原因
Deep Security Manager(以下、DSM) のサービスは以下のように実装されております。
/etc/rc.d/init.d/dsm_s :シンボリックリンク
/opt/dsm/dsm_s :実体(リンク先)
このため、OS 起動時の処理において、/opt がマウントされる前に /etc/rc.d/init.d/dsm_s が実行されると参照先が存在せず、自動起動に失敗します。
ヒント
このような状況の場合、messages には、/etc/rc.d/init.d/dsm_s の実行で失敗した後に、/opt がマウントされている状況が記録されます。
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systemd-sysv-generator[xxxx]: stat() failed on /etc/rc.d/init.d/dsm_s: No such file or directory
...
systemd: Mounting /opt...
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対処方法
次の手順で dsm_c の起動を遅らせるスクリプトを作成いただき問題を解決してください。
※OS側でカスタムスクリプトを作成して対処いたします。
起動時のカスタムスクリプトについてはOSベンダ様にご確認ください。
参考:RHEL7 の起動時にカスタムスクリプトを自動的に実行する
1. DSM 起動用の新しいスクリプト /etc/rc.d/init.d/dsm_bootup を以下の内容で作成します。
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#!/bin/sh
# chkconfig: 345 10 90
# description: dsm_bootup
echo "For DSM bootup only"
sleep 100s
sh /opt/dsm/dsm_s start
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2. 作成したスクリプトに対し、以下コマンドで実行権限を付与します。
chmod +x /etc/rc.d/init.d/dsm_bootup
3. 以下コマンドで自動起動リストに追加します。
cd /etc/rc.d/init.d
chkconfig --add dsm_bootup
chkconfig dsm_bootup on
4. OS を再起動し、dsm_c が遅延起動する事を確認します。