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本ページで使用する略称について

Deep Security Relay = Relay
Deep Security Manager = Manager
Deep Security Agent = Agent

各コンポーネントの概要については、下記の情報をご参照ください。  
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概要

Deep Securityでは次の2つの事象を内包しています。
事象1で影響する機能は、侵入防御、ファイアーウォール、変更監視、セキュリティログ監視、不正プログラム対策 です。サーバ証明書が変更予定の2023年3月31日以降に必ず発生します。

事象2で影響する機能は、不正プログラム対策のみ です。
対象のビルドを使用している場合、すでに事象が発生しているか、または将来的に事象が発生いたします。
ただし、運用状況によって発生するタイミングが異なります。発生する運用条件を満たしているかは、お客様による判断はできません。また、お問い合わせいただきましても判断ができないものとなります。

以上の理由により、影響を受けるビルドをご利用の場合は、速やかにアップグレードを実施してください。

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影響範囲・対象

弊社ActiveUpdateサーバからコンポーネントを取得しているRelayが主な対象となります。
Relay以外のAgentも、特定の設定(※1)を有効にしている場合は影響を受けます。

 
プログラムコンポーネント影響を受けるバージョンプラットフォーム修正が含まれるバージョン
Relay
  • 20.0.0-1337 (20 LTSアップデート2020/10/28) 未満
  • 12.0.0-1278 (12.0 Update 12) 未満
  • 11.0.0-1690 (11.0 Update 24) 未満
  • Windows
  • Linux
  • 20.0.0-1337 (20 LTSアップデート2020/10/28) 以上
  • 12.0.0-1278 (12.0 Update 12) 以上
  • 11.0.0-1690 (11.0 Update 24) 以上
Relay以外のAgent (※1)
  • 20.0.0-1337 (20 LTSアップデート2020/10/28) 未満
  • 12.0.0-1278 (12.0 Update 12) 未満
  • 11.0.0-1690 (11.0 Update 24) 未満
  • Windows
  • Linux
  • 20.0.0-1337 (20 LTSアップデート2020/10/28) 以上
  • 12.0.0-1278 (12.0 Update 12) 以上
  • 11.0.0-1690 (11.0 Update 24) 以上
Manager(影響なし)(影響なし)(影響なし)

(※1)
管理コンソールの[管理]→[システム設定]→[アップデート]で次の設定を有効にしている場合
  • Relayに接続できない場合、セキュリティアップデート元からの直接ダウンロードをAgent/Applianceに許可
(画面例)
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対応いただきたい事項

 

Relayでの対処手順

Managerのバージョンが低い場合、Relayのアップグレード前にManagerのアップグレードが必要となる場合があります。
詳細は「Deep Security Manager と Agent のビルドが異なる場合のサポートポリシー」をご参照ください。

Managerのアップグレードが必要となる場合は、「[10.0/11.0/12.0/20.0] アップグレード手順 (修正プログラム/最新モジュール の適用方法) 」を参考に、先にManagerのアップグレードを行ってください。

 

※Windows環境の注意事項
インターネットに接続できない(オフライン)環境や、中間・ルート証明書のオンラインでの更新が制限されている環境、SHA-2証明書に未対応の環境の場合、Agentのアップグレード後に「不正プログラム対策機能がオフライン」エラーが発生する可能性があります。
事前にSHA-2証明書への対応、およびルート証明書のインポートを行ってください。
以前、ルート証明書を手動でインポートした環境でも、必要な証明書が増えている場合がございます。改めて実施をお願いいたします。

SHA-2 コードサイニング未対応のWindows OS における DSA インストール/アップグレード失敗について
Deep Security Agent のインストール直後から[不正プログラム対策エンジンがオフライン]のステータスになる

 
  1. Relay機能が有効になっているコンピュータを確認します (参考:Relayが有効になっているコンピュータを確認する方法 )
  2. 本事象の影響を受けるRelayのバージョンであるか確認してください。
  3. 影響を受けるバージョンである場合、「[10.0/11.0/12.0/20.0] アップグレード手順 (修正プログラム/最新モジュール の適用方法) 」の手順の「DSA/DSR のアップグレード手順」を参考にRelayを最新ビルドへアップグレードします。 複数のRelayが影響を受けるバージョンである場合は、すべてアップグレードしてください。
  4. Relayでセキュリティアップデートを実行します。
  5. Relayにおけるセキュリティアップデートが長時間完了しない場合は、「Deep Security Agent や Relayのアップグレード後にセキュリティアップデートが完了しない 」に記載の手順を実施してください。
 

影響を受けるAgentでの対処手順

影響を受けるRelayが存在する場合は、必ずRelayから先に対処してください。
前項「Relayでの対処手順」をご覧ください。

 

※Windows環境の注意事項
インターネットに接続できない(オフライン)環境や、中間・ルート証明書のオンラインでの更新が制限されている環境、SHA-2証明書に未対応の環境の場合、Agentのアップグレード後に「不正プログラム対策機能がオフライン」エラーが発生する可能性があります。
事前にSHA-2証明書への対応、およびルート証明書のインポートを行ってください。
以前、ルート証明書を手動でインポートした環境でも、必要な証明書が増えている場合がございます。改めて実施をお願いいたします。

SHA-2 コードサイニング未対応のWindows OS における DSA インストール/アップグレード失敗について
Deep Security Agent のインストール直後から[不正プログラム対策エンジンがオフライン]のステータスになる

  1. 影響を受けるバージョンである場合、「[10.0/11.0/12.0/20.0] アップグレード手順 (修正プログラム/最新モジュール の適用方法) 」の手順の「DSA/DSR のアップグレード手順」を参考にアップグレードを実施してください。
  2. セキュリティアップデートを実行します。
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よくある問合せ

