本ページで使用する略称について
Deep Security Relay = RelayDeep Security Manager = Manager
Deep Security Agent = Agent
各コンポーネントの概要については、下記の情報をご参照ください。
概要
Deep Securityでは次の2つの事象を内包しています。事象1で影響する機能は、侵入防御、ファイアーウォール、変更監視、セキュリティログ監視、不正プログラム対策 です。サーバ証明書が変更予定の2023年3月31日以降に必ず発生します。
事象2で影響する機能は、不正プログラム対策のみ です。
対象のビルドを使用している場合、すでに事象が発生しているか、または将来的に事象が発生いたします。
ただし、運用状況によって発生するタイミングが異なります。発生する運用条件を満たしているかは、お客様による判断はできません。また、お問い合わせいただきましても判断ができないものとなります。
以上の理由により、影響を受けるビルドをご利用の場合は、速やかにアップグレードを実施してください。
影響範囲・対象
弊社ActiveUpdateサーバからコンポーネントを取得しているRelayが主な対象となります。Relay以外のAgentも、特定の設定(※1)を有効にしている場合は影響を受けます。
プログラムコンポーネント | 影響を受けるバージョン | プラットフォーム | 修正が含まれるバージョン |
Relay |
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Relay以外のAgent (※1) |
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Manager | (影響なし) | (影響なし) | (影響なし) |
(※1)
管理コンソールの[管理]→[システム設定]→[アップデート]で次の設定を有効にしている場合
- Relayに接続できない場合、セキュリティアップデート元からの直接ダウンロードをAgent/Applianceに許可
対応いただきたい事項
Relayでの対処手順
Managerのバージョンが低い場合、Relayのアップグレード前にManagerのアップグレードが必要となる場合があります。
詳細は「Deep Security Manager と Agent のビルドが異なる場合のサポートポリシー」をご参照ください。
Managerのアップグレードが必要となる場合は、「[10.0/11.0/12.0/20.0] アップグレード手順 (修正プログラム/最新モジュール の適用方法) 」を参考に、先にManagerのアップグレードを行ってください。
※Windows環境の注意事項
インターネットに接続できない(オフライン)環境や、中間・ルート証明書のオンラインでの更新が制限されている環境、SHA-2証明書に未対応の環境の場合、Agentのアップグレード後に「不正プログラム対策機能がオフライン」エラーが発生する可能性があります。
事前にSHA-2証明書への対応、およびルート証明書のインポートを行ってください。
以前、ルート証明書を手動でインポートした環境でも、必要な証明書が増えている場合がございます。改めて実施をお願いいたします。
・SHA-2 コードサイニング未対応のWindows OS における DSA インストール/アップグレード失敗について
・Deep Security Agent のインストール直後から[不正プログラム対策エンジンがオフライン]のステータスになる
- Relay機能が有効になっているコンピュータを確認します (参考:Relayが有効になっているコンピュータを確認する方法 )
- 本事象の影響を受けるRelayのバージョンであるか確認してください。
- 影響を受けるバージョンである場合、「[10.0/11.0/12.0/20.0] アップグレード手順 (修正プログラム/最新モジュール の適用方法) 」の手順の「DSA/DSR のアップグレード手順」を参考にRelayを最新ビルドへアップグレードします。 複数のRelayが影響を受けるバージョンである場合は、すべてアップグレードしてください。
- Relayでセキュリティアップデートを実行します。
- Relayにおけるセキュリティアップデートが長時間完了しない場合は、「Deep Security Agent や Relayのアップグレード後にセキュリティアップデートが完了しない 」に記載の手順を実施してください。
影響を受けるAgentでの対処手順
影響を受けるRelayが存在する場合は、必ずRelayから先に対処してください。
前項「Relayでの対処手順」をご覧ください。
※Windows環境の注意事項
インターネットに接続できない(オフライン)環境や、中間・ルート証明書のオンラインでの更新が制限されている環境、SHA-2証明書に未対応の環境の場合、Agentのアップグレード後に「不正プログラム対策機能がオフライン」エラーが発生する可能性があります。
事前にSHA-2証明書への対応、およびルート証明書のインポートを行ってください。
以前、ルート証明書を手動でインポートした環境でも、必要な証明書が増えている場合がございます。改めて実施をお願いいたします。
・SHA-2 コードサイニング未対応のWindows OS における DSA インストール/アップグレード失敗について
