はじめに
本製品 Q&A に記載の内容は、ビジネスセキュリティ 10.0 Service Pack 1 用 Patch (build 2403以降) を適用したにも関わらず、スマートスキャンサーバがアップグレードされなかった環境向けとなります。
最新のビジネスセキュリティ 10.0 Service Pack 1 用 Patch を適用していない場合は、そちらを先にご適用ください。
最新のビジネスセキュリティ 10.0 Service Pack 1 用 Patch の適用方法ならびにスマートスキャンサーバのバージョン確認方法はこちらをご確認ください。
サーバの空き容量
本手順を実施する前に、該当サーバのサーバの空き容量を確保してください。必要なディスク空き容量は下記の通りです。
必要なディスク空き容量: 「\Trend Micro\Security Server\PCCSRV\wss」フォルダの2倍のサイズ + 1.0GB
スマートスキャンサーバのアップグレード手順
スマートスキャンサーバのアップグレード手順は下記の通りです。
- エクスプローラで「C:\Program Files (x86)\Trend Micro\Security Server\PCCSRV\Admin\Utility\WssUpgrade」を開きます。
- 「migrate_scan_server.bat」を右クリックし、「管理者として実行」をクリックして実行します。
- Bat ファイルを実行すると **Do not close the command ・・・・・" と書かれたコマンドプロンプトが起動し、Trend Micro Security Server Master Service サービスを停止するメッセージが表示されます。Trend Micro Security Server Master Service サービスが停止すると、もう一つ SVRSVCETUP.exe のコマンドプロンプトが開かれます。
- SVRSVCETUP.exeのコマンドプロンプトがすぐに終了し、サービスが起動された場合は、要件にあっておらずアップグレード処理が実行されていません。その場合は、iCRCService.exe のバージョンやサーバの空き容量をご確認ください。
- 処理中にコマンドプロンプトを閉じてしまうと処理が中途半端に中断してしまいアップグレードの処理が止まってしまい予期せぬ問題を起こしてしまう可能性がありますので閉じない様にご注意ください。
- SVRSVCETUP.exe が起動するとアップグレードが開始されています。環境によりますがアップグレードには10分~数時間かかることがあります。
- 処理が進むと SVRSVCETUP.exe のコマンドプロンプト上に処理が表示されます。
※処理が全然進まない場合には、コマンドプロンプト上でエンターキーを押してみてください。処理が進む場合があります。
- 処理が完了するとこのコマンドプロンプトは自動で閉じられ、もう一つのコマンドプロンプト上でサービスが開始されます。
- サービスが開始されるとコマンドプロンプトが終了します。
- 「C:\Program Files (x86)\Trend Micro\Security Server\PCCSRV\wss\iCRCService.exe」を右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
- 「詳細」タブをクリックします。
- 「ファイルバージョン」が Readme の「5.1 インストール手順」の「注意: 」に記載のビルドバージョンと同じになっていることを確認します。
※ Readme の「5.1 インストール手順」の「注意: 」では、「ビルド 3.1.xxxx」のように記載されておりますが、iCRCService.exe のバージョン確認の際は、「3.1.0.xxxx」のように読み替えてください。
※ Readme はダウンロードページの「ドキュメント & サポート」にございます。該当のPatchの「ドキュメント & サポート」をご確認ください。