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1.概要

DDEI 3.6から、メールの送受信方向に関する条件であるポリシー条件「方向」が追加されました。
そして、「方向」を決定するための設定として「内部ドメイン」も追加されています。
 

2.内部ドメインについて

管理画面の[管理] > [メール設定] > [内部ドメイン]にて設定するドメインのリストです。
ドメインを登録する際、サブドメイン部にのみ"*"(ワイルドカード)を使用可能です。
エンベロープ送信者アドレスのドメイン部(@の右側)と内部ドメインの各ドメインを比較し、以下のようにメールの方向を判定します。
 
内部ドメインとの合致状況判定備考
いずれかのドメインに合致 "送信"・エンベロープ送信者が<>(NULL)のメールは、
常に方向が”受信”と判定
・内部ドメインが空の場合、
すべてのメールは方向が“受信”と判定
いずれのドメインにも合致しない "受信"

また、同画面にある“許可された受信者のドメインを含む”を有効にすると、[メール設定] > [制限および除外] > [許可された受信者のドメイン]にて設定したドメインを内部ドメインとしても使用可能になります。

デフォルトでは、内部ドメインは空であり、 “許可された受信者のドメインを含む”も未チェックとなります。
 

3.方向について

[ポリシーの編集]/[ポリシーの追加]画面の[一般]タブにて、"方向"が追加されています。
内部ドメインによる”送信”/”受信”の方向判定結果を、ポリシー条件として設定します。
 
設定説明
送信方向が"送信"と判定されたメールのみを処理対象とします。
受信方向が"受信"と判定されたメールのみを処理対象とします。
送信または受信すべてのメールを処理対象とします。

更に送信者/受信者に関して条件を絞り込む場合は、条件"送信者"/"受信者"を設定いただくことになります。
なお、デフォルトで用意されているポリシーの方向はすべて“受信または送信“になっています。
 

4.よくあるご質問

 

Q1.内部ドメインには最大で何件エントリを登録可能でしょうか。

最大1024件まで登録可能です。
「許可された受信者のドメインを含む」を有効にした場合、[メール設定] > [制限および除外] > [許可された受信者のドメイン]の設定(最大100件)も追加可能であるため、実質1124件まで登録可能となります。

なお、[許可された受信者のドメイン]の設定は、「DDEIが受信を許可するエンベロープ受信者のドメイン」の設定になります。内部ドメインと設定を混同しないようご注意ください。
 

Q2.DDEIが処理したメールの"方向"の情報は、ログからも確認可能でしょうか。

可能です。
管理画面の以下のログから、方向に関する情報を確認可能です。

・[ログ] > [メッセージ追跡]
・[検出] > [検出されたメッセージ]
・[検出] > [隔離]

また、以下から方向別の処理メール数を確認可能です。

・[ダッシュボード] > [概要] > [処理されたメッセージ]
 

Q3."方向"と"内部ドメイン"が使用される機能のはポリシーのみでしょうか。

はい。ポリシーのみとなります。
 

Q4.旧バージョンからアップグレードする場合、新条件「方向」と新設定「内部ドメイン」による動作影響はありますか。

動作影響はありません。
アップグレード後、全ての既存のポリシーの方向は"受信または送信"と設定されます。 また、内部ドメインは空となり、「許可された受信者のドメインを含む」も無効となっています。
そのため、旧バージョンのポリシーは、条件「方向」や「内部ドメイン」によらず従来通り動作いたします。

ただし、これらの設定のため、アップグレード後、メールは全て方向"受信"として各種ログに出力されます。
必要に応じて、アップグレード後に「方向」と「内部ドメイン」の設定を行ってください。