・Deep Security Agent のインストール直後から[不正プログラム対策エンジンがオフライン]のステータスになる
- 影響を受けるバージョンである場合、「[10.0/11.0/12.0/20.0] アップグレード手順 (修正プログラム/最新モジュール の適用方法) 」の手順の「DSA/DSR のアップグレード手順」を参考にアップグレードを実施してください。
- セキュリティアップデートを実行します。
よくある問合せ
質問 | 回答 |
現在、事象2の問題が起きていません。今後、問題が発生する可能性はありますか。 |
該当のビルド未満を使用している場合は、今後、問題が発生する可能性があります。 また、弊社ActiveUpdateサーバの証明書の更新は2023年3月31日以降を予定しております。更新前にRelayのアップグレードを実施してください。弊社サーバの証明書の更新以降は上記でご案内したバージョンまたはビルドへのアップグレードは必須になります。 |
Relayをアップグレードする必要はあるのでしょうか。 |
同上 |
アップグレードしても同様の問題が発生することはあるのでしょうか。 | アップグレードしていただくことにより、本事象は発生いたしません。 |
運用で回避することは可能ですか。 |
事象2のパターンファイル署名証明書の問題につきましては、キャッシュ削除またはRelayの再インストールにて一時的に回避することができます。キャッシュ削除方法については以下の製品Q&Aをご参照ください。 しかしながら、弊社ActiveUpdateサーバの証明書の更新は2023年3月31日以降を予定しており、更新前にRelayのアップグレードを実施いただく必要があります。 |
OSの再起動なしで回避することは可能でしょうか。 |
大変申し訳ございませんが、Windows版のAgentではアップグレードの際にOSの再起動が必要になる可能性が高いため、再起動することを想定してアップグレードをご計画ください。 不要になる可能性もありますが再起動要求はOSの動作となりますので、弊社では判断できかねます。 |
パターンファイルが更新できないとどうなるのか。 | 新しい脅威に対応したパターンファイルが取得できず、新しい脅威が検出できなくなる可能性があります。 |
Relayとは何ですか。 | Relayとはパターンファイルを配信するための役割を行っているAgentとなります。 |
Relayはどこにありますか。/ どのコンピュータがRelayになっていますか。 |
Relayが有効になっているコンピュータを確認する方法 を参考に、Relayになっているコンピュータをご確認ください。 環境によっては、別サーバに入っている場合もあり、Relayの配置はお客様の構成に依存するものになります。 |
事象2のパターン署名証明書の期限の確認方法はありますか。 | 大変申し訳ございませんが、セキュリティ上、期限の確認方法は公開しておりません。 |
事象2の近日中に有効期限が切れるパターン署名証明書はありますか。 / 現在公開中のパターンやエンジンの証明書の期限を教えてください。 | 大変申し訳ございませんが、セキュリティ上、証明書の有効期限は公開しておりません。 |
影響を受ける対象のバージョンはいくつですか。 | Trend Micro Deep Security Relay が以下のバージョン未満です。
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ファイアウォールや侵入防御などのルールアップデートには影響しますか。 |
事象1は影響いたします。 |
Windows版のRelay/Agentをアップグレードした後、「不正プログラム対策機能がオフライン」エラーが発生しています。どうしたらよいですか。 |
次の手順でAgentの再インストールを実施してください。
手順4でAgentを再インストールしても「不正プログラム対策機能がオフライン」エラーが発生する場合は、手順5以降に進まず、「不正プログラム対策エンジンがオフライン」エラーが発生した場合のトラブルシューティング に沿って確認いただいた上でサポートセンターまでお問合せください。 |
Deep Security Virtual Appliance (DSVA) による保護を行っている仮想マシンには影響ありますか。 | 仮想マシンに直接の影響はありません。 ただし、以下の確認が必要です。該当する場合は、アップグレードを実施してください。
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オフライン環境の場合はどうすればいいですか。 | バンドルファイル(dsupdate_xxxxxxxxxx.zip)を作成するRelayを影響を受けないビルドにアップグレードしてください。次にバンドルファイルを適用するオフライン環境のRelayを作成するRelayと同じビルドにアップグレードしてください。 |
TMUTの場合はどうすればいいでしょうか。 |
TMUT3.0をご利用の場合は本事象の影響は受けません。異なるバージョンをご利用の場合はサポートセンターにお問い合わせください。 |
管理者ガイドや、各ビルドのReadmeといった公開ドキュメントはどこにありますか。 |
Deep Security 向けに公開している運用/構築向け情報およびドキュメント または Deep Security の管理者ガイド及びお役立ちガイドブックについて にリンク先などの説明がございます。 |