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DDEI 5.1以降、TLS管理画面の[管理] > [メール設定] > [アドレスの変更]の以下2つで、アドレスの書き換え機能を提供しています。

 [アドレスの書き換え]: アドレスを指定した別のアドレスへ変更する機能
 [ドメインの書き換え]: サブドメイン情報を隠ぺいする機能
 

アドレスの書き換え

アドレスを指定した別のアドレスへ変更する機能です。
[管理] > [メール設定] > [アドレスの変更] >  [アドレスの書き換え]で設定したルールに従って、アドレスを変更します。
変更対象とするアドレスは設定"アドレスの場所"で以下から複数選択可能です。

 ・エンベロープ送信者アドレス
 ・エンベロープ受信者アドレス
 ・ヘッダ送信者アドレス
 ・ヘッダ受信者アドレス

設定"ルール"で設定するアドレス変更ルールのパターンは、「元の1つのアドレス ⇒ 新しいの1つのアドレス」、「元の1つのドメイン ⇒ 新しいの1つのドメイン」の2パターンのみとなります。

■ルール例

元のアドレス新しいアドレスアドレスの種類
test1@test1.example.testuser1@sample1.test送信者
*@test2.example.test*@sample2.test送信者と受信者

1行目のルールは「送信者アドレスを対象に、"test1@test1.example.test"というアドレスを"user1@sample1.test"に変更する」ルールです。

2行目のルールは「送信者アドレスと受信者アドレスを対象に、ドメイン"test2.example.test"をドメイン"sample2.test"に変更する」ルールです。
例えば、"test1@test2.example.test"は"test1@sample2.test"に変更されます。
 

ドメインの書き換え

サブドメイン情報を隠ぺいする機能です。
[管理] > [メール設定] > [アドレスの変更] >  [ドメインの書き換え]で設定したルールに従って、サブドメインの隠ぺいを実施します。
変更対象とするアドレスは設定"アドレスの場所"で以下から複数選択可能です。

 ・エンベロープ送信者アドレス
 ・エンベロープ受信者アドレス
 ・ヘッダ送信者アドレス
 ・ヘッダ受信者アドレス

設定"ユーザ名の除外"で、本機能の対象外とするローカルパート(アドレスの"@"の左側の値)を設定します(複数可)。アドレスのローカルパートが"ユーザ名の除外"に記載のいずれかの値に合致した場合、本機能は動作いたしません。
設定"ドメイン"で、実際のサブドメインの隠ぺいルールを設定します。

■設定例
"ユーザ名の除外": user1,user2
"ドメイン": 以下の設定

優先度ドメイン除外リストに含まれる
1test.example.testいいえ
2test2.example.testはい
3example.testいいえ
4sample.testいいえ


■サブドメイン隠ぺいの結果の例

アドレス例結果理由
test1@sub.test.example.test
test2@test.example.test
test1@test.example.test
test2@test.example.test
優先度1のドメインに合致。サブドメインである場合はサブドメイン情報が削除されます。
test1@sub.test2.example.test
test2@test2.example.test
test1@sub.test2.example.test
test2@test2.example.test
優先度2のドメインに合致。除外リストのため、サブドメイン情報も削除されず、アドレスの変更は行われません。
test1@test3.example.test
test2@example.test
test1@example.test
test2@example.test
優先度3のドメインに合致。サブドメインである場合はサブドメイン情報が削除されます。
test1@sub.sample.test
test2@sample.test
test1@sample.test
test2@sample.test
優先度4のドメインに合致。サブドメインである場合はサブドメイン情報が削除されます。
user1@sub.test.example.test
user2@sub.sample.test
user1@sub.test.example.test
user2@sub.sample.test
ローカルパートが"ユーザ名の除外"に合致。そのため本機能は動作いたしません。


 

よくあるご質問

Q1.変換対象となるヘッダアドレスはどのヘッダになりますか?

送信者と受信者で、それぞれ以下の通りとなります。

送信者受信者
Resent-Sender
Resent-From
Sender
From
Reply-To
To
Cc

 

Q2.[アドレスの書き換え]と[ドメインの書き換え]の両方を設定した場合、両方とも実行されますか?

はい、両方とも実行されます。
実行される順番は、[アドレスの書き換え] > [ドメインの書き換え]になります。
そのため、[アドレスの書き換え]で変更された新しいアドレスに対しても、[ドメインの書き換え]によるサブドメインの隠ぺい処理は行われます。
 

Q3.[アドレスの書き換え]と[ドメインの書き換え]は、DDEIのポリシーや送信者フィルタ/認証機能等にはどのように影響しますか?

[アドレスの書き換え]と[ドメインの書き換え]は、以下の順番で動作いたします。

 ”送信者フィルタ/認証” > ”[アドレスの書き換え]/[ドメインの書き換え]” > ”各種ポリシー”

そのため、"送信者フィルタ/認証"機能は元のアドレス情報をベースに実施されますが、"各種ポリシー"は”[アドレスの書き換え]/[ドメインの書き換え]”によるアドレス変更が行われた後に実施されます。
ポリシールールを設定する際は、こちらの点にご注意ください。
また、[検出]ログや[メッセージ追跡]ログには、"各種ポリシー"の処理ログをベースにしているため、”[アドレスの書き換え]/[ドメインの書き換え]”によって変更された後のアドレス情報が記録されます。