[アドレスの書き換え]: アドレスを指定した別のアドレスへ変更する機能
[ドメインの書き換え]: サブドメイン情報を隠ぺいする機能
アドレスの書き換え
アドレスを指定した別のアドレスへ変更する機能です。
[管理] > [メール設定] > [アドレスの変更] > [アドレスの書き換え]で設定したルールに従って、アドレスを変更します。
変更対象とするアドレスは設定"アドレスの場所"で以下から複数選択可能です。
・エンベロープ送信者アドレス
・エンベロープ受信者アドレス
・ヘッダ送信者アドレス
・ヘッダ受信者アドレス
設定"ルール"で設定するアドレス変更ルールのパターンは、「元の1つのアドレス ⇒ 新しいの1つのアドレス」、「元の1つのドメイン ⇒ 新しいの1つのドメイン」の2パターンのみとなります。
■ルール例
元のアドレス | 新しいアドレス | アドレスの種類 |
---|---|---|
test1@test1.example.test | user1@sample1.test | 送信者 |
*@test2.example.test | *@sample2.test | 送信者と受信者 |
1行目のルールは「送信者アドレスを対象に、"test1@test1.example.test"というアドレスを"user1@sample1.test"に変更する」ルールです。
2行目のルールは「送信者アドレスと受信者アドレスを対象に、ドメイン"test2.example.test"をドメイン"sample2.test"に変更する」ルールです。
例えば、"test1@test2.example.test"は"test1@sample2.test"に変更されます。
ドメインの書き換え
サブドメイン情報を隠ぺいする機能です。
[管理] > [メール設定] > [アドレスの変更] > [ドメインの書き換え]で設定したルールに従って、サブドメインの隠ぺいを実施します。
変更対象とするアドレスは設定"アドレスの場所"で以下から複数選択可能です。
・エンベロープ送信者アドレス
・エンベロープ受信者アドレス
・ヘッダ送信者アドレス
・ヘッダ受信者アドレス
設定"ユーザ名の除外"で、本機能の対象外とするローカルパート(アドレスの"@"の左側の値)を設定します(複数可)。アドレスのローカルパートが"ユーザ名の除外"に記載のいずれかの値に合致した場合、本機能は動作いたしません。
設定"ドメイン"で、実際のサブドメインの隠ぺいルールを設定します。
■設定例
"ユーザ名の除外": user1,user2
"ドメイン": 以下の設定
優先度 | ドメイン | 除外リストに含まれる |
---|---|---|
1 | test.example.test | いいえ |
2 | test2.example.test | はい |
3 | example.test | いいえ |
4 | sample.test | いいえ |
■サブドメイン隠ぺいの結果の例
アドレス例 | 結果 | 理由 |
---|---|---|
test1@sub.test.example.test test2@test.example.test | test1@test.example.test test2@test.example.test | 優先度1のドメインに合致。サブドメインである場合はサブドメイン情報が削除されます。 |
test1@sub.test2.example.test test2@test2.example.test | test1@sub.test2.example.test test2@test2.example.test | 優先度2のドメインに合致。除外リストのため、サブドメイン情報も削除されず、アドレスの変更は行われません。 |
test1@test3.example.test test2@example.test | test1@example.test test2@example.test | 優先度3のドメインに合致。サブドメインである場合はサブドメイン情報が削除されます。 |
test1@sub.sample.test test2@sample.test | test1@sample.test test2@sample.test | 優先度4のドメインに合致。サブドメインである場合はサブドメイン情報が削除されます。 |
user1@sub.test.example.test user2@sub.sample.test | user1@sub.test.example.test user2@sub.sample.test | ローカルパートが"ユーザ名の除外"に合致。そのため本機能は動作いたしません。 |
よくあるご質問
Q1.変換対象となるヘッダアドレスはどのヘッダになりますか?
送信者と受信者で、それぞれ以下の通りとなります。
送信者 | 受信者 |
Resent-Sender Resent-From Sender From Reply-To | To Cc |
Q2.[アドレスの書き換え]と[ドメインの書き換え]の両方を設定した場合、両方とも実行されますか?
はい、両方とも実行されます。
実行される順番は、[アドレスの書き換え] > [ドメインの書き換え]になります。
そのため、[アドレスの書き換え]で変更された新しいアドレスに対しても、[ドメインの書き換え]によるサブドメインの隠ぺい処理は行われます。
Q3.[アドレスの書き換え]と[ドメインの書き換え]は、DDEIのポリシーや送信者フィルタ/認証機能等にはどのように影響しますか?
[アドレスの書き換え]と[ドメインの書き換え]は、以下の順番で動作いたします。
”送信者フィルタ/認証” > ”[アドレスの書き換え]/[ドメインの書き換え]” > ”各種ポリシー”
そのため、"送信者フィルタ/認証"機能は元のアドレス情報をベースに実施されますが、"各種ポリシー"は”[アドレスの書き換え]/[ドメインの書き換え]”によるアドレス変更が行われた後に実施されます。
ポリシールールを設定する際は、こちらの点にご注意ください。
また、[検出]ログや[メッセージ追跡]ログには、"各種ポリシー"の処理ログをベースにしているため、”[アドレスの書き換え]/[ドメインの書き換え]”によって変更された後のアドレス情報が記録されます。