事象
以下の2条件をすべて満たす場合、まれに正常なメールがスパムと誤判定されることがあります。
・InterScan MSS 9.1のビルド番号が"1335"(Patch 1)以上かつ"1417"未満である。
InterScan MSSのビルド番号は、管理画面の[管理] > [アップデート] > [システムとアプリケーション]の"現在のステータス"に移動し、 "ホスト名"に対応する"アプリケーションバージョン"の値を参照することで確認できます。
例として、当該値が"9.1.0.1335"となっていれば「ビルド1335」であることを表します。
・迷惑/詐欺メール検索エンジン TMASE のバージョンが8.6である。
当該エンジンのバージョンは、管理画面の[システムステータス]にて、"スパムメール検索エンジン"に対する"現在のバージョン"の値を参照することで確認できます。
例として、当該値が"8.6.1013"となっていれば、バージョン8.6の当該エンジンを使用しています。
原因
InterScan MSS 9.1 Patch 1 にて、以下のマクロウェーブ機能がスパム検出機能に追加されました。
「当該機能追加に伴う、スパム検出処理に対する特定の変更」が本事象の原因となります。
機能16: [IMSVA9.1 EN Hot Fix 1976] (SEG-50694) マクロウェーブの機能強化 - 機械学習テクノロジに基づき、メール添付ファイル 内の不明な不正プログラムを検出できるようになります。このテクノロジは InterScan MSSのスパムメール対策ポリシーに統合されており、初期設定で有効に なっています。
迷惑/詐欺メール検索エンジンTMASE 8.6を使用している場合に、まれに正常なメールがスパムと誤判定されることがあります。
InterScan MSSそのもののスパム検出処理に対する特定の変更が原因となっており、マクロウェーブ機能を無効にしても事象は改善されません。
対策
本事象は、InterScan MSS 9.1 Patch 1 Critical Patch 1417で修正されております。
こちらのページからダウンロード可能です。