規の Apex One サーバに設定をリストアする
新規の Apex One サーバに設定をリストアします。
- 下記 Server Migration Tool を使用して、セキュリティエージェントツリー内のドメイン階層とドメインに設定されている検索設定などの設定を移行することができます。
- データベースのリストアの手順については、以下の製品Q&Aの【データベースのリストア】をご確認ください。
- Apex One SQL DBには、エージェントツリーのルートドメイン( Apex One サーバ ) やグローバルエージェント設定や通知設定等の設定は含まれておりません。
- Apex One SQL DB のリストアにて復元できなかった設定については、再設定していただく必要があります。
※隔離ディレクトリ設定は移行されません。必要に応じて手動で設定ください。
1)新サーバの Apex One Webコンソールにログインします。
2)[エージェント] -> [エージェント管理] を選択します。
3)エージェントツリーのルートドメイン( Apex One サーバ)や 各ドメイン、各セキュリティエージェントを選択し、[設定] -> [検索設定] で、各検索設定を選択します。
4)新しく開いたウインドウにて [処理] タブを選択し、「隔離ディレクトリ」欄に記載されている内容を変更します。
Step 4: 旧サーバから Apex One セキュリティエージェントを移行する
Apex One セキュリティエージェントの移行手順には、以下の2通りがあります。
- 配下の Apex One セキュリティエージェントを一斉に移行する方法
「到達不能ネットワーク」に所属するエージェントが移動対象に含まれる場合は、こちらの手順を参照ください。
※「到達不能ネットワーク」についてはこちらのQ&Aをご確認ください。
- 配下の Apex One セキュリティエージェントを少しずつ移行し、 配信量によるネットワーク負荷を軽減/抑制する方法
また、Apex One サーバでの「エージェント移動ツール」による移動方法もございます。
詳細はオンラインヘルプまたは管理者ガイドをご確認ください。
セキュリティエージェントを一斉に移行する方法
1. 新サーバのWebコンソールを開き、[管理] → [設定] → [エージェント接続] の順にクリックし、記載されているサーバの“サーバ名/IPアドレス” 、“HTTPポート番号” および "HTTPSポート番号" をテキストなどにメモします。
2.旧サーバのWebコンソールを開き、[管理] → [設定] → [エージェント接続] の順にクリックします。
3. 手順1.でメモした新サーバの“サーバ名/IPアドレス” 、“HTTPポート番号” および "HTTPSポート番号" を入力し、[保存]ボタンをクリックします。
※SSLポート欄にはHTTPSポート番号を入力してください。
4.配下のセキュリティエージェントに新しい接続先となる新サーバの情報が配信されます.
電源の入っていないコンピュータは、次回のOS起動時に「サーバ名/ポート番号の変更通知」 を受信します。
また、 Apex One セキュリティエージェントがアップデートまたはアンロードされたタイミングで、変更通知を受信します。
従って、全ての Apex One セキュリティエージェントが通知を受信するまでには、ある程度の時間が必要となります。
- 全ての Apex One セキュリティエージェントが 「サーバ名/ポート番号」変更通知を受信する前に移設元サーバを撤去した場合、この通知を受信できなかったセキュリティエージェントは Apex One セキュリティエージェントの再インストールが必要です。
- 全セキュリティエージェントの移行が完了後、旧サーバをネットワークから外してください。
セキュリティエージェントを少しずつ移行し、配信量によるネットワーク負荷を軽減/抑制する方法
- 新サーバのWebコンソールを開き、[管理] → [設定] → [エージェント接続] の順にクリックし、記載されているサーバの“サーバ名/IPアドレス” 、“HTTPポート番号” および "HTTPSポート番号" をテキストなどにメモします。
- 旧サーバのWebコンソールを開き、[エージェント] →[エージェント管理] の順にクリックします。
- 移行を行いたいセキュリティエージェントを選択します。
- 複数選択することも可能です。
- 画面上部の[詳細検索]から、IPアドレスやプラットフォーム等、特定条件に合致するセキュリティエージェントを検索し、検索結果からセキュリティエージェントを選択することも可能です。
- ドメインを選択することはできません。
- 「到達不能ネットワーク」に所属するエージェントは移動できません。
- [エージェントツリーの管理] → [エージェントの移動]をクリックします。
- [選択したエージェントを別のApex Oneサーバに移動する]にチェックを入れます。
- 手順1.でメモした新サーバの”サーバ名/IPアドレス” 、“HTTPポート番号” および "HTTPSポート番号" を入力し、[移動]ボタンをクリックします。
※SSLポート欄にはHTTPSポート番号を入力してください。 - 順次、セキュリティエージェントが新サーバに移行されます。
- 移行後、問題がなければ手順3.~ 手順6.を繰り返し、段階的に全セキュリティエージェントを移行します。