質問回答
現在、事象2の問題が起きていません。今後、問題が発生する可能性はありますか。

該当のビルド未満を使用している場合は、今後、問題が発生する可能性があります。

また、弊社ActiveUpdateサーバの証明書の更新は2023年3月31日以降を予定しております。更新前にRelayのアップグレードを実施してください。弊社サーバの証明書の更新以降は上記でご案内したバージョンまたはビルドへのアップグレードは必須になります。

Relayをアップグレードする必要はあるのでしょうか。

同上

アップグレードしても同様の問題が発生することはあるのでしょうか。

アップグレードしていただくことにより、本事象は発生いたしません。
運用で回避することは可能ですか。

事象2のパターンファイル署名証明書の問題につきましては、キャッシュ削除またはRelayの再インストールにて一時的に回避することができます。キャッシュ削除方法については以下の製品Q&Aをご参照ください。

Deep Security Agent や Relayのアップグレード後にセキュリティアップデートが完了しない

しかしながら、弊社ActiveUpdateサーバの証明書の更新は2023年3月31日以降を予定しており、更新前にRelayのアップグレードを実施いただく必要があります。
弊社サーバの証明書の更新以降は修正済みバージョンまたはビルドへのアップグレードが必須になります。

OSの再起動なしで回避することは可能でしょうか。

大変申し訳ございませんが、Windows版のAgentではアップグレードの際にOSの再起動が必要になる可能性が高いため、再起動することを想定してアップグレードをご計画ください。

不要になる可能性もありますが再起動要求はOSの動作となりますので、弊社では判断できかねます。

パターンファイルが更新できないとどうなるのか。新しい脅威に対応したパターンファイルが取得できず、新しい脅威が検出できなくなる可能性があります。
Relayとは何ですか。Relayとはパターンファイルを配信するための役割を行っているAgentとなります。
Relayはどこにありますか。/ どのコンピュータがRelayになっていますか。

Relayが有効になっているコンピュータを確認する方法 を参考に、Relayになっているコンピュータをご確認ください。

Managerと一緒のサーバにインストールされている場合がございます。

環境によっては、別サーバに入っている場合もあり、Relayの配置はお客様の構成に依存するものになります。

事象2のパターン署名証明書の期限の確認方法はありますか。大変申し訳ございませんが、セキュリティ上、期限の確認方法は公開しておりません。
事象2の近日中に有効期限が切れるパターン署名証明書はありますか。 /
現在公開中のパターンやエンジンの証明書の期限を教えてください。
大変申し訳ございませんが、セキュリティ上、証明書の有効期限は公開しておりません。
影響を受ける対象のバージョンはいくつですか。Trend Micro Deep Security Relay が以下のバージョン未満です。
  • 20.0.0-1337 (20 LTSアップデート2020/10/28) 未満
  • 12.0.0-1278 (12.0 Update 12) 未満
  • 11.0.0-1690 (11.0 Update 24) 未満
ファイアウォールや侵入防御などのルールアップデートには影響しますか。

事象1は影響いたします。
事象2はルールアップデートと関連はございません。

Windows版のRelay/Agentをアップグレードした後、「不正プログラム対策機能がオフライン」エラーが発生しています。どうしたらよいですか。

次の手順でAgentの再インストールを実施してください。
 

  1. Agentをアンインストールします。(OSの再起動が求められる場合は表示に従ってください。)
  2. 手動アンインストール手順 に記載されているサービス、レジストリ、ファイルがすべて削除されていることを確認します。
  3. 管理コンソールの [コンピュータ] 画面にて、問題が発生しているAgentを削除します。(この際「〇台のコンピュータに空のRelayグループが割り当てられています 」エラーが発生することがあります。)
  4. Agentを再インストールします。
  5. Agentを再インストールしたコンピュータを、[コンピュータ] 画面にてManagerに再登録します。
  6. 対象コンピュータがRelayであった場合は、[管理]→[アップデート]→[Relayの管理] にて、再登録したコンピュータをRelayとして指定しなおしてください。
    Relayではない通常のAgentの場合は、手順8に進みます。
  7. Relayに設定後、必要なポリシーを適用してください。
  8. 当該コンピュータでセキュリティアップデートを実行します。

手順4でAgentを再インストールしても「不正プログラム対策機能がオフライン」エラーが発生する場合は、手順5以降に進まず、「不正プログラム対策エンジンがオフライン」エラーが発生した場合のトラブルシューティング に沿って確認いただいた上でサポートセンターまでお問合せください。
Deep Security Virtual Appliance (DSVA) による保護を行っている仮想マシンには影響ありますか。仮想マシンに直接の影響はありません。
ただし、以下の確認が必要です。該当する場合は、アップグレードを実施してください。
  • DSVAがコンポーネントをダウンロードするRelayが影響を受けるバージョンであるか。(「影響範囲・対象」節の「Relay」を参照してください)
  • DSVAのAgentプログラムバージョンがの影響を受けるバージョンであるか 。(「影響範囲・対象」節の「Relay以外のAgent」を参照してください)
オフライン環境の場合はどうすればいいですか。バンドルファイル(dsupdate_xxxxxxxxxx.zip)を作成するRelayを影響を受けないビルドにアップグレードしてください。次にバンドルファイルを適用するオフライン環境のRelayを作成するRelayと同じビルドにアップグレードしてください。
TMUTの場合はどうすればいいでしょうか。

TMUT3.0をご利用の場合は本事象の影響は受けません。異なるバージョンをご利用の場合はサポートセンターにお問い合わせください。

管理者ガイドや、各ビルドのReadmeといった公開ドキュメントはどこにありますか。

Deep Security 向けに公開している運用/構築向け情報およびドキュメント または Deep Security の管理者ガイド及びお役立ちガイドブックについて にリンク先などの説明がございます。